内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

さらに、蜜月はつづく…

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先日ご報告した、『CRF1000L』との別れから2か月半…

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皆さんのご想像通り、新型『CRF1100L AfricaTwin』がやってきました。
“第5世代”となるアフリカツイン、型式は『SD10』となります。

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フル積載時の高速巡行性能向上と“EURO5”規制対応を見据えて、排気量を過去最大の“1082cc”まで拡大。
出力もついに100psオーバー(102ps)となりましたが、出力アップに反して車体・エンジンともに軽量化がなされるという、正真正銘“最強のアフリカツイン”の誕生です。

とはいえ…確かに数値が示すものに間違いはありませんが、“最新”で“最強”が“最良”であるのかどうかは、あくまでも「乗り手の求めるもの次第」だと考えます。

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そうでなければ初代の『RD03(XRV650) 』から歴代のモデルが、ここまで大切に乗り継がれ、愛され続けられてきたはずもないでしょうから。

閑話休題
自分にとって“5台目”となるアフリカツイン。
f:id:furasora:20200507223729j:plain先代の『SD04(CRF1000L)』は最もプリミティブな仕様を選んでいたので、

今回は“フルスペック仕様”を選択。

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車体は、よりロングランナーとしての性能を高めるために24Lのビッグタンクを備えた『Adventure Sports』を選びました。
従来の『Adventure Sports』は、'18モデルとして追加投入されたもの。
確かに満タン時の装備重量は増えてしまいますが、自分にとっては航続距離が約3割伸びることのほうが魅力に映りました。

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次にミッションは、アフリカツインならではの『DCT(Dual Clutch Transmission)をチョイス。
先代の購入予約の時点では『DCT』についての知識が自分にはほとんどなく、それゆえ
「アフリカツインに“オートマ”だぁ?アリエネー」
と即断。
一切迷うことなく『6速MT』を選んだわけですが、その後年明けに福島県のMXコースで行われた“メディアローンチ”で『DCT』仕様に試乗し絶句。
アフリカツインの新たな可能性を見せ付けられてしまい、
「“次”に乗り換える(ことがある)なら、『DCT』に…」
と心に決めていた自分です。

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そして、今回の『SD10』の最大の目玉がこれ。
“ショーワ製電子制御サスペンションEERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)”です。
これは走行中のサスペンションのストロークスピードと、車両の走行状態をリアルタイムでセンシングし、瞬時に減衰力を最適化するというもの。
これにより、“乗り心地と走行安定性”、“オンロードとオフロード”など、相反する状況において求められる特性を両立することを目的としています。
また、“乗車人数”や“荷物の積載”など、状況に応じて容易に調整可能な“電動プリロードアジャスター”も装備しています。
このサスペンションが選べるから、『Adventure Sports』をチョイスしたといっても過言ではありません。

もちろん、標準車として設定されたローダウン仕様ではなく、これは“長足仕様”の『<s>モデル』
やはり自分にとってのアフリカツインは、オフロードも含めた“走破性”と、

「コイツとなら、どこでもどこまでも走っていける」

と思わせる“可能性”を備えていてこそ。
それゆえ、サスストロークを使い切るかどうかは関係なく、「アフリカツインらしい、佇まい」は必須条件と言えます。

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装備面では、タッチパネル操作が可能な大型(6.5インチ)液晶メーターを採用。
iPhoneとの連携によりApple CarPlayに対応し、カーナビなどのマップアプリを大画面で使用することが可能となりました。
これ、実は老眼傾向の自分にとっては非常にアリガタイもの。
最近ではスマホの画面でナビアプリを使用していて、小さい文字の判読が難しくなっており、より大画面のスマホへの買い替えも検討していたんですよね。
これでもうその必要は無くなったと言えます。

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Apple CarPlay』使用時には本体にiPhoneを接続する必要があり、メーター右側にUSBコネクタが用意されています。

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差込部は奥まったところにあり、ケーブルルートを考慮したカバー形状により、何とか雨でも使えそう。

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ただし、有線接続となるため、iPhoneのホルダーをハンドルクランプ付近に用意しました。

まだほとんど走り込んでいませんが、先代からの進化度合いは驚くべきもの。
性能の向上という数値的なものよりも、その洗練度の進化には目を見張らざるを得ません。

自分が乗っていた『SD04』は初期型の'16モデルだったので、まだスロットルがワイヤーコントロ―ルでした。
後期型の'18モデルからスロットルが“電子制御化”されており、それを進化させた『SD10』は特に開け始めや微速走行時におけるリニアリティや安定性が向上しているように感じられます。

中でも車体の進化は目覚ましく、アルミフレーム化されたリアセクションのスリム化により、先代を遥かに超えた軽やかな乗り味と足付き性の向上をもたらしています。
実際、自分のは『<s>モデル』なので、シート高は先代の『SD04』と変わりませんハイポジションで870mm)が、比較にならないほど足付きが楽になりました。
これならタンデムやフルパニア状態における停止時でも、自信をもって車体を支えることができます。

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まだまだ新たな発見がありそうですが、残念ながら現状の自粛ムードゆえに走り回るのはしばらくお預け。
とりあえず、自分なりの“納車整備”を楽しむことで理解を深めていく所存です。