先輩から、再発行された『登録証』が送られてきてから2か月…。
ようやく『自賠責保険』に加入しました!
こんな事もあろうかと、長めに入っておいた“KTM250EXC”の自賠責を、こちらに掛け替えるという…。
そのための陸運局に行く時間がなかなか取れなかったんです。スミマセン。
書類と一緒に届いたナンバープレートを、ようやく車両に装着。
待ちに待ったこの瞬間!
折角なので、ちょっとだけお散歩です。
久しぶりに公道で乗る『2st.トレール』。
恐らくはタイヤが硬化している事もあるのでしょうが、こんなにフワフワした乗り味だったかな…、とちょっとした異次元感覚に戸惑いを覚えつつ。
とはいえ、さすがの“40馬力”。
バッテリーさえも積んでいない、今のご時世において“超軽量な車体”は、滑るように軽々とスピードをのせていきます。
しかしながら、この車両はまだ“ナラシ中”の身。
“腰上”だけとはいえ所詮自分が組んだエンジンですから、そこは慎重に慎重を重ね、丁寧にスロットルを開けていきます。
市内を見下ろす丘の上でエンジンを止めると、静寂とともに訪れるのは、手のひらに感じる微かな痺れ。
バランサーの無い、“2ストローク250cc”トレールマシン。
改めて古き良き時代を思い起こさせてくれます。
“レース車”であれば、迷うことなく交換してしまうような純正パーツ達ですが、
自分に託されたのは、
「27年間、止まっていた時計を動かすこと」
なので、“余計な装飾”は不要なのです。
ただ、
「自動車税は自分がこれからも払うから…」
と、そこまでして先輩が残したかった『ナンバープレート』だけは、どうしても曲げたくなかったので、
手元にあった“カーボン製のナンバーステー”で保護することに。
このくらいは許される…かな。
家に帰る途中、最後にガソリンスタンドで給油。
新車から一度も触られることのなかった“トリップメーター”を、
初めてリセットさせていただきました。
まだ“ナラシ”すら終えていないこのバイクの時間は、再びようやく動き始めたばかり。
いつか先輩にお返しするその時まで、僭越ながら自分がコンディションを維持し続けさせていただきます。
ようやく走れるようになったので、少しずつ様子を見ながら膿を出し切ろうと思います。
なので、まだまだ続きます。続くのです。