とりあえず、1時間くらいは走ったので、
洗車してからオイル交換といきましょう。
前後のフェンダーはそのままですが、外した外装はこんな感じ。
嵌め合わせ自体は良く出来ているものの、ライムグリーンの“シュラウドパーツ”の取付には片側あたり“ボルト6本”というこれでもかっぷり。
久しぶりに“カワサキ車あるある”を見た思いです。
昔乗っていたカワサキのオンロードバイクは、一枚のカウルを外すのに一体何本のボルトを外させるのか、と…懐かしいです。
1時間にしては、意外と汚れているのかな。
まあ、ピストンクリアランスの大きい空冷エンジンですから、このくらいは大目に見ましょう。
右クランクケースカバーにある、フィルターカバーを外して“オイルフィルター”をチェック。
…と思ったら、フィルタ―室に横たわる一本のスプリングが。
室内形状を見るに、オイルフィルターにテンションを掛けるために、本来奥壁のツメ中央に嵌まり込んでいるべきもの。
ですが、固定部への掛かりがあまりに浅く緩く作られており、どうやってもポロリと手前に落ちてきてしまいます。
「これは、車体を横倒しにした状態でスプリングを収めろ、ということなのか…?」
さすがです、“男、カワサキ”。
しかし“洗車男”として、そんな安易にバイクを傷付けるようなことは出来ません!
結局は、スプリング端部をプライヤーで一部変形させることで、
ツメでスプリングが保持されるようにしました。
熱膨張の大きい空冷エンジンゆえ、ピストンやバルブのクリアランスは比較的大きめに取られているはず。
となれば、運転温度に達するまでは必要以上に“ガタ”が大きいということですね。
なので保険のために、クロスカブに続いてこちらにも“SUPER ZOIL”をエンジンオイルに添加。
何事も最初が肝心ですからね。
油面チェックの確認方法を調べるために、取扱説明書を捲ります。
そして、そこに書かれていた文言に、軽くカルチャーショックを受ける自分。
「エンジンを“数分間”アイドリング運転で暖機~」
「~オイルレベルが安定するまで“数分間”待ちます」
「その、“数分間”って何分デスカ!?」
料理初心者の男子みたいな素朴な疑問ですが、こういうのってちゃんと時間を示してほしいものです。
ちなみに、我が家にある他の国内3メーカーの説明書・マニュアルでは、きちんと“アイドリング時間”と“待機時間”が示されていますからね。
こんなところまで、“男、カワサキ”な感じを出さなくて良いのになぁ。
同じく車体右側にある、“エアクリーナー”を点検。
フィルターケージを取り出すのに、ここでも6本ものボルトを外さなければなりません。
レース中に急いで交換することは、恐らく考慮されていないと思われますので、落ち着いて作業しましょう。
ケージを手前に引き出すと、板状のエレメントが2枚のケージに挟まれているのが分かります。
今回は納車整備をプロにお願いしておいたので、汚れのチェックのみで洗浄やオイル塗布は無し。
そうそう、ちなみに今回初めて“納車整備”をプロにお願いしました。
別に自分が面倒だったわけでもなく、単にどのように仕上げていただけるのか知りたかったからです。
今までは、
「こんな楽しい作業を他人任せに出来るか!」
と思っていたんですけどね。
バラしながら構造確認をする、という意味でも、キレイな内に自ら行うことは大切なことだと思っています。
閑話休題。
最後にスポークの緩みを確認して、一段落。
なかなかに太いスポークを採用されており、ニップルサイズも“6.0mm”と十分しっかりとした造りになっていると思います。
パワーはともかく、車重がそこそこあるからでしょうね。(装備重量:115kg)
リアセクションの外装パーツは、ライムグリーンの上面とブラックのインナーフェンダー部で別体となっています。
仕上げは美しいんですが、本当は重量増になるだけなのでワンピースにして欲しかったところ。
まあ、それは良いんですが、フェンダー上面に貼られたコーションマークにしばし茫然。
「どうして、このフォントを選んだのか…?」
さすが“男、カワサキ”。奥深さは侮れませんね。
まだまだ“『男道』探求の旅”(?)は続きます。