さて、無事にエンジンも掛かったので、外装部品を組み戻していきます。
チャンバーガスケットも無事入荷したので、
車体にチャンバー・サイレンサーを装着。
その際、本来あるべき座標に収めるように心掛けてます。
要はステーのボルトを締める順番を考えましょう、ってことです。
また、ボルトを通すステー穴に正円のものと楕円のものがあります。
さらに、レーサーと違ってチャンバーフランジはスプリングフックではなくボルト締結です。
このように多数のボルトで締結する場合、徐々に締めていくのは当然のことですが、ステー穴が正円の部分で位置決めをし、楕円の部分で歪みを取るように設計されています。
また、排気漏れを防ぐためには、チャンバーフランジ部のガスケットの密着度を高めることが大事なわけです。
個人的に過去に散々イタい『授業料』を払ったりもしていますが、この辺の基本的な考え方は学生時代にロードの国際A級まで昇り詰めた先輩からの教えだったりもします。
閑話休題。
先日、オイルポンプからのエンジンオイル吐出が確認できたので、今回からいよいよ通常の生ガスを使用します。
祈るような気持ちでキック!
掛かった~♪
十分に暖気してからアイドリングスクリューを調整すると、きちんと回転が安定するあたり、さすが市販車です。
さあ、動作確認が済んだところで、一気に外装部品を組み戻しちゃいましょう!
チェーンカバー
重心から遠く、振動の大きいリアセクションは、ボルトにねじロック剤を少量塗布します。
シート
フロントフェンダーとヘッドライトカバー
最後に左右のラジエターシュラウド
完成~♪
いやあ、カッコイイ!
昔ながらのブラッシュパターンのグラフィックも、今は新鮮ですね。
我ら『工芸大MCC』のその時代を語るうえで、絶対に欠かせないブランドだったりします。
エンジンも掛かるし、一応カタチにもなったとくれば、ちょっと乗ってみたいじゃないですか。(ナンバー無いけど)
とりあえず、ウナギの寝床のような我が家の駐車場で試運転。
うひゃー、軽い!そして頼りないほどに細い!(すべて『アフリカツイン』との比較。笑)
すっかり硬化したタイヤと、若干違和感の残るブレーキは、公道に持ち出すまでの課題ですね。
それにしても、ちょっと感動です!
そして最後に灯火類のチェック。
…点かない。(涙)
ブレーキランプ以外、ヘッドライトもウインカーも全く点きません。
何なんだよ、もー。
一難去って、また一難。
まだまだ楽しませてくれそうなCRMです。
…でも、電気苦手なんだよなー。(苦笑)