ホイールベアリング を打ち替えて、これで一通りリア周りは出来上がり。
そして、ようやくフロントホイールが外せるようになったので、
お次は“フロントフォークのシール交換”です。
画像を見てもお分かりのように、左フォークが漏れたオイルで汚れてます。
というか、すでに乾いているところをみると、かなり以前から漏れていた様子。
なので、フォークオイルはもちろんのこと、シール類についても全て交換しておきましょう。
そのフロントフォークなんですが、実はリアショックと一緒にショップにオーバーホールに出しちゃおうかなー、と思ってたんですよね。
でもいろいろと考えた末、お願いする作業代で…
「『SST』(特殊工具)、全部買ったった」
一生のうちであと何回使うんだ?、という疑問は愚問。
「工具は買うのも楽しい」
のですよ。ワカリマスヨネ?
ちなみに、手前に写っている『フォークカートリッジホルダー』ですが、自分の『MD30』前期型だけでなく、倒立フォーク採用の後期型('03以降)にも対応するらしいです。
(って書くと、後期型ユーザのあの人とかあの人とか喜びそう…)
まずはトップキャップを外してオイルを抜いたら
「ヤロウども、出番だぜ」
「チュンッ!」とインパクト一発で、あっさりとロックボルトが緩みました。
「カ・イ・カ・ン。」
はい、この通り。
さすがに四半世紀前のシロモノ、なかなかにスラッジが出てますね。
恐らくは一度もバラしていないはずですから。
純正部品もスタンバイ。
オイルシール・ダストシール・スライドメタル2種・ワッシャーです。
サードパーティでもシール類は出ていたりもするんですが、スライドメタルについてはメーカーからでないと一般のユーザは入手も難しいように思います。
部品のあるうちに、もう1セットくらい買っておこうかなー。
さて、組んでいきましょう。
シール類(ダストシール・オイルシール)をインストールする際に、インナーチューブのエッジでシールリップを傷付けないように、ラップを巻いてフォークオイルで湿らせておきます。
順番に組み付けてから、
『フォークシールドライバ』を使って、フォークアウターにオイルシールをインストールしていきます。
奥まで入れたら、同じ要領でダストシールもセット。
手がベタベタになっちゃったので写真がありませんが…
この後、フォークカートリッジを元どおりに組んで、フォークオイルを入れてエア抜き。
しばらく放置してから油面を合わせてスプリングを入れたら、トップキャップを組み付けてインナーチューブにねじ込んだら出来上がりです。
(言葉にすると簡単なんですが、手順を忘れていたので手際の悪いことと言ったら…)
あとはフロントフォーク を三叉に組み付け、ホイールを装着したら終わり、なんですが、
この『メーターギア』が邪魔だなー、と。
純正メーターも壊れてしまってますし、そもそもスピードメーターワイヤーって結構フリクションなんじゃないかと思ってみたりして。
そこで…
こんなものを用意してみました。
ホイールハブからダストシールを外し、その中のメーターギアと噛み合う金属パーツを外して
こんな感じに。
もう惚れ惚れするほどにスッキリしました。
こういう小細工は大好きなんですよねー。
改めて、フロント周りも完成!
ちなみに、我が家に帰ってきたときに付いていた、アチェルビスの『フォークガード』ですが、劣化のために樹脂部品が崩壊。
ノーマルのフォークブーツ仕様に戻しました。
実はあの『フォークガード』、意外と摺動抵抗が大きかったんですよね。
最初につけた当時は、超満足だったんですが。
(Scott Summers+XR600R)
閑話休題。
とりあえずは、第1段階完成ということで。
なんと言っても、この“スリムさ”と言ったら!
自分の中では、これこそが『XR』の真骨頂だと思っています。
シェイクダウンとして、友人が主宰する“コマ図ラリー”イベントの試走車に使うので、ナビゲーションをセット。
この“トリップメーター”はGPS検知のため、ノンコードでもスピードメーターとしても機能する優れモノ。
なので、メーターギアを外しちゃっても大丈夫だったわけです。
しかしながら、ナビゲーションの取り付け位置や電源供給、そしてやはりステムベアリングの作動性に不満が残っているんですよね。
なので試走を通して、“粗探し”からですね。
さて、まずは23年ぶりの愛機を味わってくるとしますかねー。
まだまだ続きますよ。タブンキット。
【つづく】