キャブが直ったので、お次はフロントフォークのオイル漏れ。
これを機にシール類を全交換しつつ、オーバーホールしちゃいましょう。
まずはフロントフォークを車体から取り外します。
ん?左側だけかと思ったら、右側もすでに漏れた跡が…
つまりはそういうタイミングだった、ということにしておきましょう。
まずは30年以上前のバイクのパーツがちゃんと全部出てくることに感謝。
機能部品とは言え、これはとても助かります。
ホンダさん、どうもありがとう。
さて、フォークをバラしていきましょう。
トップキャップを軽く緩めておき、
ボトムピースもこの段階で緩めておきます。
少しフォークを沈めておくことで、中のロッドと供回りせずに済みました。
元のシール・ブッシュ類の入り方も、マニュアルだけでなく現物で確認しておきます。
シールの表裏にも要注意ですね。
ひとつずつパーツをきれいにしながら、バラしていくとこんな感じです。
さて、ここから組立です。
オイルシール・ダストシールのリップを傷付けてしまわないように、インナーチューブの開口部にラップを巻いてフォークオイルを塗布しておきます。
フォークシールドライバーでオイルシールを軽くコンコンと押し込んでいきます。
…そして“嫌な予感”は当たるものです。
「あ、シールケースが抜けちゃった…」
この“シールケースが別体式”になっているフロントフォーク、実は以前にも抜けちゃったことがあったんですよね。
社会人になったばかりの頃でしたが、当時乗っていた“YAMAHA DT200WR”もこのタイプのフロントフォークでした。
初めて倒立フォークのシール交換でしたが、バイク屋のメカニックに教えてもらいながら作業を進めて、シールをインストールするときにやはりシールケースが抜けてしまいました。
クリップで軽く固定はされているんですが圧入というほどでもなく、シールドライバーの力加減を誤ると抜けてしまうんですよね。
その記憶があって、今回CRMのオーバーホールは専門店に頼むかどうか随分悩んだ末にチャレンジした次第。
で、結局前回同様に抜けてしまったんですから、お恥ずかしい話です。
ちなみに、現在ほとんどの倒立フォークは、“オイルシールケース”がアウターチューブ一体式になっているので、このようなトラブルは起こり得ません。
さて、本来この箇所はオイルシールケースが抜ける方向に動かないように、メーカーでは特殊工具が用意されています。
ただ、その工具を使用するときに固定するバイスが我が家にはないため、ずれないように祈りながら作業していたんですが、残念ながら祈り届かず…。
で、一度ずれてしまうともうどうしようもなくて、やはり固定する治具を使用しないと自分には無理。
なので、恥ずかしながらこの状態でプロの手に委ねることにしました。
うーん、なんだかなー。
(つづく)