大会の正式名称は、『MFJ 全日本エンデューロ選手権シリーズ第3戦』。
そのラウンド4,5という形で、土日別々のラウンドとして開催されます。
レースの存在は、バイクに乗り始める前から雑誌で見て知っていたんですよね。
だって、オフロード志向の自分がドン引きするほどに、過酷でインパクトあふれる写真が誌面を飾っているのですから。
昨今はこれでも随分と難易度の低いコースになったそうですが、その当時は完走することすら難しいと言われたほどに、ハードなレースの代名詞みたいなもんでした。
それゆえに、“HTDE”が自分の中で神格化されていたのも事実。
だからこそ、
「エンデューロに携わる者として、一度は走ってみたい」
と憧れを抱き続けて30年。
ようやく今年参戦することができました。
まずは、参戦にあたって快く送り出してくれた家族に心から感謝しています。
まず、参戦にあたって、今回自分の目標は『無事完走』。
ハードルが低い?いえいえ、いいんですこれで。
その代り、「どうせ出るなら、日高のフルコースを走ろう」と決めて、
『全日本クラス』への参戦を決意。
順位?ポイント?
それは今回、全く意識していませんでした。
『オンタイム形式』と呼ばれるこのレースに求められるのは、ライバルとの抜きつ抜かれつのバトルをするのではなく、「決められたテスト区間で、いかに自分がベストの走りをするか?」ということ。
そして、決められた時間にタイムチェックをすべて通過し、タイムオーバーせずに愛機とともにフィニッシュすること。
それだけに、自分が掲げた『完走』という目標が例え低いハードルだとしても、それを確実に遂行できたことに心から満足している自分です。
しばらく続きます。
(つづく)