内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

XR250 レストア日記【その5】

『MD30』は公道用市販車なので、レーサーの『ME08』には無い“補機類”があれこれ付いています。

もちろん、メーカーが必要だから付けてきたわけなんですが、用途を限定し、手入れを怠らないようにする事を前提に、もう少し簡略化したいところ。

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まずはこれ。

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“ブローバイのストレージタンク”です。

3本のホースはそれぞれ、

上:エアクリーナーボックス

中:クランクケース

下:ドレンホース(キャップ付き)

ブローバイガス成分の気液分離を行い、気体はエアボックスへ、液体(エンジンオイル)はドレンホースへと分配します。

で、“ME08”にはそんなもん付いていませんので、外しても大丈夫。

 

ただし、“ブローバイガス”を大気開放するのはさすがにアレなので、

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クランクケースからエアボックスを、ブリーザーホース一本で直結しちゃいます。

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しかし、そのまま組むのも芸がないので、

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手元にあった『バックプレッシャーバルブ』を挿入。

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これで更にスムーズにエンジンが回ってくれたらウレシイなぁ。

 

そして、改めて気になっちゃいました。

f:id:furasora:20210320233909j:plain「キャブ、汚ねーなー」(>_<)

我が家に持ってきて始動確認した際には、アイドリングも安定し、全く問題なく吹け上がっていたので機能的には無問題。

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でも、気になっちゃったからには

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遠慮なく“丸洗い”するしか。

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全バラして洗えばもっとキレイにはできますが、まあこれでヨシ。

とりあえず、整備の時に躊躇なく素手で触れる程度にはなりましたので。

この後、フロート室を開けて、ジェット類は一通りお掃除しておきました。

 

そして、もう一つ。f:id:furasora:20210321214203j:plain

キャブの右上にある“黒い箱”。これは

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“サブエアクリーナーボックス”です。

これはホンダ車によく見られる部品だそうで、CVキャブの負圧経路に送られる大気をここでキレイにしているらしい。

レーサーのPDキャブには付いていないのですが、これを外して大気開放にしちゃうと、エアカットバルブとかに汚れが溜まりそう…。

ということで、残念ながら温存。

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とりあえず掃除だけでもしようと開けてみたところ、

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「あるべきはずのフィルタースポンジがない…」

恐らくは経年劣化でボロボロに壊れて、サブエアクリーナーボックスの下向きの穴からいなくなってしまったものと思われます。

サービスマニュアルをみると、フィルターメンテナンスは“水洗い”でOKとのことですので、とりあえずあれば良さげ。

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なので、手元にあった目の粗いスポンジをチョキチョキ。

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まあ、これでヨシとします。

 

キャブ脱着に伴い、スロットルワイヤーを外したので、

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ついでに注油しておきましょう。

 

最後に、スイングアームを外す時に、ボロボロとプラスチックの破片が落ちてきてたんですが、

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硬化した“チェーンスライダー”と判明。

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純正部品がまだ出てきたので、新品に交換しておきました。

 

余談ですが、ホンダディーラーで純正部品を注文すると

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このような“在庫情報”が出てきます。

『HM在庫数』という項目が、メーカーストックの残数。

それが少なくなってくると、『引当部品名』『ゴソウダン パーツ』と表示されてきます。

なんとまあ、アットホームな呼称でしょう。(ほっこり)

 

年式の古いバイクは、大体“外装部品”からメーカー在庫が無くなっていきます。 

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MD30の外装の中で、社外パーツメーカーで唯一入手できないのがこれ。

それゆえダメ元で注文したところ、『ヘッドライトケース(フロリダブルー)』のみたった2個だけ在庫が残っていました。

しかし、別パーツとなる『フロントナンバープレート』は、どの年式のものも在庫ナシ。

オフロード走行時に脱落するのはむしろこっちなので、是非ともスペアを確保しておきたかったところなんですよね。

 

仕方がないので、気長に良品を探すとします。とほほ…。

【つづく】