内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

やっぱり“爺ヶ岳”【その2】

イメージ 2
下り坂の天気予報ではあるものの、青空が覗く絶好のレース日和の朝。
4年連続となる晴れのレース日を迎えました。行いが良過ぎますね。
 
イメージ 3
レース前にもかかわらず、早々に後片付けは完璧。(笑)
Ready to Home!
いつでも帰れます。www
 
朝イチの『Kids&Tryクラス』が終了したら、いよいよ『FUNクラス』のウェイティングが始まります。
愛機に跨り、スタート位置へ移動。
何度経験しても、この時はちょっぴりドキドキ。
だって、出走台数が半端ないですもん。
驚愕の263台…恐るべし、爺ヶ岳
やっぱりね、みんなこのラウンドだけは特別だって思ってるんでしょうね。
 
今回のコースは、初参戦となる3年前と同じ『正回り』(反時計回り)。
実はこの時が一番リザルトが良かったので、ちょっとだけ自信を持ってレースに臨めるかなあ、と。
でも、自分が得意なコースは、恐らくはみんなも得意。
結局は自分との闘いになるわけですな。ツラいなぁ。
 
いよいよスタート。
下ってからの左コーナーは逆バンクになるのは、ゲレンデコースのお約束。
案の定、イン側に集中したライダー達が絡みまくってます。
ここはアウトから無難にやり過ごすのが、ヨワヨワな自分流。
無事に1コーナーをクリアして、ゲレンデを駆け上がっていきます。
しばらく晴天が続いた爺ヶ岳のゲレンデは、やはり埃が酷く視界の確保は重要事項。
なので、コーステープ際の少しでも草が生えているところを狙っていきます。
埃の中から突然転がったバイクが現れるくらいなら、例え多少石が多くても前走車の少ない視界の開けているところを走ったほうが安全ですからね。
 
イメージ 4【渋谷女史Thanx!】
名物の『ガレクライム』の下流部分、FUNクラスで使用する通称『FUNガレ』は、今回事前にかなり均されたと聞いていたんですよね。
しかし斜度の変わり目に、上から転がってきたであろう大きめの石(岩?)が帯状に溜まっており一瞬ビビる。
いや、そこそこ大きいんですよ、石が。
視覚的にちょっと「えっ…」ってなり、スロットルが気持ち戻ります。
しかし、それでもラインを睨んで再加速。余裕でバイクを引っ張り上げるパワーが、今の自分のバイクにはあります。
PWKキャブ、GJ
バイクを信じて無事にクリア。でも、この帯状の石溜まりは、最後までイヤな感じでした。
 
上りだと毎度鬼門となるウッズは、今回下りで使用される長めのセクションが一か所のみ。
今年も下見をしていなかったので、色付きゼッケンの速そうな人を探して、何となくコバンザメ。
付いてはいけなくても、何となく見える範囲でトレースできればヨシ。
斜めに横たわる丸太のクリアなどは下りだと一瞬での判断が要求されますが、基本的に「変な操作をしない」ことだけを心掛けて…いたつもりが、前走車が突然吹っ飛ぶ!
進路を塞がれ無理矢理ラインを変えたところに、ご丁寧に露出した木の根がこれでもかと。
ええ、思わず立ち木に熱い抱擁をかましてやりましたよ。
メチャクチャ焦りました。
 
オープニングラップを終えて、クラス24位で2LAP目に突入。
こうやってリアルタイムで順位がわかるのが、JNCCのシステムの凄いところ。
燃える時以上に凹む時も多く、意外と酷なシステムでもあるんですけどね。
 
イメージ 5【渋谷女史Thanx!】
随分と集団がバラけたので、グラストラックのヒルクライムは(自分なりに)ひたすら全開!
いやー、気持ちいー!
軽く吹け上がるエンジンは、2stの軽い車体をより一層軽く感じさせてくれます。
またその状態でも接地感たっぷりの車体姿勢は、ローダウンサスのたまもの。

イメージ 9【JNCC OFFICIAL
これは、個人的にはキライじゃないセクションである、ゴロゴロ石が敷き詰められた「ロックンロールリバー」の下りでも大きな武器に。
車体が暴れた時でも、咄嗟にブーツで地面を蹴ることが出来る、というのは本当に安心感があります。
これで何度助けられたか分かりません。
 
イメージ 1【JNCC OFFICIAL
クラス順位は2LAP20位、3LAP16位…おお、やるじゃん自分!
と思っていたら、4LAP目の何でもない下りで、フロントからスリップダウン
その際、左腿をハンドルバーだか石だかに思いっきりヒット!
バイクの下敷きになりながら、「折れてないよな!?」と激焦り。
そのくらい痛かったので、リカバリーにも随分時間がかかりました。
何とか復帰して、様子を見ながら周回チェックを受けると、やはりクラス19位にダウン。
そして、あろうことか5LAP目にも全く同じポイントで転倒するという、もはやトラウマ状態。(涙)
この時は下りではなく、クリッピングポイントのガレ場からコースアウトしての転倒だったので、コース復帰に時間がかかってしまいました。
もちろん、クラス順位は24位にダウン。これが痛かった。
そこから2周回ったものの、ほとんど挽回できずにチェッカーが出てしまいました。
 
イメージ 6
最終順位は、総合64位・クラス23位。
周回数7周はともかく、レースタイム1時間34分って…これ、ホントは100分耐久のはずじゃなかったっけ?
まあ、トップがファイナルラップの周回チェックを受けてから『L1ボード』が出るので、全てはタイミング次第ではありますが、もう1周回れたのでは?という物足りなさもあったりして。
 
イメージ 7
レースが終わって、同じくFUN-Cクラスに出走していた20年来の友人のパドックへ。
モトクロスではIB(国際B級)まで昇りつめた彼ですが、どうやらエンデューロではイマイチ勝手が違うらしく、今回は自分が辛勝。
全てはオープニングラップのポジション取りが明暗を分けたようで、その後レース中に一度も出会うことはありませんでした。
とはいえ、ニューマシンの手応えは着実に掴んでいるようで、そろそろ本気出してくるはず。
次回も抜かれずに終われるように、自分ももっと精進しないとですねー。
 
イメージ 8【JNCC OFFICIAL
そして、相方のヒジオさん。
レース中のマシントラブルで、一度ピットインしたために不本意な周回数に終わった様子。
とはいえ、10年ぶりのレースがここ爺ヶ岳にも関わらず、きっちりとゴールまでマシンを運ぶあたりが抜け目ない。
元々、有り余るほどにスタミナがある人ですから、来年はビシッと決めてくることでしょう。お疲れ様でした。
 
レースまでにほぼ片付けが終わっていたので、着替えてバイクを積んだら早々に撤収。
温泉入ってそば食って、昼過ぎには帰路につけるのがFUNクラスの良いところですね。
しかし、今年は渋滞の始まりが早く、中央道で20km、東名で9kmとたっぷり堪能させられました。ぐっすん。
 
今年の爺ヶ岳も無事に終了。
来年ももちろん出る予定ですので、それまでにもう少しバイクとのシンクロ率を上げておかないとね。