内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

『RIDE AFRICATWIN 第5回アサマビバークミーティング』に行ってきました【その2】

二日目の朝。
昨年は降り続く雨で増水した川の水音で目覚めたのとは一転、雲の切れ間から青空が覗いています。
予報では午後から下り坂らしいのですが、最後までもってくれることを期待しましょう。

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『日刊アフリカツイン』メンバーの皆と。
こうやって、毎年宿の前で集合写真を撮り続けられると良いなぁ。

改めて開会式が始まり、実行委員の春木さん・松井さんのご挨拶に続いて、

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ダカール・ラリー最多出場記録を誇る“ラリーの鉄人”菅原義正氏によるお言葉が!
昨日の『アドベンチャーラリー』で“APIO印のJIMNY”で、ラリールートを走っておられたのを見かけてはいたのですが、やはり“ご本人”でした。
御年79歳になられたはずですが、まだ精力的に国内・海外問わずラリーに挑戦されており、その変わらぬバイタリティには頭が下がる思いです。

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そして、その感動をかき消すかの如く、今回もステージ上に担ぎ出された自分…。

ええ、5回目ともなるとそうなる予感はしてましたけどね。
運営のN西さんからは
「なんだったら、一曲歌ってもらっても構わない」
と言われましたが、そんなこと自分はもちろん、誰も望んでませんからっ!

…でも、菅原さんの前に挨拶せえって言われなくて、本当に良かったです。
マジでそれは顰蹙モノですからね。

そして、本当は会場にお越しいただくはずだった“熊本製作所”の開発チームの皆さんが、コロナの影響で残念ながら来場できず。
LPLの森田さんや、先日“プラグ交換”でお世話になった瀬尾さんなど、是非ともお会いしたかったんですよね。
状況的に難しいのは分かりますが、本当に残念でなりません。
ただ、森田さん達はテレビ会議を活用して、会場とオンラインで接続する形でご挨拶をいただきました。
このご時世ならではのスタイルですが、元気なお顔を拝見でき安心しました。

午前中、オフロードエリアでは『フリー走行』と『試乗会』が行われています。
自分は『試乗会』のほうに参加。
CRF1100Lの標準車(MT)の出来を、オフロードタイヤで味わわせてもらいました。
自分の『ADVENTURE SPORTS』(以下AS)はもちろん、以前乗っていたSD04と比較しても軽量に仕上げられた車体の出来は「スゴイ!」の一言。
特にリアセクションの軽さが印象的で、ギャップでの加速時における“オツリ”が軽減された印象です。
ただし、フカフカのサンドコーナーでフロントタイヤを取られて二度ほど失速転倒。(ゴメンナサイ)
その際、車体を起こす時の“持ち手”が無いために、ちょっと力を入れづらいように感じました。
デザインが秀逸なだけに悩ましいところですが、そこは重量車ですからしっかりと力を掛けられる持ち手が欲しいところですね。

また「もう一枠試乗できる」ということで、自分と同じAS(DCT)でオフロードを味わわせていただきました。
走行モードを“OFFROAD”に設定し、『Gスイッチ』をON、リアタイヤの『ABS』をOFFROADへ変更してコースイン。
そして、これが超好印象!
オフロードタイヤに交換されている事が大きいとは思いますが、その前に試乗した標準車(MT)と比べても遜色のない扱いやすさにはビックリです。
いや、クラッチ操作が不要なDCTゆえに、むしろASのほうが乗りやすく思えるほど。
ジワッと開けたときの反応の仕方とパワーの出方が絶妙で、ここでもDCTの制御の進化を感じましたね。
ちょっとトルコンを効かせ過ぎた感はありますが、それでも素直にダートを楽しむことが出来ました。

初めてSD10に試乗される方には、走行モードを含めて設定変更のハードルは少し高め。

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そのため、ホンダの方々が手取り足取りレクチャーしてくれます。
さすがに“DREAM”店頭の試乗では、ここまで時間を掛けてのサポートは難しいかもしれません。
もちろん、ダートでの試乗が出来ることも、この『RIDE AFRICATWIN』の最大のメリット。
大きな声では言えませんが、
「多少なら転んでも許されます。」
タブン、キット…。

ちなみに、今年は『フリー走行』は出走せず。
ノーマルタイヤでココのヒルクライムはちょっとキビシイかなー、と弱気になりました。
ええ、昨年のトラウマみたいなもんです。(汗)

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駐車場の一角では、“ビッグオフエバンジェリストのジャーナリスト”松井勉さんによる『ライディングスクール』が開講。
車体の取り回しのような基礎的なコンテンツだったようですが、途中から“ダカール・ライダー”三橋淳さんも加わり、豪華な講師陣によるレクチャーが行われたようです。

そして裏では、今年も“アフリカ使いNO.1”を決める、『Masters of AFRICATWIN』の予選が行われておりました。
過去3度チャレンジしてきた自分ですが、今回はノーマルタイヤであることを口実…いえ、理由にエントリーを辞退。
ああ、ノープレッシャーってスバラシイ…。
予選タスクは、“遅乗り”でのタイムトライアル。
もちろん、コース通過時間の一番長かった人がトップです。(足付きはタイム加算)
試乗会』に参加していた自分はあまりちゃんと見ていなかったのですが、予選トップ通過はDCT車がぶっちぎりのタイムを叩き出したんだとか。
確かにエンストリスクの無いDCTで、リアブレーキを引き摺りながらバランスを取れば…という理屈は分かりますが、この方はいつも練習熱心で有名な方。
日頃からの努力がきちんと身を結んだ、ということに他なりません。

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事前にDMで案内をいただいていたのですが、今回『ホンダドリーム東京』主催により、この会場までのツーリングが企画されておりました。
自分は土曜日から参加していたのでこちらの企画にはのらなかったのですが、

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会場にやってきた約30台もの大集団は圧巻!
ほとんどが新型のSD10ユーザでしたので、嬉々としてオフロードコースを走り回るアフリカツインを見て、かなりのインパクトを受けたであろうことは想像に難くありません。
愛車での「こういう楽しみ方」を知っていただき、時にはオフロードに踏み込んでみることでアフリカツインが本来持つ“ポテンシャル”に触れてもらえたなら、自分も嬉しく思います。

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さて、出店ブースの前では、『オーナーバイクコンクール』のエントリー車両の展示が始まっていました。
コダワリのカスタムをアピールするもよし、一見ノーマル然としていながらも自分なりのスパイスを加えていたりと、CRFからXRVまで様々な愛車が勢揃い。
自分の愛機は、ちょっと洗車してある程度の“どノーマル”もいいところですからね。エントリーなんてとてもとても…。
でも、見ているだけでいろいろな“欲”をフツフツと掻き立てられること請け合いです。

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あっという間に時間は過ぎ、迎えたお昼のお楽しみといえば『ビバークランチ』でしょう。
ケータリングスタイルで提供されるランチは、ラリーのビバークをイメージしたもの。
しかも味もボリュームも申し分なく、毎年この時間が楽しみだったりするんですよね。
今回も大満足のランチタイムでした。

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ランチタイムと並行して、メインステージでは『トークショー』が行われました。
テレビ会議を使用して行われた、ジャーナリストの松井さんと開発チームのLPLである森田さんによるセッションは、非常に興味深い内容でした。

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その後、半ば飛び入り(?)的に行われた、三橋淳さんトークセッションが大盛り上がり。
あまりの“ぶっちゃけた”内容に、ホンダの方も

「ヲイヲイ、何ヲ言イダスンダ…」

と肝を冷やし…たかどうかは知りませんが、我々一般ユーザのテンションはUP。
笑い声と拍手が飛び交う、非常に楽しく“タメになる(?)”時間となりました。

(つづく)