内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

スマホマウント装着

夏のツーリングに向けて、アフリカくんにもスマートフォンのマウントを装着する事にしました。

要はスマホをナビ代わりに使うわけですが、車での移動ならともかくバイクでのツーリングにおいて、全てをデジタルガジェットに頼るのは実は少々味気ないと思っています。
やはり地図を広げて道を探して目的地にたどり着く事と、迷ったら誰かに聞くというハプニングまで含めて、旅本来の楽しさなのだとオッサンは思うわけです。

にもかかわらず、スマホナビを使う理由の一つに「子供とタンデムしているから」というのがあります。
荷物満載の状態で、交差点のたびにサイドスタンドを出して地図を広げる、という行為がタンデム時においては車体を不安定にするからです。
やはりそこは安全第一!絶対に転べないですからね。
かと言って、その都度緊張してばかりもいられません。

閑話休題
さて、スマホマウント自体は、GS-Aを手放すときに外しておいたのでそれを再利用。
問題は、マウントをクランプさせるパイプの径が細くて幅が狭いということ。
幅が狭いのはスマホマウントだけを装着する分には問題ないのですが、今後の発展性を考えると専用パーツで対策したほうが良さそうです。
…というのはただの言い訳で、「物欲が勝った」と白状しておきましょう。

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TOURATECH(ツラーテック)製のGPSマウントアダプター』と『12mm→22mm変換アダプター』です。
さすがに専用品!造りがとても良いですねー。ほれぼれしちゃいます。

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車体への装着は、ウインドスクリーンを外して取り付けるだけ。
取付角度はこれからいろいろと試しながら調整していきたいと思います。

で、スマホマウントだけなら話は簡単なんですが、、、

ここはやはり、『USB電源のアウトプット』も欲しいところ!

スマホナビとして使用するにあたり、位置情報をリアルタイムに反映させることになるため、バッテリー消費が半端ない!
そのため、ハンドル周りにUSBアウトプットを設けて、常に充電しながら使用するのがベストです。

USB電源のアウトプットコネクタもGS-Aから取り外しておいたのですが、使用するためにはバッテリーまでハーネスを取り回さなくてはなりません。
つまり、、、

フロント周りのカウルを全部外さなきゃダメ。

ということ。
ええ、そのために高い金出して『サービスマニュアル』を買ったわけですよ!
カウル付きのバイクに乗る以上、こればかりは避けては通れないのです。

覚悟を決めて、やるしか!

『サービスマニュアル』は通勤時間を使って一度熟読しておいたので、外す手順については大方把握済み。
ここでの曲者は、「ボルトではなく、ほとんどがクリップと嵌め合わせでカウルが固定されている」ということ。
もちろんボルトも併用しているのですが、それ以上にプラスチッククリップとツメによる嵌め合わせが多用されており、最初は折ってしまわないかとドキドキ。
まずは目につくボルトとクリップを外したら、カウルを揺すってツメの嵌合を一か所ずつ外していきます。
いや、これホントに冷や汗かきまくりです。

イメージ 4イメージ 5
サイドカウルまで外してこの通り。
誰かがこれを見て、「ターミネーターみたい」と言ってましたが正にそんな感じです。

ここまで来たら、ついでにフューエルタンクも外してみましょう!
タンク裏側の燃料ポンプにつながるフューエルラインは、クイックカプラで固定されているので注意して取り外します。
これ、メーカーによって固定方法がいくつかあるので、要注意です。折ったら目も当てられませんからね!

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ほーら、外れたよー。
カウル付きのアドベンチャーバイクゆえに、タンクの造形は複雑そのもの。
でも、固定は10mmのボルト1本だけなんですよね。

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タンクの下にはこんな世界が。
バッテリー自体のアクセスは、フレーム下のツールボックスを外した奥にあるので、タンクは関係なし。
それでもタンクを外したのは、USB電源のハーネスをフレーム裏に通したかったからです。
エアクリーナーボックスへのダクトとフレームの隙間から、ハーネスを取り回します。

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フロントマスクは、ヘッドライトを覆っているカバーを剥がすことで完全に露出します。
両目の中央上部にあるのが、ETCの別体アンテナです。さすがの純正設計クオリティ。収め方がスマートすぎます。

USB電源のON-OFFをメインスイッチと連動させるために、プラス電源を取り出す必要があるのですが、それはポジションライトからバイパスさせました。
こういう時にも、『サービスマニュアル』の配線図は必須ですね。

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はい、出来上がりー。

いろいろと苦労しましたけど、今回のバラシ組みでフロント周りについては大方マスターした気分です!
そして、今回の作業で学んだ事。

 ・クリップは、全て共通。
  (少なくとも、フロント周りにおいては)
 ・フロントカウル+フューエルタンクの脱着に必要な工具は下記のみ。
  ・ヘキサゴン5mm
  ・プラスドライバー#2
  ・ピンポンチ
   (クリップセンターがプッシュできれば何でもOK。自分は細いマイナスドライバーを使用し、
    クリップ本体をカウルから浮かす際のコジリ用としても使用)
  ・ソケットレンチ10mm
 ・ウインドスクリーン固定用のウェルナットは、力任せにボルトで押し込んじゃダメ!
  (奥に落ちてエライ目にあった)

意外や意外。
これって慣れてしまえば、とても整備性がいいのかも。
しかも、ヘキサゴン5mmで回すボルトも、座面の下に段付きのものと無しの2種類だけで、首下の長さが共通なんですよ。
(ただし、メッキされてるウインドスクリーンのボルト4本は除く)
バラし進めていくに従って、「よく考えられてるなぁ」と感心しきりでした。

きっとリヤカウル周りも、似たようなコツで脱着できると思われます。今度試してみようかな。
とりあえず、共通サイズのクリップとボルトは、スペアとして多少ストックしておくことにします。