内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

実車との遭遇

先日、思うがままに書き連ねたばかりなのですが、
その直後に“朗報”が!!

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「CRF1100L AFRICATWIN“長足仕様”、ラインアップ追加決定!」

正規の『国内仕様』が、サスストロークを大幅にカットされた“ローダウンモデル”のみという惨状に、我々は悲鳴を上げていたわけですが、
まだ非公式ではあるものの、欧州向けの一般仕様である通称“長足仕様”がラインアップに加わることになりました!
自分が聞いたのは、“2020年5月末までの受注生産”“500台限定”というハナシ。

どうやら、SNSなどで発せられた怒り・嘆き・悲しみ・呆れ…などなど、
「AFRICATWINにはゲンメツした!」
という“魂の叫び”が、メーカー・販売会社側に届いた結果、という事らしいのです。

“AFRICATWIN”を愛し、ダートライディングを楽しむ“コアファン”に対する、ホンダという大企業がとったこの短期間での大英断!!
いずれにしても、TOKYO MOTOR SHOWで実車を見て悲嘆に暮れていたユーザにとって、これは福音以外の何物でもありません!
「それなら買う!」というユーザはもちろん、オフロードパフォーマンスを更に高めた新生“AFRICATWIN”は、全ての“ビッグオフ・エンスージャスト”に向けたホンダからの誠意あるクリスマスプレゼント。
さあ、今すぐ『DREAM店』に走れ!(笑)

という最高の“吉報”を受けた2日後の日曜日。
この日は埼玉県『オフロードビレッジ』で、『ホンダ・オフロード・ミーティング』というイベントが開催されました。
そこで『CRF1100L』の実車が見られると聞いたものですから、“TMS”に行けなかった自分は行かずにはいられません。

会場でお会いできた“アフリカ・フレンズ”(笑)への挨拶もそこそこに、向かった先は…

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ステージ横に鎮座する、『CRF1100L AFRICATWIN』!
こちらはCRFカラーの標準車で、ミッションは“DCT”モデルです。
“まだ”ローダウンサス搭載の『国内仕様』だったのは、TMS展示車そのままを持ってきたからなのでしょうね。

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それにしてもカラーパーツが増えたおかげか、色っぽさ満点じゃないですか!

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そして、メインフレームからシートレール(今回からアルミの別体式に)の繋がる部分の幅が絞られたことにより、シート回りも格段にスリム化されました。
これなら、たとえ“長足仕様”だとしても、足付きが改善されているものと推察します。

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このサイドゼッケン風のレイヤー処理が、シャープなリアビューを演出します。
標準車にはリアキャリアが非装着なので、よりエッジの効いた仕上がりになっていますね。

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フロントフェンダーも形状変更。
タイヤとのクリアランスは少し増えている…かも?
現行の『SD04』に比べて、より立体的になったように見えるので、フェンダー裏への泥詰まりは多少しにくくなるのではないかと思われます。

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アルミ製のスイングアームは、モトクロッサーライクにより軽量化。
現行モデルに見られる“鋳造”の鋳肌もなくなり、すっきりとしたシャープな機能美に溢れています。

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樹脂製のクローズドタイプのハンドガードは、標準車ではメインの“骨部分”のみ。
これが『ADVENTURE SPORTS』モデルになると、大型のディフレクターが追加されます。

そして、標準車ならではの軽量感あふれる見た目に寄与するのが、

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このショートスクリーンです。
スタンディング時における前方視野確保に大いに役立つと思われます。
夏場は涼しそうだから、自分も真似してみようかな…。(そもそも付くのかは知りません)

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“チャンバー室”と見まがうこの大きな膨らみは、どうやら“キャタライザー”が収められている模様。
上手い具合にDCTの保護を兼ねることにもなり、一石二鳥といったところでしょうか。

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エキゾーストパイプの集合位置も随分と前方に移動しました。
O2センサーもこんなところにいますね。
結果、サイレンサーボディも随分と前進。
さらなるマスの集中化に寄与しているものと思われます。

新採用のチューブレスリムを持つ『ADVENTURE SPORTS』に対し、

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標準車は従来通りのチューブ併用リムとなります。
展示車のOEMタイヤはBS『BATTLAX AX41』で、追番“T”の付いた車種専用品と見ました。

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2階建てのコックピットは、下部が一般的なスピードメーターとインジケーター。
そして上部の大型モニターは『Apple Car Play』との連携可能となった、“タッチパネル式TFTパネル”!
恐らくは圧力感知式と思われますので、グローブを嵌めたままでも操作が可能なはず!
これは便利ですねー。

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そして、もはや何が何やら分からない、左右のスイッチボックス…。

展示車が“DCTモデル”だからということもありますが、あまりのボタン類の数に手元を見ずに操作するにはかなりの慣れを要するのではないかと。
それでも、ツーリングライダーの自分としては、“クルーズコントロール”が本当に羨ましい!
これと液晶パネルのためだけでも、乗り換え欲を刺激されてしまいますね。
いや、マジでこれだけは欲しい装備です…。

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そして、何度見ても“既視感”あふれるフロントマスク…。

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もしやコレか?コレなのか!?
勝手にスッキリしました。(笑)

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開発陣による“AFRICATWIN愛”が存分に込められた、新型『CRF1100L』。
機能・利便性はもちろん、どれをとっても納得の作り込みにウットリです。

当初、国内においては“ローダウンモデル”しか発売されない…と嘆いた反面、ホンダによる“正しい回答”が得られたことで溜飲を下げた方も多いはず。
しかし、今回“長足仕様”がきちんと売れないと、マーケティングデータに基づいて今度こそ“ローダウンモデル”専売となってもおかしくありません。
愛着のある自分の“AFRICATWIN”から無理に乗り換える必要はありませんが、心待ちにしていた方はここぞとばかりに決断されるべきかと!
その結果、末永く“選択の自由”を勝ち取ることに繋がることを、自分も祈っています。

【おまけ】

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息子よ。お前が乗れるようになる頃には、“AFRICATWIN”はどこまで進化しているんだろうなぁ。

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どらちゃん。君は今すぐ買い替えなさい。
「どうせ、下取りが…」と嘆くのであれば、迷わず買い足しなさい。(笑)