内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

オービトロン『パワーエミッター』

いつも二輪の書き込みばかりですが、今回は四輪のお話。
 
我が家の愛車は、2003年式の三菱『デリカスペースギア』
今年で14年目を迎える立派な『旧車』ですが、『四駆好き』で『ワンボックス好き』の自分にとって、これ以上の車は現行モデルを見渡してもなかなか見当たらず。
最近、いろいろトラブルも出始めているんですが、気に入ってるのでまだまだ乗り続けたいと思っている所存です。
 
大のお気に入りなのですが、V63000ccというバブリーなエンジンは、あまり燃費』がよろしくないのも事実。
あまり気にしたくはないのですが、そうはいっても航続距離を考えれば、燃費は良いに越したことはありません。(もちろん家計的にも、ね)
 
そこで考えたのが、『内圧コントロールバルブの取り付け』
以前、エンジンブレーキを穏やかにするために、レース車のYZ250Fで使用していたんですが、これがとても好印象だったんですよね。
エンジンブレーキが緩和されることで、サスペンションの路面追従性も高まります。
…ということは、ひいては乗り心地の良さにも繋がるのでは、と!

ただ、内圧コントロールバルブはその構造上、エンジンからのオイルミストと水蒸気が乳化(エマルジョン)を起こしてしまうことでバルブの動きを阻害、またはブリーザーの詰まりを発生させる可能性があります。そのため、定期的な清掃が必要だったりします。
昨今ではエマルジョン対策品も出てきているのですが、これがまたいいお値段したりするわけなんです。もちろん、機能部品ですから仕方がないんですけど。
 
で、そんなことをモヤモヤ考えていたところ、知人から「こんなの作ったんですが、いかがですか?」とご紹介いただきました。
 
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それがこれ。

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効果の違いによって3種類あるんですが、今回はベーシックモデルとなる『パワーエミッター1』を装着します。

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10mm長さ300mmパッと見は単なる『青いリボン』なんですが、これだけでエンジン内のフリクションが減少するとのこと。
内圧コントロールバルブはブローバイホースの途中に挿入しますが、これはブローバイホース以外にもラジエターホースや吸気ダクトに取り付けてもOKとのこと。ホントかよー。

…と思うのも当然。悪く言えば『オカルトチューン』とも取られてしまいそうですが、実は自分、同社の製品をすでに体感済み。
『パワーネットラジアン』FFSグリスプレミアム』などをGS-Aに使用し、その見た目からはとても信じられない効果に驚きを隠せませんでした。
なので、今回の『パワーエミッター』も試してみたくなったんですよね。
 
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デリカのブローバイホースはかなり奥まったところにあるため、今回は吸気ダクトに決定。
取り付けはダクトに巻きつけ、両サイドをタイラップで固定するだけ、と超お手軽です。
 
ちょうどスキーに行く予定があったので、さっそく試乗。
最初はほとんど効果らしい効果は感じられなかったんですが、100kmを過ぎたあたりからアクセルOFFでの空走感が強く感じられるようになってきました。峠の下り坂では、エンジンブレーキの効きが少し弱まっているように感じられたため、O/DOFFにしてシフトダウン。また、平地では滑るように走る感じが、とても気持ちよく感じられます。
 
帰りの高速に乗る頃にはすでに300km以上走っており、効果もかなり体感できるようになりました。
強く体感できたのは、下記の2点。

 80km/hのつもりがメーターをみると90km/h出てる!
今までの感覚でその速度域でのアクセル開度は足が覚えているはずなんですが、気が付くと+10km/h出ているという何とも不思議な感じ。エンジンの回転数も音も今まで通りのはずなんですけどね。これもフリクションの減少効果なんだと思います。

② エンジンブレーキの穏やかさがハンパない!
100km/hくらいで流れに乗っている時、前走車がペースを緩めたのでこちらもアクセルOFF。普通ならエンブレが効いてスピードダウンするはずが、感覚的にはそのままの勢いで滑走!慌ててブレーキをあてることに。いや、かなりビビりましたよ、マジで。
 
結論としては、「かなり効果がある」と自分は感じました。
ちなみに、400km以上走っての燃費は約8km/L。スキー装備を積んだ5人乗車だったことを考えれば、自分のデリカとしてはそこそこ優秀な数値です。

でも、これをさらに活かすためには、アクセルやブレーキの踏み方から変える必要を感じました。
また、フリクションの減少を燃費走行に使うだけでなく、逆にスポーティーな走りに活かすことも出来ますよね。それも全てはドライバーの意識次第なのだろうと。
いずれにしても、とても興味深い効果を感じられたことに驚きと関心を覚えています。
 
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ちなみに、この『オービトロン パワーエミッター1』の価格は、19,440円(税込)。
確かに、商品の見た目ではちょっと躊躇する値段ですよね。自分も正直それは感じました。
ですが、ちゃんとした『内圧コントロールバルブ』ともなれば20,000円以上するのは当たり前。エマルジョン対策品ともなれば、30,000円前後するものも珍しくありません。

同等の効果がメンテナンスフリーで得られる。
しかも、それは理論上では反永久的に続くのだとか。
もし車を乗り換えても、ボンネットを開けて移設するだけのお手軽さです。
 
体感せずに高いの安いのいっても始まりません。
もし周りで付けている人がいれば、一度借りてドライブに出掛けるのも面白いと思いますよ。貸し借りしたところで、一切消耗や劣化することは無いのですから。
もちろん、自分もお貸しできますので、ご興味のある方は是非ご一報ください。
 
…しかし、『パワーエミッター1』でこの効果ですから、『2』『3』なんて付けたらどうなっちゃうんでしょう。
アクセルOFFで加速しだすんじゃなかろうか。怖い怖い。(笑)