エンジンも一発で掛かるし、保安部品はきちんと作動するようになったので、あとは気になるところを一つずつ潰していきます。
まずは左側の『スイッチボックス』から。
ここはウインカーレバーの節度が悪かったのと、ヘッドライトのディマースイッチの作動不良が気になってました。
特にディマースイッチは一度押したら戻らないのはNG。
ということで、ボックス分解。
まあ出来ることは清掃と潤滑程度なんですけどね。
ディマースイッチに渋さが残るものの、ここは構造上完全分解には至らず。とりあえずボタンが戻ってくるようになったのでヨシとします。
お次はスロットルホルダー。
特に気になるほど動きが渋いわけではありませんが、やはり操作は軽いに越したことはありません。
自分的には、スロットルチューブに接するハンドルバーはドライが基本。
ここに潤滑剤やグリスが残っていると、汚れを呼び、結果スロットルチューブの摩耗や作動不良に繋がりかねません。
ハンドルバーに潤滑剤は吹き付けますが、あくまでも清掃のためなので、ウェスできれいに拭き上げます。
スロットルワイヤーのタイコには、ほんの少しグリスを塗布。
ここはホルダー内に隠れますので、ゴミは呼びづらいから良いかな、と。
やはり戻し側ワイヤーの無い2stのスロットルは、こうやってスパスパ戻ってくれると気持ちいいってもんです。
ついでに、フレーキレバーを外して、ピボット部に給脂。
何事も手足で作動させるところには、気を配りたいものです。(ヒマだから)
余談ですが、真後ろから見たハンドルバー。
これで標準位置なんですが、エンド部が少し下に垂れているのが時代を感じさせます。
シート形状もそうですが、シッティング重視のポジションですね。懐かしいです。
余談といえばもう一つ。
左サイドカバー内側に隠れたボックスを開けると、
入っているのはお約束の『車載工具』です。
バブル真っ盛りに開発されたこのCRM(MD24)には、現代のバイクからは想像できないほど立派な車載工具が付いていました。
特にこの、きちんと角度が付けられた『プラグレンチ』は感涙モノ。
あくまでも非常用ではありながらも、ちゃんと使える工具がセットされていることに、メーカーの良心を感じずにはいられません。
しかも、しっかりパッキンの付いた収納ボックスの蓋は、キーロック付。
うーん、贅沢。
こういうきちんとしたコダワリの造りを目の当たりにするたびに、「ちゃんと直してあげないとなー」と思わされる自分です。