内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

もっと軽く!【その1】

『10kgの重量差に目が眩んだ自分の愛機は『MT仕様』。
注文後のメディアローンチで『DCT仕様』の完成度の高さにビックリ。意外なほどの自然な乗り味やダートでのパフォーマンスに感動しつつ、「これなら渋滞時のタンデムも楽だろうなぁ」などと妄想してもみたり…。
でも、
 
「く、悔しくなんか、ないんだからねっっ!!」
 
実際、MTならではのスリムなクランクケース周りとダイレクトな操作感には満足しているし、DCTは「次のお楽しみ」として味わえばいいし、とハラオチしている自分です。
 
MT仕様を選んだ時から、ずっと考えていることがありました。

「これ、もっとクラッチ軽く出来ないかなー」

いや、十分に軽いんですよ、CRFクラッチは。
実際、モトクロスコースでの試乗の際は、レース車のYZ250FX同様に人差し指一本で操作してましたからね。
 
CRFクラッチは、コダワリの『ワイヤー式』。
これには当然理由があって、『万が一のトラブルの際にも、ワイヤー式の方がリカバリーしやすいから』だそうです。(開発者に聞いた)
でも、アドベンチャーカテゴリーにおけるライバルのKMBWは『油圧式』なんですよね。(一部を除く)

実は自分、『油圧クラッチ』が大好き。だってカッコイイじゃないですか。(笑)
自分が乗り継いできたオンロードのリッターバイク(死語?)は、どれもクラッチは油圧式でしたし、KMなど外車のMXEDバイクもやはり油圧式多数。
 
それにアレですよ。
HRCCRF450RWは、数年前から油圧クラッチを採用してますしね!
 
…ん?CRF450Rallyはワイヤー式だろって?
そんなことは関係ないんです!
物欲を正当化するために、自分に都合よく解釈するのがバイク乗りってもんです!(皆さん、心当たりありますよね?笑)
 
昨今のスーパースポーツCBR1000RRとかYZF-R1みたいなレースにも使えるヤツ)は、そのシンプルさと軽さを狙ってワイヤー式がトレンドみたいですが、ワイヤーへの注油や遊び調整が不要な油圧式は、自分のようなミーハーな『ズボライダー』(ズボラ+ライダーの造語。笑)にはジャストミート!(古)
それだけにとどまらず、やはり乗り手が操作する重要なコンタクトポイントですからね。自分なりにコダワリたいところであるのは間違いありません。
 
困ったときは『ラフ&ロード横浜店』4Fオフロードコーナーの『た○みさん』にご相談。

自分:MAGURACRF用の『油圧クラッチ』、作れないかなー?」
た○み:「うーん、代理店に相談してみましょう」

というやり取りが始まったのは、昨年12月の中旬頃。

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そして、代理店に快くご協力をいただき、なんと年末までにプロトタイプが上がってきました!
早すぎるぜ、MAGURA!
 
あーでもない、こーでもないと試作を繰り返すこと実に4回。
ようやく完成しました!ひゃっほう!
 
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最初から油圧式クラッチを装備している車両は、スレーブシリンダーがケースカバーに埋め込まれていますが、後付となるこのMAGURA 油圧クラッチキット』は、ワイヤーの代わりとなるスレーブシリンダーのロッドが、通常のクラッチレリーズアームを引く構造となります。
 
どのくらい軽くなるのか、手元にあったバネばかりで簡易計測してみました。
イメージ 4イメージ 5
ノーマルでは5kgの目盛りをあっさり振り切ったのに対し、
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『油圧クラッチ』ではナント約3kg
操作荷重が約40%以上減少しました。
指一本での操作も楽々。これなら渋滞時も随分と楽になるのではないかと!
 
それに、なんと言ってもカッコイイ!
完全に自己満足の世界ですが、常に操作するところですからね。このくらい、コダワっても良いでしょ?
 
実はこれ、同じ仕様で販売されるらしい…。
(受注生産かもですが)
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時期や価格は未定ですが、気になる方は『ラフ&ロード横浜店』の4F、別名『日本No.1のオフロード用品コーナー』担当:鷹見さん(あ、書いちゃった)までお問合せください!
 


ただし、ここで一つ注意事項が!
開発時にいろいろと物理的な制約がありまして、取り付けには多少加工が必要になると思います。
具体的には、『左スイッチボックスへの加工』なんですが、そのあたりも含めて次のブログでお知らせしたいと思います。
 
(つづく)