とにかく楽しい、我が家の“くまきち”。
すでに1500km近く走りましたが、今でも乗るたびについニヤニヤしてしまう、不思議な乗り物です。
しかし、どんな乗り物にも“完璧”はありません。
個人的にいくつか不満がある中で、一番の悩みがこれ。
「ライディングポジションが窮屈すぎる」
とにかく、懐が狭い!
ゆったりと自然に乗ろうと思うと、着座位置がかなり後ろ寄りになってしまうんですよね。
シートの定位置に座ろうとすると、どうしても脇を閉めるような窮屈な乗り方に。
まあ、自分がバーハンドルのオフロードバイクばかり乗っているから、余計にそう思うのかもしれません。
クロスカブはバーウェイトが重く、セルフステアの速度が比較的穏やか。
なので、抑えつけるような動作をほとんどしなくて済むので、このハンドルでも問題ないのかもしれません。
しかし!
「もっとゆったりと乗りたい!」
というモヤモヤを抱えつつ、いつもの“日野のバイク用品店”へ顔を出したところ、オフロード用品売場に“これ見よがし”に置かれた一本のハンドルバーが…。
「“Cross Cub 110('18~)”専用…だと!?」
そんなタグ付けがなされていたら、気にならないはずはありません。
もしやこれは…
「た〇みさん。おぬし、謀ったな?」
日頃お世話になっている用品担当のせいにしつつ、悩むことなくレジにてお会計。
まんまとヤラれちまいました…。
それがこれ。
こちら、『ZETA スペシャライズドハンドルバー』。
型番は“ZE07-9940”です。
何と言っても“スペシャライズド”、“Cross Cub 110('18~)”の単一車種専用設計です。
早速ノーマルと交換しましょう。
まずハードルになったのが、
「バーウェイト固定ボルトが共回りして外れない…」
ということ。
これ、バーウェイト部をクランプしたり、バーナーで熱してみたりとあれこれトライしたんですが、一向に緩む気配を見せません。
最後は別件で訪れた友人宅で、“ショックドライバー”を借りて二人がかりでようやく解決。
鉄製のノーマルハンドルの内部には、インサートタイプのバーウェイトが仕込まれていました。
この構造は、我が家のアフリカツインと同じですね。
驚くべきは、その重量。
バーエンドと合わせると、かなりの重さです。
これがセルフステアの挙動をゆったりと大らかなものにしていたと推察されます。
作業を進めましょう。
バーに接着されている左グリップは再使用したいので、エアーガンで隙間を拡げながら抜き取ります。
ハンドル端部にあるこの穴(上下2箇所)は、インサートのバーウェイトを抜き取る際にドライバーなどでこじるためだそうです。
左グリップを外したら、
左ミラーホルダー → 左スイッチボックス
→ 右スイッチボックス(スロットルホルダー一体式。ネジは緩めるだけ)
→ 右ブレーキレバーホルダー(ミラーホルダー一体式)
の順に外したり緩めたりしていき、最後に左右ハンドルクランプを外して、左→右の順で部品を外していきます。
こうすることで、右スイッチボックス内のスロットルホルダー・ワイヤーをバラさずにハンドルバーを交換することができます。
バー単体で比較すると、こんな感じ。(上:ノーマル、下:ZETA製)
ZETA製のほうが、
・全幅が広い
・絞りが浅い
・高さが低い
ということになります。
ホンダ車によく見られる“スイッチボックスの回り止め突起”に対応するため、予め“位置決めの穴”が空いている親切設計。
こういうところが、さすがのジャパンプロダクト。好印象です。
夕食時間を挟んでの作業となったため、“助手”にマグライトを持たせてバーのライズを調整します。
再使用する左グリップは、接着ではなくワイヤリングで3点固定。
交換終了!
ノーマルとの比較写真が無くて恐縮ですが、随分と抑えの効く“オフ車っぽい”ポジションになりました。
実際に乗ってみると、自然に前席のあるべき位置に座らせてもらえます。
操っている実感も倍増して、これは楽しい!
もう戻れませんね。
一つ一つ手を入れていくことで、ますます自分好みになっていく“くまきち”。
それはそうと、今日“東京モーターショーにおけるHondaブースの出展概要”が発表されましたね。
出典元:YOUNG MACHINE WEB
そして、まさかの“CT”の名を冠した『ハンターカブ(CT125)』の登場には正直度肝を抜かれました。
一瞬ココロがザワついたことは正直に白状しておきますが、あれは“タイ製”、こちらは“Made in KUMAMOTO”!
愛着度合いじゃ比べ物にならないぜ!
…と、若干の負け惜しみを含みつつ、自分に言い聞かせることにします。
チクショー、カッコイイじゃねーかよー、『CT125』。