内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

RIDE AFRICATWIN 第3回アサマビバークミーティング【その1】

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今回で3回目となるアフリカツインのファンミーティングが、今年も8/2526の日程で開催されました。
場所は、もはや“アフリカツインの聖地”とも呼ぶべき、群馬県北軽井沢『アサマレースウェイ』。
そう、栄えある第1回のミーテイングが開催された場所でもあります。
 
直前に19号・20号と台風がコンボで日本に襲来。
実際、前日準備の段階では、突然降りだす雨にスタッフの方々も翻弄されたようでしたが、
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明けて土曜日は朝から台風一過の素晴らしい天気に!
過去2回、少なからず雨に祟られてきたこのイベントも、3回目にしてようやくアサマらしい抜けるような青空が広がり、エントラントを迎えてくれました。
 
受付では見慣れたスタッフの方々がお出迎え。
一年ぶりにこの場所に帰ってこられたことを、実感する瞬間でもありますね。
昨年まではイベント参加者へ『ラリープレートゼッケン』が事前送付されていたのですが、今年は当日配布。
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そして、気合い入れてエントリーしたおかげで、今年も“ゼッケン1”をいただいてしまいました。
単に先着順ではあるのですが、やはりちょっぴり嬉しかったりもします。その分、いろいろな意味で目立つので、気恥ずかしかったりもするのですけどね。
 
当初、日曜のみの1day開催を予定していたそうですが、参加希望者からの「今年は『コマ図ラリー』やらないの?」という声が随分と多かったそうで、急遽土曜に『アドベンチャーラリー』というコンテンツを追加したのだとか。
昨年自分も非常に楽しかったので、これは嬉しい限りです。やはり、参加者がどんどん希望を出すことで、よりイベントが充実していくのですね。
 
昨年はクリアファイルに入れたマップを、クリップでスクリーンに止める形で参加した自分。
もちろんそれでも十分楽しめるのですが、ここはやはり『ラリーパイロット』の気分を味わいたいところ!
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ということで、17年ぶりにちゃんとしたナビゲーションを組みました。
 
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マップケースは、“日刊アフリカツイン”の仲間でもある黒田さん制作の『電マ』を採用。
彼の
「本格的なラリーレイドの楽しさを、リーズナブルに提供したい❤」
という想いの詰まったこの『電マ』。
若干アヤしいネーミング(笑)ではありますが、『ラリーモンゴリア』参戦時の経験やノウハウが随所に込められた、彼の手造りによるコダワリの逸品なのです。
 
そして、もう一つ忘れてならないのがトリップメーター
もちろん、バイク本体のメーターでも完走できます(自分も昨年はそうでした)が、通常マップの距離表示は『10m単位』が基本。
バイクのそれは100m単位ですから、やはり精度が違います。
また、マップ制作時のメーターと、自分のメーターではどうしてもズレが避けられません。(どのポイントをプロットするかは、制作者次第)
なので、走りながら手元のメーターを補正し、マップの距離に近付けていく必要があるのです。
昨年、補正のできないバイク本体のメーターでこのラリーに参加し、コマ図のポイントごとに常に暗算を強いられるという所業に随分と頭を悩ませられた自分は、次こそは専用品を…と心に決めていたんですよね。
 
そこで用意したのが、rc-7
今回のイベントにも出展ブースを出しておられる『ツアラテックジャパン』を営む、愛知県の『プロテクタ』さんが販売している、国産のトリップメーターです。
これ、『アールシーセブン』ではなく、『アールシーナナ』と呼ぶのが正しいのだとか。これも製作者のコダワリですね。
先ほどの『電マ』と同じく、必要な機能をリーズナブルに提供することで
「コマ図ラリーの楽しさを知ってほしい❤」
と、プロテクタの加藤さんが丹精込めて送り出す逸品。

やはり、作り手の顔が見えている商品は補修部品の入手も容易ですし、サポートも充実しています。
もちろん海外にもそれぞれ銘品はありますが、価格的にも入手しやすく、困ったときにすぐに対応してもらえる点においても、この商品を選ぶ理由があると自分は思っています。
 
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今年はマップケースを使用するので、エントリーキットに入っているマップをテープ糊で一枚に繋ぎます。
それを『電マ』に巻き取って準備OK
マップの巻取りが手動のものもありますが、本格的な気分を味わうことはもちろん、ギミックとしても“電動”マップケースはアリだと!
唯一の欠点は
「マップを巻き上げるのが楽しくなりすぎてしまう」
ために、必要以上にマップの巻き上げ・戻しをして遊んでしまう、ことくらいでしょうか。(自分だけ?)
 
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12時からのライダースブリーフィングが終わると、いよいよスタート。
ゼッケン順のスタートなので、当然自分が最初に出走します。
今回は順位の付く“競技”ではないとはいえ、やはりこの瞬間はちょっと緊張。
スタートフラッグが振り下ろされ、みんなに見送られながらゆっくりクラッチを繋いでスタートします。
ダートの駐車場から続くスロープを駆け上がり、舗装路に出たところでナビゲーションの電源をON。この場所がコマ図のゼロスタートになります。
 
国道の長い下り坂をゆっくり下っていると、順次スタートしてくる後続車が追い付いてきます。
バックミラーの奥まで連なって映る、一列の隊を成すアフリカツインの群れ。
この段階で無理に追い越しを掛けてくるような大人げないラリーパイロットは皆無。
非常にジェントルなライダーの先頭を走らせてもらっている自分は、恐縮しつつも非常に至福を感じる瞬間でもあるのです。
 
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長野原の町まで下りたのも束の間、すぐに草津へ向けてひたすら登っていきます。
途中、ラリールートは『つまごいパノラマライン』へと左折。
これが今回の一つ目のハイライト。緩やかにアップダウンを繰り返す快走路は、右へ左へとジェットコースターのように向きを変え、ライダーを飽きる暇を与えてくれません。
 
このラリーでは、2種類のチェックポイントが設けられています。
1つめはQP(クイズポイント)』
その名の通り、用紙に書かれた質問に対し、回答するもの。最後にゴール時に答え合わせが行われ、2か所の質問に正解して初めて『ゴール』とみなされます。
2つめはPP(フォトポイント)』
「ここはぜひ、一度止まって景色を眺めてほしい❤」
という、コースレイアウターおすすめのスポットが3か所用意されていました。
その場所でお題にあるテーマで写真を撮り、『Instagram』に指定のハッシュタグをつけて投稿する、というタスクです。
(自分のiPhoneは何度トライしてもインスタにアップロードされず、最後は諦めましたが…)

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坂を上りきって景色が開けたところが、最初の“PP”である『愛妻の丘』。
嬬恋村』ならではのネーミングですね。
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真正面には、頂に雲をのせた浅間山がゆったりと横たわっています。
まさに台風一過の夏空!最高の天気に恵まれました。
 
その後、ルートはダートへ。
1本目は比較的長めの林道。浮き砂利が多くタイトターンが続くので、自分は今回はちゃんとしたブロックタイヤを履いてきて正解でしたね。
中にはノーマルタイヤで軽々と登ってくるツワモノも。今回のラリーでは、ターマックオンリーのルートも用意されていたのですが、さすがはアフリカツインで林道ルートを選ぶだけのことはある、といった感じです。
 
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2本目の林道は、『高峰温泉』を通るフラットダート。
ここは昨年も逆回りで使用したルートですね。

そして、頂上に設定された“PP2”のチェックポイントには、
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今年も“女神”が降臨!
いや、自分が勝手に“女神”と崇めているだけなんですが…’16モデル開発陣における紅一点が、自身のアフリカツインを駆って我々を待っていてくれました。
ファンとしては、癒されまくりです。ありがとうございます!ありがとうございます!!(大事なことなので、二回言いました)
 
景色を撮影していると、自分らが来たほうからJRの路線バスが!
この先の高峰温泉まで行くバスなんですが、ダートにも関わらず大型バスが疾走していることにビックリ。
慌ててヘルメットを被って、バスに抜かれる前に先を急ぎました。埃まみれになるのはイヤですからね。
 
そこからはひたすら下り。
鹿沢温泉を通り抜け、再び嬬恋のキャベツ畑に帰ってきました。
一か所、コマ図の距離が合わずにミスコース。
しかし、それは自分だけではなかったようで、何台ものアフリカツインがキャベツ畑を右往左往。
作業中の方々にとっては「何事か」と思われたに違いありません。(笑)
 
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ようやく“PP3”を見付けて、ほっと一安心。
写真を撮ったら、最後の“QP2”をやっつけて、アサマの会場へと戻ります。
受付で答え合わせを済ませると、フィニッシャーズステッカーを受け取り無事感想。
ラリールートとしては約106kmでしたが、嬬恋村を縦横無尽に走り回る、走り堪えのあるルート設定に大満足です。
 
翌日に備えて、会場を後に。
今回は荷物を減らすために、『日刊アフリカツイン』メンバー8名で宿を取っていました。
途中、蕎麦屋で夕飯を済ませ、酒とツマミを買い込んで宿へ。

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群馬県にもかかわらず、宿の名前は『とちぎや』…謎です。
温泉でなかったのは残念でしたが、居心地の良いゆっくりできるお宿で良かったです。
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自分はというと、缶ビール2本で敢え無くダウン。
エアコンのない部屋だったので、真横を流れる吾妻川の豪快な水音を窓全開で聞きながら、あっさりと寝落ちしました。
(つづく)