内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

『アーシングヘルパー』って何?

天気の良い土曜の朝、久しぶりに息子を連れて港南区日野にある“黄色いお店”へと。
近くまで行ったところで、駐車場にテントと幟が目に入りました。
 
「ああ、そういえば今週末はイベントやってるって書いてあったなぁ」
そう、自分が愛用しているチェーンルーブCPO-Rの販売元である『円陣家至高』FBに、店頭実演の予告が書かれていたのを思い出しました。
久しぶりに“い○べさん”にご挨拶を、、、と思いきや、隣に怪しげなネジ(スミマセン)を並べるもう一つのテントの存在が…。
 
まるで王冠を被せたかのような、特徴的なボルト頭をもつそれは『インシュレーターバンドボルト』に違いない。
いや、これ雑誌や知人のFBで、よく目にしているアレじゃないですか。
こちらのテントの主はNGCジャパン』といいまして、『スムースドライブシステム』という
“各部に悪影響を及ぼしている静電気を除去し、本来の性能を発揮させる”
という機能部品を製造しているメーカーだそうです。
前述のボルトも、この『スムースドライブシステム』の商品群の一つです。
 
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で、円陣家至高のい○べさんからご紹介いただき、名刺をいただきました。
聞けばこちらの小林さんが社長を務めるNGCジャパン』、会社自体は厚木の我が母校のそばにあるとのことで、一気に親近感湧きまくりですよ。
 
…で、実はこの時点で気付いていなければイケなかったんです。
厚木市温水”に工場を構える“小林さん”と言えば…『元ヨシムラ』のマフラー職人である、“あの”小林さんだと言うことを!
かれこれ20年近く前になりますが、こちらの小林さんの工房に出入りしていた自分の友人に呼ばれて、一度自分もお邪魔したことがあったんですよね。
しかも、その夜に小林さん一家に誘われて、ご飯までご馳走になっていたりして…。
いやもう、自分の勘の悪さにビックリです。
小林さん、大変失礼いたしました&その節は本当にお世話になりました。m(_ _)m
 
その怪しげなネジ(重ねてスミマセン)の開発者が小林さんと分かれば話は別です。
(自分の中では“伝説のマフラー職人”としてインプットされてますからね!)
その方が作った『スムースドライブシステム』、“静電気除去による本来の性能発揮”という機能ですが、ちょっと前なら『ありがちなオカルト部品』として位置付けられてもおかしくないシロモノ。
 
しかし、チコちゃん自分は知っています。
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自分のアフリカツインやデリカでに装着しているLANDMASTER JAPANが同様の目的で開発した『オービトロン』製品の凄さを。
つまり、個人的にはその効果を体感しているだけに、この手の商品が全てにおいて眉唾モノではないことを理解しているつもりなのです。
 
しかも、この『スムースドライブシステム』は、“あの”小林さんが開発したと聞けば俄然興味も湧くと言うもの。
その小林さんから、
「今日初めて出すんだけど、これ面白いよー」
と見せられたのは、白色に加工が施されたM6M5の銅ワッシャー付きのボルトでした。
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そのボルトの名前はアーシングヘルパー』
バッテリーのターミナルボルトをこれに交換することにより、バッテリーケースへの静電気の帯電を防ぐ(間違っていたらゴメンナサイ)んだとか。
さすがに、「えー、このボルトだけでー?」というギモンが頭をよぎるのも仕方のないところ。だって、さすがにお手軽すぎやしませんか?
とはいえ、あの小林さんが自信たっぷりの笑顔で勧めてくれるのです。まずは使ってみましょうか。
 
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装着するバイクは、もちろん『アフリカツイン』
以前ブログにも書いたとおり、年始にリチウムイオンバッテリーに交換したばかりの車両です。
バッテリーのターミナルは+(プラス)極と-(マイナス)極の2箇所ですが、アフリカツインは車載場所の都合で、-極がバッテリーケース奥側に行ってしまうため、延長ハーネスを介してケース手前側にターミナルが増設される形となります。
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そのため、ターミナルボルトは“3箇所”となり、それぞれをアーシングヘルパー』に交換。
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今回はM6のボルトを3本使用しています。
 
早速、試走です。
再び用事ができてしまったので、“ラフ&ロード横浜店”へと戻ります。
暖気を終えて、クラッチを繋いだ瞬間、するっと前に出る感覚にまずは違和感を覚えます。
「あれ?こんなにキレイに繋がったっけ?」
ノーマルのワイヤー引きクラッチを『油圧化』している自分の車両は、繋がり方に少々クセがありました。
しかし、振動もなくスムーズに前に滑りだしたことに、最初の驚きを覚えました。
 
次に感じたのは、低回転時における振動の軽減。
パルス感の角が取れて丸くなった感じ、とでも言えばいいでしょうか。
とにかく振動が小さくなった感じです。
 
そして最後に、スロットルオフでのショック軽減。
非常にスムースにエンジンブレーキ状態に移行するため、タンデム走行時にスロットルオフのショックで息子のヘルメットが自分に当たらなくなりました。
 
お店に戻るや否や興奮気味に感想を伝える自分に、ニヤリとする小林さん。
“たかがボルト”という自分の疑念は、見事に打ち砕かれた思いです。
静電気除去における効果のほどは、すでに以前よりLANDMASTER JAPANの製品で体感している自分ですが、この“たった”(と敢えて言いましょう)1,200円のボルトで効果を感じることができるとは…正直なところ驚きを隠せませんでした。
 
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帰宅してから、今度はカミさんの愛機XT250Xも同様に。
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こちらのターミナルボルトはM5サイズが2本です。
セルボタンを押した瞬間にまずビックリ。
セルモーターがこんなに早く回るなんて!
このバイクも先月末にバッテリーを新品(鉛製ですが)に交換したばかりではあるものの、これほどまでに元気にセルが回るのは今まで考えられなかった事です。
シングルエンジンのため、振動軽減は確かに体感できるものの、一番の驚きなシフト操作がスムースに決まるようになった事。
走行自体はまだ15,000km程度ですが、自分がちょっとばかりヤンチャに遊んでいたもので、ジャダーのような振動と繋がりの気持ち悪さをクラッチに感じていたんですよね。
しかし、それがピタリと収まり、とても気持ちの良い繋がり方をしてくれるように。これには正直、非常に驚きました。
 
以前LANDMASTER JAPANの製品を取り付けたときにも感じた“静電気除去”の感動を、再び味わうことになるとは…バイクって不思議ですね。
 
ここからは、あくまでも自分の私見です。
“静電気”に目をつけるという点では同じかもしれませんが、目指すゴールが少し違うために、アプローチがそれぞれ異なっているところが面白い、と感じています。
結果として、商品ラインアップにほとんどカブリが見られないのがその証明かと。
 
バイクについているボルトやナットをリプレイスするだけで、今まで以上の『上質さ』『手軽に』得られることを目指しているNGCジャパン』の製品と、
全日本ロードレース選手権などのレースフィールドからのフィードバックを背景に純粋に『性能』を追い求め、『究極の上質さ』を目的としたものがLANDMASTER JAPANの製品だと自分は考えます。
 
NGCジャパン』が手軽さとともに提供する「えっ!?という驚きと、
LANDMASTER JAPANがもたらす「おおっ!」という感動。
そのどちらもが目指すものは、“より豊かなバイクライフの提案”に他なりません。
なので、『どちらが正解』というものではなく、自分が求めるものを選べばそれで良いのだと思います。

誤解を恐れずに言えば、どちらのメーカーの製品を選んでもデメリットは皆無。
自分の愛機の魅力をさらに引き出すために、興味本位で一歩を踏み出してみても絶対損はない!と敢えて言い切りたいと思います。
 
病み付きになっても、自分は責任持ちませんよ?(^_^)