23年ぶりに自分のもとに還ってきた『HONDA XR250』。
いや、ここからは愛着を持って、あえて“型式”である『MD30』と呼ぼう。
ちなみに、同型のXRにおけるコンペティションモデル『XR250R』の型式は『ME08』。
この呼び名もこの後何度も出てくると思う。
必ず試験に出るので、これは覚えておいた方が良いだろう。(ウソ)
さて、まずは長旅から還ったのだ。
ゆっくり“ひとっ風呂”浴びるがいいさ。
サクッと外せるものは外して洗う。
結果として、これが一番効率が良いのだ。
洗剤は油分にも強い『ALL-ONE』を、今回は希釈率をあまり下げずに使う。
高圧洗車とブラシ、スポンジを併用して、ひたすら根気よく…。
フレームがここまでキレイになれば満足。
これでも見る人が見れば、今回の手抜き度合いがバレてしまうのだけど。
外して洗った外装もこんな感じ。
染み込んだ汚れはどうにも落とし切れなかったが、まあ良いでしょう。
それにしても、このフューエルタンクのコンディションの良さと言ったら!
メインフレームに接していた部分は、振動で塗装が剥げて錆びてしまってはいるものの、
タンクキャップ周りの“フロリダブルー”の艶っぽさと言ったら、もうヨダレが出そう。
そして、タンク内部もこの美しさ!(これは洗車前の画像)
全ては後輩・Sくんが大切にしてくれていたからに他ならない。
心からどうもありがとう。
一旦途中まで仮組み。
さて、これからのレストア方針ですが、
「あまりやりすぎない」
方向で考えています。
キレイに直すのではなく、実際に思いっきり乗ることを前提として“機能重視”で組み上げていこうかな、と。
先輩から預かっている『'92 CRM250R』のように、オリジナルにコダワってキレイに仕上げるのではなく、
“ノンオリジナル”でも良いから、乗って楽しく壊れにくいバイクを作っていこうと思います。
実際、MD30はオフロード走行が本当に楽しい!
自分の1996年式はショートスイングアームでホイールベースも短く、ヘッドライトレンズが樹脂製のためフロント周りが軽いのが特徴。
レーサーであるME08と同時開発されたMD30の中でも、最初の2年間だけがこの仕様となっています。
そのため、高速走行では時にフワフワする場面があったりするんですが、ひとたびダートへ持ち込めばタイトにくるくると向きを変える、素晴らしくコントローラブルな車体だったりします。
ゆくゆくはこのバイクでエンデューロレースにも出てみたいと思っているので、耐久性・整備性も重視しながら試行錯誤していきたいと思います。
うーん、早く走りたいなぁ。
【つづく】