先週のことになりますが、自分もスタッフとして参加するラリーイベントの試走に行ってきました。
いやぁ、林道なんて超久しぶり!
ダート路面にロードタイヤはいささか不似合いですが、それでもやっぱり楽しかったです。
組み上げたばかりのMD30のシェイクダウンも兼ねてたんですが、やはりいろいろと粗が見えまくりでしたねー。
ナビゲーションの電源が途中で落ちてしまったり、
エンジンからタペットノイズが酷くなってエンストしてみたり、
シートのウレタンがヘタりを通り越して終わっていたり…。
まあ、細かいところでは他にもいろいろありますが、取り急ぎ順番に対処していきましょう。
まず、ナビゲーションの電源消失は、自分の作ったサブハーネスのコネクタ断線が原因と判明。
うーん、引っ張られる方向に力が加わるようにはしていなかったつもりなんですがね。
いずれにしても、これは作り直し。
配線の太さを0.5→0.75にワンサイズアップ。ハンダ付けもより念入りにしてやりました。
お次はタペット調整。
スパークプラグを外して、クランクケースカバーのタイミングホールカバーを開けて、
指標に『Tマーク』を合わせます。
『MD30』のバルブクリアランスは、
・吸気側(IN):0.10±0.02mm
・排気側(EX):0.12±0.02mm
エンジンは“どノーマル”ですしレース仕様ではないので、自分としてはクリアランスは狭めな方向で。
そして何と言っても、シリンダーヘッドカバーを外さずとも…
タペットキャップを外すだけでアクセスできる整備性の良さよ!
これだから“空冷シングル”はやめられませんねー。最高です!
驚いたことに、タペットアジャストボルトのロックナットのサイズが吸気側と排気側で違っていました。
吸気側:10mm
排気側:12mm
アジャストボルトの径は同じだったと思うので、スペース的な問題なのか、熱容量を大きくするためなのか…。
いずれにしても、いろいろと考えられた作りですね。さすがはホンダクオリティ。
調整が終わったら、手動でクランクを回してチェック。
クリアランスの調整をミスって、ピストンヘッドにバルブが干渉していたら大惨事になりますので。
30分ほどでタペット調整は終了。
このメンテナンス性の良さが“XR”です!
エンジン始動してみましたが、ばっちりノイズが消えてます。
うむ、イイネ!
最後の“シート”の件は、ちょっと要検討。
どうやってもコストが掛かるので、悩ましいところです。
そして翌日…
ん?
んんっ??
んんんっ???
…見なかったことにしよう。(苦笑)
【つづく】