アフリカツインに乗ってて、コイツに興味が無いと言ったらウソになるよね。
これ、やっぱり『スクーター』って括りで見ちゃダメですね。
HONDAの独自技術である『DCT(Dual Clutch Transmission)』。
あくまでもオートマじゃなくて、有段式自動変速機なのです。
だから、足元から「カシャッ」とシフトチェンジの音がしますよ。
ホイールサイズが小さいだけで、基本骨格はバイクのそれ。
いや、小さいったって、フロントは17インチですからね。
重量はMT仕様のCRF1000Lより重い(!)んだけど、低重心ゆえにそれを感じさせない取り回しと乗り味。
コックピットの造りといい、ついその気になっちゃいそうなバイクです。
10分程度の試乗じゃ良く分からないけれど、これで思いっきり遠くまで走って見たいです。
ついでと言ったら失礼なんですが、
せっかくなので、久しぶりにコイツも味わわせていただきました。
カラーリングが自分のと同じだもんで、こっちから見た場合、違いはクランクケース周りとリアのパーキングブレーキくらいかな?
実は街中で乗るのはこれが初めて。
自分のMT仕様に散々乗って来て、身体に染み着き始めたところで味わうDCTは…
うん、膝下部分に重さを感じますね。
当然です。クランクケースにDCTユニットが組み込まれてますからね。
MT仕様比10kg増の大半は、このクランクケース部なんだろーなと。
でも、存分に比較対象に乗り込んできた今だからこそ分かる「DCTのメリット」を痛感。
「ホントに良く出来てるなぁ」と、改めて感心仕切りなのです。
とりあえず1日で1000km走るとして、疲労度は明らかにDCTの方が少ないんだろうな、と。
比較することで分かるMTの良さというのも当然ありますから、「どっちが神!」というものではありません。
求めるものによって選択肢が用意されている、というホンダの良心…
というか、正直言っちゃうと『余計なコトしてくれたよな』とね。
だって、選べないですよ。どちらか一台になんて。
同じカッコしてるくせに、ミッション方式の違いでこれほどに味わいが変わるとは。
だから、これから買う人には、納得するまで試乗して散々悩んでいただきたい!
どっちを買っても後悔はありません。
でも、「ああ、こういう時はあっちの良かったかなー」と思うシチュエーションは、絶対に出てくると思います。
まぁ、それも含めて、魅力的なバイクであることに間違いはありません。
…あ、『X-ADV』じゃなくて、結局『アフリカツイン』の総括になっちゃった。(汗)