内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

ちょっとした気遣い(のつもり)

昨年後半はなかなか乗る機会がなくて、『盆栽バイク』と化していた我が『KTM 250EXC』。

「今年はもっと乗る!」
と決めた年始早々、地元の河川敷で行われたレースに引っ張り出しました。
久しぶりのライドにも関わらず、このバイクの懐の深さにも助けられ、最高の時間を過ごすことができました。
 
 
…が!気になることが一つ。
「ブレーキペダルが踏みづらい…」
シッティングでのブレーキングの際、何度となくペダルの端部を踏み損ねてコースアウトすること数回。
スタンディングでは気にしたことがなかったんで、自分の乗り方のせいだと思うんですけどね。
でも、以前乗っていた’15モデルの200EXCでは気にしたことがなかったので、形状の変わった’17モデルだからかな、と。
 
そうしたら、ちゃんとメーカーから出ているわけですよ。パーツが。

幅の広いブレーキペダル先端のチップなんてものが、メーカー純正オプションで用意されているあたり、さすが「READY TORACE」なメーカーなわけです。

同じく、シフトペダル側も。
これは同時に交換するしかないですよねー。
いや、決して『更なる盆栽化』のためじゃないですよ?あくまでも『機能部品』ですから!
 
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ノーマルパーツとの比較で『一目瞭然!』とまではいきませんが、確実に拡幅されています。
いたずらに大きくしてしまうことで、転倒時の変形の可能性も拡大しますから、練られたサイズがこのあたりということなのでしょう。
 
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ブレーキ側はトルクスボルト2本でイージーリプレイス。
もちろん、締付時のネジロック剤は欠かせません。
 
問題はシフト側。
ノーマルはゴツいリベットでカシメてあったんですが、リプレイスはボルト締め。
しかもロックナットは無く、チップ本体にきられたネジに対して締めこむので、ネジのかかりは2mmほどしかありません。
当然ボルトにネジロック剤を塗布するんですが、激しい振動と頻度の高い操作部ゆえに、万が一の緩みが心配だったりします。
だってこのパーツ、6,000円くらいするんですよ!?
走行中に脱落した日にゃ、泣けるに決まっています。
もちろん、シフトチェンジ自体がかなりやり辛くなりますしね。(そっちの影響が先だろって?)
 
延長ボルトに交換して逆からロックナットで締めれば?というのも考えましたが、フラッシュサーフェス化されている箇所にわざわざナットの突起物を追加するのもなー、と思った次第。
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ということで、チップが空洞なのをいいことに、タイラップを組み合わせて脱落防止。
とりあえずはこれでも問題なし!
 
と、ここまでが午前中のハナシ。
 
昼メシ食べながら、なんとなくモヤモヤ。
削り出しのイカしたパーツなのに、タイラップ…?
何度となく足で蹴りを入れるペダルですから、タイラップ自体も少し太めのものを使っています。
が、それが悪目立ちしているようで、ちょっとミットモナイ。
やっぱりレーサーはカッコよくないとね!
 
ということで、
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「チュイーン」
6,000円もする未使用のパーツに、いきなりドリリング。なんとも『男前』です。
 
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軽く面取りしてからワイヤリング。
 
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これなら、かなりスマート!うむ、満足。
 
と、ここまでが息子をスイミングスクールに送り届ける前のハナシ。
 
送り届けての帰路、なんとなくモヤモヤ。
可倒式のチップに対して、ワイヤリング…?
使用したステンレスワイヤーは0.5mm径。それほど太くはないけれど、かといって柔軟性を確保できるような太さではありません。
チップ先端が何度となく折り畳まれた場合、ワイヤーが破断する可能性も考えられます。
 
ということで、
帰り道にそのままホームセンターへ立ち寄り。
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しなやかなワイヤーは、黒被膜でコーティング済み。
これなら傷も付きにくいのでは、と。
 
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先ほど空けた穴の内側に、スリーブで咥えたワイヤーエンドを収めることで、見た目もシンプルに。
 
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ペダルのアーム側は、ワイヤーを取り回してからスリーブで固定。
 
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さらにスマートな見た目!超満足です。
 
朝からこんなことで三度もやり直すなんてどれだけ暇なのかとも思いますが、個人の趣味レベルのバイクいじりにおけるコダワリなんて、自己満足以外の何物でもないですからね。
こんなんでいいんだと思います。ハイ。