92モデルのCRMのシート高は、“885mm”。
市販トレールとしてはなかなかのシート高なわけですが、当時のトレールバイクはヤマハのセローを除いて“モトクロッサーレプリカ”的なホイールトラベルを有していたのでそれも止む無し。
それでいて聞いた話によると、ホンダでは
「シート高は900mm未満にすべし」
などと“社内基準”のようなものがあるんだとかで、シート形状をこのようにえぐることで高さを抑えていたりします。
しかし、この形状がどうにも気に入らない。
どうしても座る場所が一番低い一点になってしまうため、すぐにお尻が痛くなってしまうんですよね。
それを嫌って、巡航時は少し後ろの方に座ってみたりもするんですが、
この純正のシート表紙がまあよく滑る滑る。
ブレーキング一発で、一番低い場所にあっさりとお尻が滑って元どおり。
しかも、股関節に障害を抱える自分にとっては、ステップとの距離が近すぎるために股関節の曲がりが深くなってしまい、痛みが出やすいというデメリットも頻発。
以前から「なんとかしたいなー」と漠然と思っていたんですよね。
そんな中、なんとなしに“某オク”を徘徊していた時に見付けて、速攻落札!
“CRM用の中古の加工済みハイシート”とか!あるんですねー、こんなもんが。
届いた商品の程度はまあこんな感じ。
でも、このガムテープのやっつけ感とかもはやどーでも良くて、ハイシート加工されたウレタンだけ使えれば十分と思っていたんですが、
シートベースまで同型用というミラクル。
以前より、ノーマルシートはきれいなまま温存しておきたいと考えていたんですよね。
この頃に流行った“蛍光色”のシートレザーは紫外線による褪色が激しいものですから。
なので、今回入手したハイシートを全面的に活かす方向で。
取り付けてみると、いい感じのシート形状になっているじゃないですか。
一気にやる気が起きますね。
新しいシートレザーに張り替えてしまえば、ルックスもイケてるはず!
早速作業開始です。
ヨレヨレのガムテープは剥がし、梱包用のPPテープで再養生。
今回入手した新しいシートレザーが防水処理されていないので、ウレタン保護も兼ねて現在ついているレザーはそのまま活かし、ウレタンが剥き出しになってしまっている部分をPPテープで保護する方向で。
久しぶりにエアタッカーの出番です。
こんな感じでどうですかね?
シートレザーの折りジワと素人仕事なので、表皮の多少の皺は気にしないことにします。
はい、こんな感じで。
ツートーンのレザーで純正っぽさを狙ってみましたが、黒一色のほうがカスタムっぽさが出て良かったかも…。
当然シート表皮はグリッパー素材一択。
シート形状と相まって、これでどの位置でも安定して着座可能です。
ハイシート化したことでシート高は恐らく900mmを超えたと思いますが、コントロールは遥かにやりやすくなったはず!
また多少距離を走っても、関節の曲がりが緩やかになったので痛みも出にくいと思われます。
今日はここで時間切れ。
次回、乗るのが楽しみですね。