内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

またしても“爺ヶ岳”【その2】

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明けてレース当日、今回も清々しい朝を迎えることができました。
凛とした冷え込みに身も心もシャキッとさせられますが、テント組だったO野くんとNGCはそんな余裕は全くなかったそう。
特にトレーラーの上にテントを張ったO野くんは、アルミ板の荷台の冷え込みに早々に白旗を上げて、地べたに避難したのだとか。ご愁傷様です。

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しっとりと濡れたバイクが、強烈な放射冷却っぷりを想像させます。
車中泊で本当に良かった…。

さて、今回のメンバーを改めて。

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WR250+O野くん

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200EXC+トクちゃん

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YZ250F+NGC

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そして、YZ250FX+自分の4名です。

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あ、もう一人、XCデビューのM本君が名門「チームまえのめり」からエントリー。
前日まで不安いっぱいだったようですが、若さと難所用タイヤで乗り切ってほしいところです。

レース前に、ちょっとだけパドックを散策。

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今回COMP-GPだけでなく、FUN-GPにダブルエントリーのトップライダー『Ken2"監督』。
FUN-Aクラス参戦車両は、なんとビックリSerow250です。
前後Technixチューンのサスペンションに、サクラ工業製のサイレンサーで戦闘力アップ。
ライダー自体は十分に反則級の速さの持ち主ゆえ、Serowでどこまで暴れてくれるか見ものです。

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もう一台は、昨年のチャンピオンマシン。
世界最速の餃子職人『Manabu選手』のYZ250FXです。
『GET』のインジェクションコントローラーをはじめ、あらゆるところに手が入った究極のFX。
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個人的に興味深かったのは、ローダウンリンクを組んでいないにも関わらず、フロントフォークの突出しを10mm近くとっていたり、
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リヤホイールのビードストッパーが3つも入っていたり!
これ、タイヤ組むの大変だろーなー。(汗)

フロントの突出しの件については、実際の車体姿勢がわからないので何とも言えませんが、いろいろと好みに合わせていると思われます。

そうこうしているうちに、オープニングレースの『KIDS&TRYクラス』が終了。
いよいよ自分らの出る『FUN-GP』のウェイティングが近づいてきました。

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今回は練習不足のビハインドを補うべく、レース前に『アミノ酸顆粒』を摂取。
さらに、キャメルバッグにも『クエン酸』を入れておくことで、スタミナ切れへの配慮は万端です!

しかも、昨年この『爺ヶ岳』でポイントを獲得していた自分は、モトパワー組の3人よりも前となる2列目のスタートポジションをゲット。
これで『仲間内グランプリ』(なんじゃそりゃ)も、より有利に進められるというものです!

爺ヶ岳のスタート位置は、ゲレンデ下部の緩斜面。
FUN-GPクラスは総勢328台のエントリーですから、斜面の途中からのスタートを強いられることに。
それはともかく、ウェイティングで15分近く、上り斜面でバイクにまたがって待っているのがツライ!昨年はレース前に足が攣ってしまい、本当にどうしようかと焦ったほど。
とはいえ、昨年の経験を活かして、体力を温存しつつスタンバイキープです。

ようやく全車整列完了。
レースクイーンによる30秒前ボードが提示され、デッドエンジンスタートゆえの静寂に否が応でも緊張が高まります。
そして、スタートフラッグが振られ、前方の『FUN-Aクラス』から順番にスタート。
『FUN-Bクラス』が出たら、次は我々『FUN-Cクラス』の番です。
フラッグに対する反応は良かったものの、前方の車両が坂道発進で少し遅れたために、後続の集団が襲い掛かってきます。

でも、まだ大丈夫!何といっても『2列目』だもんね!

と、埃だらけの1コーナーをクリアして、前方に見たものは、

埃の中で絡まってひっくり返っている、3台くらいのバイクのリヤタイヤでした。。。

はい、転倒。(号泣)
レース開始10秒足らずで、『2列目のアドバンテージ』『決定的なビハインド』に変えるという、この引きの強さに我ながら愕然。

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とはいえ、レースはまだ始まったばかり!(1分も経ってない)
後続の『FUN-Dクラス』に飲み込まれる前に、何とか自分もリスタートです。
前方集団が巻き起こす埃を全身に浴びながら、スロットルは全開!(もちろんゲレンデの上りだけ)
昨年一度走っているだけに、なんとなくコースが分かっているのが少しだけ成長した証です。

しかし、JNCCの事前通達通り、今回の爺ヶ岳のコースレイアウトは『逆回り』。
『正回り』の爺ヶ岳ですら1度しか走っていない自分にとって、これは吉と出るか凶と出るか…との心配は的中。

完全に『凶』だったみたいです。。。(ToT)

とにかく、ガレ場で転ぶ転ぶ。
1周目で4回も大地と戯れ、転ぶたびにハンドガードと心が折れていくのが分かります。
特に鬼門は右側で、骨盤にボルト・ピン・プレートの3点セットがインストールされている右足の動きが悪すぎます。

理由は簡単。
全ては自分の練習不足。

バイクの挙動に対して、身体の準備が全く出来ていない
  ↓
バイクが振られて、傾いた方の足が咄嗟に出ない
  ↓
為す術もなく、あっさりと転ぶ

をひたすら繰り返します。
もうね、27年レースやってて、こんなに転んだの初めてですよ。

特に苦手だったのが、一番下のガレ場の入り口。
入ってすぐに右へショートカットできる急な上りがあるんですが、きれいにクリアできたのは6ラップでたったの2回だけ。
一度、前述の『Ken2"監督』のSerowの後ろについて、

「同じライン!行ける!」

と思ったところが、上りきれなかったSerowが降ってきて横倒し。(涙)
まぁ、XCレースで前のバイクと同じラインで勝負しようとした自分が悪いのね。妖怪のせいなのね。そうなのね。

イメージ 17イメージ 19【JNCC OFFCIAL】
少々まともに走れたのは、ウッズの区間だけ。
代わりにガレ場というガレ場で転びまくり、タイムと順位をロスしまくります。
途中、逆方向を向いて転ぶトクちゃんや、バトルの末にむきになって刺し返したO野くんや、前を走るNGCを手こずりながらも何とかパスしたり、と仲間内でのバトルもちょっとだけ楽しめました。

およそ100分走って、何とか無事にチェッカーを受けることができました。
パドックに帰ると、すでにO野くんが戻ってきています。
うーん、仲間内での順位が全く分からない。。。

ようやく発表された公式リザルトを見て、自分の遅さに愕然。

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総合138位・FUN-Cクラス66位

ですって。
いや、全然ダメダメじゃん。

ちなみに、仲間内のクラス順位は、
 トクちゃん:28位
 O野くん:54位
 自分:66位
 NGC:83位
ということで、今回はただ一人7周回ったトクちゃんの圧勝!
やられたー。(>_<)
って、当たり前ですよ。練習してないんだから。

でもね、「練習してない」なんて言い訳にもなりません。
ただの自分の怠慢ですもん。
「アフリカツインが楽しすぎる!」とか言ってる場合じゃない。
レースに出る準備を怠っていた自分が悪いのです。

さすがに悔しい。
でも、やられっぱなしのままじゃ終わらないからな!
絶対に見返してやる!

4人とも大きなケガはありませんが、O野くんは元々痛めていた膝の靭帯を、自分は前走車が弾き飛ばした30cmくらいの石の直撃を食らった右の足首を、それぞれ痛めて帰宅です。
まあ折れてないからヨシとします。

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早々に片付けを済ませて、お昼ごろには会場を後にします。
これが出来るのが『FUN-GP』のタイムスケジュールの良いところ。
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まずは昨晩と同じく、『薬師の湯』で埃まみれの頭と身体をリフレッシュしたら、同じ敷地内にある『焼きカレー』を賞味。
これ、とても美味しかったです。

早々と帰路についたにもかかわらず、中央道が八王子を先頭に20kmほど渋滞しています。
おとなしくハマるのは嫌だったので、大月Jct.から河口湖を経て、ひたすら下道で大磯まで。
そこからは海沿いをのんびりと帰り、21時過ぎに帰宅しました。

昨年クラス11位に終わったので、今回は忘れた宿題を取り返しにやってきたつもりだったんです。
でも、それは完全にフロックだったことが分かったし、何よりも自分がレースを舐めていたことに反省しきり。
次に同じ後悔をしないように、再度気合いを入れ直したいと思う所存です。

【おわり】