内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

エンジン始動不良につき…【その3】

あれからWEBでいろいろと検索してみるに、やはり

『右スイッチボックス』が怪しそうだ」

という確信を得た自分。
どうやら同様の症状が現れた方は、販売店で交換対応していただけた、という話も随分と目にしました。

そこで一つネックになるのが、
「自分が購入したお店は、すでに無い」(涙)
という事実。
一番相談しやすいお店がありません。
さて、どーしましょ。

ということで、まずは純正部品購入でお世話になっている、近所の『ホンダDREAM店』へ行ってみました。
サービスの方に話を伺ったところ、確かに実際にその現象に対し、部品交換対応を行ったことがあるとのこと。
で、自分のバイクはどうすれば…と伺ったところ、
「保証期間はまだ残っていますか?」
と一言。

確か保証期間は『車両購入から2年間』だったはず。
すでに3年半ほど経過している自分のバイクは、当然保証外。
「保証期間内であれば、他店購入車輛でも対応させていただいてるんですが、保証期間外の場合、『実費』(部品代+工賃)をいただく形となります」

うーむ、さすがは『DREAM店』。
マニュアル通りの毅然とした対応に、一切付け入るスキがありません…。

あくまでも、自分はここでは“余所者”。
ゴネたところで事態が好転するはずもなく、引き下がらざるを得ませんでした。

確かに、スロットルを開け気味にセルを回せば、エンジンは掛かりはするんですよね。
ただ、その時のエンジン回転の跳ね上がり方と、キルスイッチに少し触れただけでエンジンストップする現状においては、あまり気分良く乗り出せないのも事実。
さて、どうしましょうかね。

と、ここまではあくまでも前置き。
その事に悩んでいた先週末、いつもお世話になっている“港南区にある黄色いバイク用品店”にお世話になっている方々がイベント出店されることを聞きつけ、顔を出してきました。
その業者さんとは、
 ・愛用するチェーンルーブCPO-R”の製造元、『円陣家至高』さん
 ・次々に不思議なフィーリング向上をもたらす、“アーシングヘルパー”でお馴染み『NGC-JAPAN』さん
の2社がタッグを組んだ、通称“オカルト屋台”。(笑)

いや、“オカルト”なんて言いましたけど、それぞれが提供するのは愛機の乗り味をハンパなく“上質なもの”に変えてくれる、正に“目からウロコ”の製品ばかり。
個人的に、今かなり注目しているブランドだったりします。

NGC-JAPAN』の小林さんが開口一番、
「近所だから来ると思ってたよ。“アフリカツイン”、こっちに持っておいで」

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“即興アーシング施工”が始まりました。

すでにバッテリーターミナルには『アーシングヘルパー』の“白いボルト”が付いている自分のCRFですが、さらに“アーシングケーブル”を引くことで積極的に静電気をバッテリーに戻していきます。
バッテリーキャリアからバッテリーを抜き出したら、あとは小林さんにお任せします。
作業自体は、先日のデリカの時と一緒。
“左右シリンダー” と“クランクケース”にアースを取り、そこからバッテリーのマイナスターミナルにケーブルを引きます。

 

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シリンダーは気筒ごとそれぞれに施工するため、右側は“カムチェーンテンショナー”、左側は“ウォーターポンプカバー”からケーブルを引き出すと同時に、ボルトを例の“白いボルト”に交換していきます。

 

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クランクケースはバッテリーキャリアに一番近い、左側の“ケースカバーボルト”から取り出します。
なるべく最短のケーブルルートで取り回すことで、ロスを最小限に抑えるコダワリには、いつも頭が下がります。

1時間ちょっとで施工が完了。
どんなふうに変わるか、自分でもドキドキしながら帰路につきます。
まず感じるのは、
「振動の角が丸くなった」
ということ。
爆発のパルスはもちろんあるものの、その時の衝撃が少し柔らかいものになりました。
その影響からか、回転上昇が今まで以上にスムーズなものに。
スーッと車速が伸びていく感覚は、今まで『アーシングヘルパー』を施したどの車輛でも感じられた美点であり、一番快感を覚えるところです。

街中を走っているとき、自分はいつも早め早めのシフトアップを心掛けています。
大体、エンジンからの振動や回転数で、車輛ごとになんとなく“シフトアップポイント”って決まってくるものです。
そして、いつもならすでに“6速”に入っているタイミングのはずが、インジケーターを見て
「あれ?まだ“5速”?」
という感覚のズレを感じました。
これは、
 ・同じギアの同じ回転でも、少しずつ車速が高くなっている
 ・振動が減ったことにより、いつものタイミングと同じ回転数のつもりが、少し高い回転数まで回っており、結果として車速が伸びている
ことが考えられます。

いずれにしても「相変わらず不思議な感覚をもたらしてくれる」という意味でも、“オカルト屋台”とは正に“良い得て妙”。
『円陣家至高』の池邊さん、良いネーミングセンスです。(笑)

…そして、この日一番“オカルト”は別のところにありました。
それは、

「セルで普通にエンジンが掛かるようになっちゃった…」

ということ。
これには自分もビックリ。
冷間・温間時を問わず、常に出ていたエンジン始動不良の症状が、ピタリと収まってしまったんです。
これをなんと説明していいやら、自分にもよく分かっていません。
ただ、今までもとりあえずエンジンは掛かっていた、という状況を考えると、“断線”しているわけではない事は明白。


また、端子の接触不良であれば、掛かったり掛からなかったりという形でムラがあってもおかしくない。
ということは、接点の腐食などにより、“電気の流れ方にムラがあった”ということなのかもしれません。
それが“アーシング”を施すことで、端子における“電気的負荷(?)”が減り、今そこに流れる電流量だけで十分にセルが回り、エンジンが始動できてしまっている、ということなのかもしれません。

いずれにしても、これで“右スイッチボックス”を交換せずに済む!というハナシではないと思います。
しかし、アーシングのもたらす効果を、全く予想だにしないところ体感することになるとは…
アーシングの持つ可能性”というものに、つくづく驚かされる一日でした。

とりあえず、今は不都合なく走れるようになったことに、ひとまず安堵してみたり…イカイカン。
これはこれとして、早めにスイッチボックスは交換します!
(おわり)