内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

ありがとう、日高【その2】

912日(水)~13日(木)

仕事をほどほどで切り上げて、少し早めに帰宅。
…したつもりが、結局家でもPCを開くという、相変わらず要領の悪い“社畜ぶり”を発揮。
まあ三連休を含むとはいえ、長期休暇でもなく一週間も会社を休むなんて、結婚休暇以来ですからね。仕方ないです。
 
とはいえ、心はもうすでに『日高モード』!
新潟港からのフェリー出航は、翌日の12時。
でももう落ち着いていられないので、まだ23時ですが早々に出発しちゃいます!
ほら、高速道路のETC割引は、平日だと『深夜割引』(04時)しか適用されないですしね。
 
愛車の『デリカスペースギア』をフェリーに載せるため、今回はトレーラー牽引は不可。(全長で料金を取られるから)
自分とバイク1台のみという、本来ならコンパクトパッケージのはずにもかかわらず、
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何、この荷物。
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そして、何故に『まき』?
いや、だって“難波先生”(今回お世話になる『鈴木オート』さんのチームの国際B級ライダー)が、
「ヒダカ、寒イヨ寒イヨ~」
って脅すんですもん。
 
当初は東名高速横浜町田IC』から乗るつもりが、道路が空いているのに気を良くした自分は淡々と北上を続けます。
横田基地の滑走路灯、キレイダナー」
上武道路、メッチャ快適!」
なんてやってるうちに、あっという間に群馬県
 
やっぱり、夜は『下道』が最高だね!
 
渋川の道の駅で少し仮眠し、上越国境『三国峠』を目指します。
沼田まで来たところで、国道の左側に名物ドライブインが。
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「はい、もちろん『永井食堂』です。」
 
“もつ煮”で有名なこの食堂、前を通るときは例外なく店に吸い込まれていた自分ですが、さすがに3時半じゃ開いてるはずがありません。(営業は9時からです)
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しかし、駐車場の端に、煌々と光る自動販売機が…

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「“もつ煮の自販機かよ!」
もはや“神”が舞い降りたかと思いました。
 
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3人前1,080円を2パックも衝動買い。
「高速使わずに節約したから、このくらい良いよね!」と自分に言い聞かせて先を急ぎます。
 
首都圏と上越を一本でつなぐ“国道17号”において、群馬県新潟県の境が『三国峠』。
コーナーだらけのこの区間、実は通るのは初めてだったりします。
高速道路最長となる関越道『関越トンネル』(11km)が1985年に開通するまでは、例外なくこの峠を通らされていたわけですよね。
今より交通量が少なかったのでしょうが、それでも凄いです。
 
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うっすら夜が明けてきた頃に、ユーミンで有名(古?)な“Naeba”を抜けて、
 
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湯沢への下りに差し掛かったあたりで、日の出を迎えるという。
うーん、ドラマチック。
 
新潟平野まで下りきったら、あとは淡々と新潟港を目指すだけ。
平日の朝なので、出勤する方々の渋滞に巻き込まれてみたりして。
スミマセン、遊びに行くんです。ゴメンナサイ。
 
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新潟港フェリーターミナルには、9時過ぎに到着。
ここまで400kmオーバー、そんなに遠かったかなー。
 
北海道に渡る前に、デリカのガスを満タンにしておきます。

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そして、やはりこのことに触れないわけにはいきません。

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ほんの1週間前の9/6未明、震度7の大きな地震が北海道を襲いました。
犠牲となられた方もあり、電気をはじめとする道内のライフラインも一時大混乱。
そんな中で、直前とはいえ“中止”の判断が下されてもおかしくなった今回の『HTDE』でした。
 
しかし、会場となる日高町日高地区は、奇跡的にも発生当日からライフラインが機能。
実行委員会である『日高モーターサイクリストクラブ』は、熟慮の末に『レース開催』を決断したのです。
 
賛否両論、当然あったと思います。
しかし、当事者である地元の方々が決めた“開催”という決断について、外部の自分らがあれこれ言うのは筋違いだと考えています。
情報を収集し、協議を重ねたうえで、立ち止まるのではなく「前へ進む」ことを選んだのは主催者です。
 
「たかがレース」というなかれ。
一度止めてしまった時計の針を再び動かすのに、どれだけの決断と労力がいるのか、と。
 
我々エントラントができることは、当事者の方々の生活を妨げない範囲で地域経済に少しでも貢献し、微力ながら活性化を手伝うこと。
そして、会場で待っていてくれる方々との再会を喜び、素晴らしい思い出を胸にまたの再訪を誓うこと。
自分はもちろん、そういう想いとともにエントラントたちは、北の大地を目指したに違いありません。
 
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なので、“クルマ”も大切なライフラインの一つである北海道において、我々がガソリンを消費してしまうのは申し訳ないという気持ちがあり、内地での給油が必須だったわけです。
 
フェリーターミナルに続々とやってくるトランスポーター。
間違いなく、目指す場所は同じ。
そう考えると、知らない相手でもつい手を振らずにはいられませんね。
 
今回同行させていただく『チームミワコングwith 鈴木オート』の面々もほどなく到着。
そしてほどなく、車輛甲板への積み込みが始まります。

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実は、自分のクルマで渡道するのは、これが初めて。
長距離フェリーにバイクを積んだクルマとともに乗り込む…。
それだけで、テンション上がりっぱなしです!

そして、部屋に荷物を放り込んだら、続々と甲板に集まるエントラントたち。
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まだ出航前だというのに、あちこちでビールのプルトップが発泡音を響かせます。

“難波先生”は熱く語ります。
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「レースは、もうこの“フェリーラウンド”から始まっているんですよ?」

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各自クーラーボックス持参で、アルコールやツマミ類を持ち込むツワモノ揃い。
皆さん、手慣れすぎてます。
負けじと自分もその都度売店へ補充に走りますが、“ラウンド”が深まるにつれ、
ビールワイン日本酒
とアルコールの“量”“度数”も留まるところを知りません。
 
途中、風呂に入ったりしながら、夜が更ける前に自分はリタイヤしましたが、翌朝の小樽入港は4時半。
ホントにみんな起きられるのでしょうか。
(つづく)