内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

RIDE AFRICATWIN 第3回アサマビバークミーティング【その3】

そして、今年も開催された『マスターズ オブ アフリカツイン』
アフリカツインによるスキルチャレンジということで、昨年に続いて自分もこっそりエントリー。
だって、仲間内に知れたらこっ恥ずかしいじゃないですか。
自分ごときが『マスター』だなんて、分不相応にも程があります。
 
とはいえ、
“日刊アフリカツイン”から誰も出ないのも面白くない…
ということで、内輪受け狙いです。完全に。
 
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予選参加者は、なんとたったの6名…。(>_<)
えー、自分ごときがエントリーしてるわけですから、皆さんももっと気軽に出ちゃっても良いんじゃないでしょうか。
これ、参加者よりもギャラリーが盛り上がってくれるのが、一番嬉しいですよ。
来年はぜひ!
 
予選のタスクは、2つのタイムアタック
 ①フロントホイール組み付け
 ②パイロンコース走行
①は昨年はリアタイヤだったところが今回はフロント…さすがに皆さん、手順を予想して予めジャッキ類を持ち込んでいます。
ただ一人、“アフリカツインであそ部”のコジー部長を除いては…。
しかし、コジー部長はズルい大人になりました。
出店ブースを構えていた“BONSAI MOTO”の多川さんのトランポからジャッキを調達。
多川さん、そこは貸さずにニヤニヤ眺めておくべきところですよ?
②のコース走行は、イヤらしく置かれたパイロンの旗門をクリアしていくタイムアタック
走行中の足付き、パイロンタッチ、転倒などにはペナルティ・失格が待っています。
 
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まず①のタスクに備えて、フロントタイヤを外してスタンバイ。
ここで悩ましいのが、『ラジアルマウントのフロントキャリパー』
CRFはダブルディスクなので、当然キャリパーもダブル。
で、ダウンフェンダーCRFは、フロントフォークのボトムケースを回転させられないため、キャリパーを外します。(キャリパーの間が狭く、ホイールを抜くことが出来ないから)

最初自分は両側外していたんですが、なるほど片側だけでOKなんですね。
隣の武部さんの様子を見て、慌てて右キャリパーを取り付けたのは、ここだけの話。
だって、キャリパーの取り付けボルトがかなり長く、締め付けに時間がかかるのでタイムロスは明白なんですもん。(下調べ不足でスミマセン)
 
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各自スタートラインにフロントホイールを携えてスタンバイ。
よく見ると、自分の左に並んでいる大崎さんのCRFは、左右ともキャリパーが付いたままじゃないですか。
「絶対にタイヤが当たるよなー」と思いつつも、スタートの合図でホイール片手に自分の愛機へと駆け寄ります。

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今までそれなりにタイヤを入れ替えてきた自分ですので、いつも通りの手順で組み付け開始。
右キャリパーのパッドの間にブレーキローターを差し込み、アクスルシャフトを貫通させたところで最初の山場をクリア。
アクスルナットを締め、フォークのボトムクランプのボルトを4本締めたあたりで、なんと大崎さんがイチ抜け!
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「え、もう?なんで??」
左右ともキャリパーつけたままだったし、そんな早く出来るはずないだろー、という疑問と焦りは尽きませんが、今は自分のを組み付けるのが先!
結果は武部さんに続いて、3位でフィニッシュ。まあ、こんなもんでしょう。
 
終了後、大崎さんのチームボスであるストレンジMCの“拓さん”に種明かしを聞いたところ、
「あれは“力技”です!」
との仰天回答。
要はダウンフェンダーが樹脂製であることから、瞬間的に両キャリパーを手で無理矢理開き、その隙にフロントホイールを身体で押し込むんだとか。
拓さん、「結構練習したんですよ」とニヤリ。
…負けました、ハイ。
 
休む間もなく、2つ目のタスクがスタート。
先ほどのタスク順位のリバーススタートとのことで、自分は4番目。程よく路面が荒れてきた頃の出走となります。
しかし、自分もこの『マスターズ』に丸腰で臨んだわけではありません。
前後タイヤは、レース車のKTMに履いていたエンデューロタイヤ(中古)にコンバート
これだけ山が残っていれば、少なくともフロントからのスリップダウンは避けられるかと!

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そしてもう一つ、“万一の事態”を想定して、OUTBACKmotortekのクラッシュバー』を装着。
これさえあれば、命の次に大切な『CRFの外装』への傷付きが最小限に抑えられるはず!
実は今回のイベントに合わせて、取扱代理店であるBONSAI MOTOに無理を言って間に合わせていただきました。
「多川さん、ありがとうございました!」m(_ _)m
 
前走者の走りを見ていると、下見での予想以上のタイトターンになるようで、皆さん足付きを連発。1回に付き、5秒加算のペナルティ)
それでも転倒すると失格なので、それだけは避けたいところですからね。
 
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そして、あっという間に自分の出番。
ABSをカット、トルコンの介入度をレベル1に設定し、落ち着いてクラッチミート。
ライン取りが悪かったのか、それとも速過ぎたのか、早くも3つ目の旗門で回り切れなくなった自分は、ここで落ち着いて大回りしてやり直し。(これはノーペナルティ)
無事にクリアしてホッとしたのも束の間、車体をバイクさせた時に右ステップでパイロンを引っ掛けてしまいました。1個に付き、5秒加算)
やってしまったものは仕方がありません。あとはミスなく少しでも早くゴールするのみ!
タイムは51(+ペナルティで5秒加算)ということで、ここまでのアタッカーの中では可もなく不可もなく、と言ったところでしょうか。
5番出走の武部さん、最終の大崎さんは、自分よりも好タイムでクリア。
決勝進出は6名中3名なので、それぞれのタスクのタイム合計で競う予選においては正に自分は当落線上。
結果は後程!ということで、ランチタイムです。
 
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今回は第1回開催時のケータリングチームがビバークランチを用意。
前回もかなり美味しくボリューム満点だったのですが、今回も期待を裏切りませんでした。
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スパイスとトマトの酸味が効いたチキンカレーは、非常に美味!
付け合わせのサラダやピクルスなど、どれも手が込んでいて最高です。
あえて苦言を呈するなら、付け合わせが豊富すぎてケータリングに大行列が出来てしまったことくらいでしょうかね。
いや、贅沢な悩みであることは間違いないです。ごちそうさまでした。
 
皆が並んでいる中、一足早めに食べ終えたのは理由がありまして…
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実は、こんなお役目を言い付けられていたから。
“アドベンチャーバイクの伝道師”たる松井大先生に対して、なんで自分がトークのお相手などしているのかと。
能動的に気の利いたことを言えるはずもなく、松井さんのナイスなフリに応えるだけで精一杯でした。
“日刊”の竹内親分、来年は親分自らよろしくお願いしますよ!
マジで、くれぐれもよろしくお願いしましたからねっ!!
(大事なことなので、2回言いました)
 
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そして、スペシャルゲストとして、小林さん&二俣さんが登場!
彼らは、18か月かけて世界中を旅してきたツーリングライダー。
特に、小林さんの駆るアフリカツイン(RD07)は、20年で30kmもの轍を地球上に刻み付けてきた、正に“アドベンチャーバイク”なのです!
このイベント直前に帰国されたお二人は、このアサマの地に自身の愛機とともに自走でやってきてくれました。
Facebookで二人の旅を応援していた自分としては、そのご本人とお話しできたことに感動!
本当は酒でも飲みながら、もっとゆっくり旅の話を聞かせていただきたかったところです。
 
昼休みの最後に、『マスターズ』のファイナリストが発表されました。
1位:武部さん(2014GSトロフィー日本代表)
2位:大崎さん(MFJ エンデューロ国際B級)
3位:自分(洗車男)
 
…どうみても“当て馬”だな、コレ。(苦笑)
完全にホイール組み付けのタイムで差が付きましたね。
 
14時から行われる決勝のタスクは、『パイロンコース走行』タイムアタック1本勝負!
当然、予選のコースより更にタイトになっています。
しかも、足付き・転倒は不問!というあたりに、リスクの匂いがプンプンします。パイロンタッチはペナルティ)
 
CRFを知り尽くした男”ホンダさん
が試走。
いや、メチャクチャ上手い。あんなにスムーズに走られると、簡単なコースかと勘違いしそうです。
が、歩いて下見してみると、やはり設定がハード。
特にボックスターンは、ハンドルフルロックでも回れなさそうなタイトさです。
これは、ブレーキターンとアクセルターンを併用しないと厳しいな…。(やったことないけど)
 
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予選結果のリバーススタートなので、当然自分がトップバッター。
ギャラリーからの“何か”を期待するような拍手をいただきながら、スタート位置へ。
振り下ろされるフラッグにあわせてクラッチミート。
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序盤のパイロンは無難にクリアし、難関のボックスターンへ。
ブレーキターンで少しインへ切れ込ませ、スロットルを開け気味にクラッチを繋いでアクセルターンへと移行。
 
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…したつもりが、がっつりとフロントがサンド路面に刺さって失速。
虚しく吹け上がるツインサウンドを残して、哀れにも愛機は大地に横倒し。(ToT)
はい、やっちまいました。
初転倒です。(過去に立ちゴケ1回のみ)
 
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気合でバイクを起こし、メインスイッチをOFFONにしてリセット。
セルでエンジンを掛けて、ABSをキャンセル、トルコンをレベル1に再設定。
…と、この間30秒くらい。ちょっと手間取ったので、限りなく長く感じましたけどね。
 
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残りのパイロンをクリアして、何とかゴール。悲しー。
でも、これで他の二人はアタックしやすくなったはず!(苦し紛れ)
 
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続く大崎さんも、哀れボックスターンの餌食に…。
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さらに武部さんも、転倒こそ免れたもののバイクから降りてバックを余儀なくされるという…。
 
やはり“鬼門”でした。
 
結果は、
1位:武部さん
2位:大崎さん
3位:自分
…予選と同じでした。
でも、個人的には“洗車男”大健闘ってことで。(^_^);
 
それにしても、
メインスイッチのOFFONでモードリセットされるのはいただけない!
と、試走を務めたチカチカさんへ物言い。
すると、
チカ:「転ぶからイケナイんですよー」
自分:「いや、あのボックスターンは厳しいでしょー」
チカ:「えー、でも“DCT”なら簡単にアクセルターンで回せますよー。あっ、決勝のお三方は全員“MT”でしたっけ。ツイてなかったっすね。これを機に“DCTへお買い替え”ってコトで…」
(一部脚色アリ)
 
くーやーしーいー(>_<)
 
とはいえ、チカチカさんがクリアしたのも、自分が転んだのもこれが実力。
仕方がないですね。
 
それにしても、愛機を初めて転倒させてしまいましたが、取り付けておいた『クラッシュガード』のおかげで、カウルへの傷は皆無!
「多川さん、本当にありがとうございました!」m(_ _)m
 
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閉会式で『マスターズ』の表彰も行われました。
豪華な賞品をいただいてしまい大変恐縮。
ですが皆さん、これは来年出たほうがいいですよ!
ジャンケン大会よりも高い確率で、豪華賞品ゲットのチャンスですからね。(^_^);
 
さて、2日間を振り返って…。
3回目となる『アサマビバークミーティング』ですが、今回が一番コンテンツもインフラも充実していたように思います。
メインの広場を中心として、周囲を取り囲むように配されたコンテンツは見やすく、またそのコンテンツへ集まる人だかりが、他の人を呼び寄せることへ繋がったのでは、と。
 
もちろん課題も残りました。
願わくば、もう少し集客に勢いが欲しかったところでしょうか。
これはイベントの周知が足りなかったのか、マンネリと捉えられてしまったのか…今はまだ分かりません。

ホンダ全面協力のもと、実行委員会が主催するイベントではありますが、我々ユーザも受け身なだけではなく、「あーしたい、こーしたい」と意見をぶつけていくことも大事ですよね。
ユーザイベントは、ユーザとメーカーが協力して育てていくものだと、自分は考えています。
これからもこのイベントが末永く続いていけるように、自分が出来る協力は惜しまないつもりです。
 
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最後になりましたが、実行委員会の春木さん、松井さんをはじめ、運営のJEC PROMOTION中西さんご夫妻、平地さん、オフィシャルのRockersの皆さん、そして自分たちが産み出したアフリカツインを愛してやまないホンダの皆様、本当にありがとうございました。
また来年、アサマの地でお会いできることを、今から楽しみにしています。

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