内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

CRM250R レストア日記 “シーズン2”【その7】オカルトチューン

快晴に恵まれた三連休の中日。
朝からみるみる気温の上がる中、久しぶりにCRMで走ってきました。

 

目指すは宮ヶ瀬ダムを見下ろすパーキング。

この場所はダム完成に伴う周遊道路完成と同時に出来た広場なんですが、休日ともなるとバイク乗りの聖地のように多くのライダーが集まってきます。

厚木市の外れ、東丹沢にある大学に通っていた自分にとって、このエリアはもはや“庭”のようなもの。

そして、このバイクのオーナー(モーターサイクル部の先輩)にとってもそれは同じこと。

なので、気分は完全に“里帰り”です。

 

とはいえ、何の用も無いのにこの場所を目的地にするはずもなく、事前に知人がフリーマーケットに出店すると知っていたから。

そのお方、

“オカルトチューン”(失礼)で有名な、NGC-JAPAN』の小林さんです。

我が家のバイクは例外なく、ほぼ何らかの形でこちらの『アーシングヘルパー』か『スムースドライブシステム』が取り付けられています。

そして取り付けられたバイクのどれもが、効果の大小はあるものの間違いなく変化を感じ取れることに驚きを隠せません。

特に小排気量車の方が効果は顕著に現れるようで、以前フルキットを投入していた『CROSS CUB110』における変貌ぶりには驚きを通り越して呆れてしまうほど。

しかも交換・取付しているのは“ボルト”か“ナット”なのですから、費用対効果という点においてもメリットは大きいと言い切ってしまいましょう。

なぜならこのパーツ、取り付けているのが単なる“ボルト”か“ナット”故に、基本的に一切デメリットが無いからです。

それでいて、その効果はスロットルを握るライダー本人には何らかの形で体感できるもの。

また、過去にハイエースに装着した場合では、明確に“燃費”と言う定量評価にて大幅な改善を見ることができました。

そのため、最初は“オカルトチューン”の類と疑っていた自分でしたが、今ではすっかりファンの一人です。

 

閑話休題

久しぶりの挨拶を交わし、今日CRMで来たことを告げるや否や、一本のボルトと工具を握りしめバイクの元へと向かう小林さん。

当初は『アーシングヘルパー』としてバッテリー搭載の4st車を中心に手を入れてきた氏ですが、最近では2st車での『スムースドライブシステム』のラインアップを拡充しているのだとか。

それゆえ、CRMには興味津々でした。

通常ではサーモスタットケースの取り付けボルトを交換することで効果を狙っているのだそうですが、このCRMはケースカバーがボルトではなくナットで固定されています。

しかもそれがタンク真下に存在するため、もっとお手軽に取り付けができるところは…とエンジンとにらめっこ。

「この排気バルブのカバーのボルトでも、サーモスタットケースと同様の効果が得られそうだ」

ということで、『RC VALVE』の取り付けボルトを『スムースドライブシステム』のものに交換することに。

交換自体はあっという間に終了。(デスヨネー)

せっかくですので、この辺りの山道を少しばかり走って来ることに。

まずエンジンを始動して気がついたのは、「硬質な振動がほとんど感じられなくなった」ということ。

このバイク、正常な状態でも比較的振動の大きなエンジンなんですよね。

それがボルト一本交換しただけで、随分と手に優しいバイクに早変わり。

一体何が起こっているのかと、頭の整理が追いつきません。

そしてシフトをローギアに入れて、クラッチをスルッと繋いでスロットルを合わせると、不思議なほどにスムーズにバイクが前に出ます。

我が家の他のバイクでも取り付けることで、少なからずトルクアップは体感できてはいたものの、初の2st車にしてこれは異質。

 

次に気づいたのは、スロットル操作に対する“引っ掛かり”がかなり改善されているということ。

例えばスロットルを開けて行った時の「バタバタバタバタッ、パーン」や、全閉時の「ターンッ、ターーン」という現象、2st乗りであれば何らかの形で“引っ掛かり”として感じているライダーも多いのでは、と。

それが今のこのCRMではあまり感じられないのです。

また、低回度域からジワジワ開けて行った時のスムーズな回転と車速の上昇にはビックリ。

結構イジワルな開け方で試してみたんですが、ほぼ例外なく明確なトルク感とともに、綺麗に車速が伸びていきます。

しかも、身震いするような振動は皆無です。

そう、例えて言うなら、まるで“バランサー付きのエンジンになった”かのように。

 

小林氏の元に戻り、興奮気味にフィーリングを話すと、大体他の2st車でも同様の結果が得られているとのこと。

しかも、今回はボルト一本だけどまだ伸び代はある、とのことで近日中に工房に持ち込んで検証することになりました。

 

今や街中で乗るにはかなり刺激的なバイクの部類に入る“2st250cc”ですが、速さはもちろんのこと、扱いやすさが向上することで“お行儀の良いバイクになる”のであれば乗る楽しみも安全性も向上するというもの。

このCRMがどのように変わっていくのか、自分も楽しみでなりません。

(つづく)

CT125との日々【その8】 慣らし完了&スタンドスイッチキャンセル

先日のツーリングを終えた時点でオドメーターは1,300kmを超えました。

ということで、二度目のオイル交換を。

これにて“慣らし運転”完了です。いやっほぅ。

4速で引っ張ってみましたが、さすがは125cc。なかなかの速さです。(正確には123ccデス)

ファイナルは比較的ローギアードに感じていたんですが、ロングストローク化された新エンジンも結構な伸びを見せてくれました。

その領域で効くのがこの車体構成。

剛性感のあるフロント周りはもちろんのこと、以前乗っていたクロスカブ110に対してロングホイールベースなのでふらつき感がグッと減りました。

そして一番はやはり“前後ディスクブレーキ”。

これがあるからこその絶大な安心感は、CT125にスイッチしたメリットそのものです。

もちろん、そんなに飛ばすことが楽しいバイクではありませんので、あくまでもほどほどに…。

せっかく街に溶け込む“カブ”なんですから、イキって目立つような走りは似つかわしくありませんよね。

 

閑話休題

日常遣いのCT125ですが、一点どうしても気になっているところがありました。

それは「サイドスタンドを出すとエンジンストップする」こと。

要は安全装置としての仕様なんですが、これがどうにも自分には使い勝手が悪い。

それが気になってしまうのはどうやら自分だけではないらしく、

ちゃんとパーツが出ていましたよ。

KITACO(キタコ)の『サイドスタンドスイッチキャンセラー』です。

以前のJA55では普通の2Pカプラーだったんですが、現行のJA65用は防水カプラー仕様になっていました。(その分、お高くなってます)

早速取り付けましょう。

サイドスタンドボルトと同軸で取り付けられているスイッチ部に、直接コネクタが付いています。

なるほど、防水カプラー仕様になったのはこのためだったんですね。

外したコネクタにカプラーONして施工終了なんですが、どうにもプラプラさせておくのも気に食わない。

ということで、外装を外して

サブハーネスを束ねてから

バッテリーケースの横に収納。

これで見た目もスッキリです。うむ、満足。

駅の駐輪場でも非常に使い勝手が良くなりました。

 

その昔、エンデューロの車両規則で「必ずサイドスタンドを外す」というレースが多かったんですよね。

その場合に邪魔になってしまうため、自分は昔からサイドスタンドスイッチがキライ。

なので、サブハーネスを直結してでもスイッチキャンセルしてました。

だって、レース中に万が一スイッチが作動してしまえば、エンストしちゃうわけですからね。

ジャンプやギャップ走行中にそんなことが起きれば、最悪転倒に繋がりかねません。

“安全”に対するメーカーの考えなのでしょうが、要は人間が「どう使うか?」です。

「必ず外した方が良い」などと言うつもりは毛頭ありませんが、自分にとっては最高に“ツボ なパーツ”、というお話でした。

CT125との日々【その7】 日帰り(?)ツーリングに行ってきました

梅雨入りの便りがちらほらと聞こえてくる中、今更GWの報告など。(遅筆ですみません)

 

それはオフロードバイク仲間から届いた一通のメッセージから始まりました。

「日帰りでカブツー行きませんか?」

この時、すでに自分はその言葉に疑念を抱いていました。

何故なら、過去にこの人主催のカブツーがなかなかにハードであることを知っていたから。

とはいえ、カブで一日走り倒そう!というお誘いに、自分が断る理由は皆無です。

「是非参加させていただきます!」

 

昭島に5時集合とのことだったので、排気量的にバイパスの通行ができないためそこまではデリカに積んでいくことに。

主催のテキサスさんの自宅でバイクを降ろしていると、程なく同行のワロスくんが登場。

そう、彼は過去にもテキサスさんとの(ハードな)カブツーを経験しており、事前にそのYoutube動画を予習していたことで、なんとなくこの先の展開が想像できていた自分です。

 

まずは青梅から秩父へ。

山間の国道を縫うようにして走っていると、さすがにかなり寒いです。

このツーリング直前に取り付けておいた“グリップヒーター”がいきなり大活躍!マジで助かりました。

芦ヶ久保の道の駅で休憩。

その時、ワロス号(CT125)の下に何やら滲みが広がっているのを見つけてしまいました。

「これ、エンジンオイルですよね…?」

前回の“カブツー”のとき、林道で転倒してクランクケースカバーを割ってしまい、JAFのお世話になったワロスくん。

そもそも彼のCT125はハードエンデューロにも参戦している車両なので、思い当たる節しかありません。

朝から何やら嫌な予感…。

オイルレベルゲージを見る限り、量だけはまだしっかり入っている様子。

入れ過ぎによるブローバイからの噴き戻りであることを祈りつつ(良くは無い)、先を急ぎます。

 

上野村の道の駅を過ぎると、そこから国道299号は一気に標高を上げていきます。

あっという間に長野県。

この時点でまだ9時前、まだまだ先は長いです。

(ちなみにこの時点で、自分はまだ今日の行程を知りません)

 

朝ごはんは佐久市内にある養鶏場が営むたまご屋さんのスイーツ。

仕事の関係で昨日は2時間くらいしか寝ていなかったので、ボーッとする頭に糖分チャージは重要です。

 

丘を越えて国道18号を少しだけ走り、そこから本日最初の目的地である松代へ。

ここ、“皆神神社”は何やら“世界最大最古のピラミッド?”という触れ込みがあったりする、有名なパワースポットらしいのですが、

寝不足が祟った自分は撃沈…。

この体勢のまま、30分ほど意識を失っておりました。

 

【今回の参加者】(右から)

ワロスくん:CT125

テキサスさん:CT110(ピッカピカ!)

自分:CT125

最高のツーリング日和!

遠く北アルプスを望む絶景。来て良かったなー。(帰りのことは考えない)

 

松代でもう1箇所。

『松代象山地下壕』です。

 

ここは第二次大戦末期、軍部が本土決戦最後の拠点として極秘のうちに大本営・政府各省などをこの地に移すという計画のもとに作られたのだとか。

こんな長野の山深くに…いろいろと大変な時代だったんですね。

 

この時点ですでに13時。そろそろお腹も空いてきましたよ。

テキサスさん曰く、「行ってみたいお店があるんです」とのこと。

ここからはナビ頼みで、しばらくは自分が先頭を走ります。

それがこちら、『ペレファカフェ』です、

このお店は国際ラリーストでもあった“三好礼子さん”が営んでいます。

すでに距離感がバグってきているので、「何故、自分らは松本に?」とか敢えてもう聞かないことにします。

店内には1997年のダカールラリーにおいてクラス優勝を果たしたXR400Rが。

到着が遅かったので、限られたメニューの中から焼きそば(カレートッピング)をチョイス。旨し。

レイコさん交えて集合写真。

とても気さくな楽しい方でした。また来ますねー。

 

さて、この時点で15時を過ぎていますが、問題はルートがあと半分残っているということ。

テキサスさんの予定では「ここから伊那まで南下してダートを…」ということでしたが、協議の末それはカット。

ちょうど御柱の時期ということで諏訪湖周辺は混雑が予想される、という情報を鵜呑みにして、松本市内手前で国道254号へ折れ、三才山を抜けて何故かまた佐久市へ。

そこからショートカットして清里へ…という甘い提案は、“ルートがさっきと一部ダブるから”という“漢”な理由であえなく却下。

日の傾きかけた中を一路白樺湖を越えて大門街道を小淵沢へと向かうのでした。

 

そしてテキサスさんの最後の目的は、“真っ暗闇のクリスタルライン全線走破”

舗装林道とはいえ、クリスタルラインを完走すると約60km。

そのためには小淵沢ICのあたりで給油しておかねばなりません。

すでに時間は19時。IC付近のGSが閉まっていれば国道20号まで降りて、このルートもカットされる可能性があったのですが、神とはいるものです。

「スタンドが開いてる!」

その灯りは希望か絶望か…いや、“希望”でしょう。

だって、あの瞬間にインカムから飛び込んできたテキサスさんの嬉しそうな声と言ったら!

 

給油を終えて、最後の腹ごしらえです。

ここでもテキサスさん曰く、

「ここからの3時間はお店なんてないですから、しっかり食べておきましょう」

 

そして、人気の全く無い清里駅前で記念写真などを撮り、

照射範囲以外全く見えないLEDヘッドライトを頼りに、ひたすら…ただひたすらにつづら折れの山道を朦朧としながら走ること2時間。

ようやく山を降り、山梨県塩山市内のコンビニにたどり着きました。

達成感を得て満面の笑みのテキサスさんと、無事に下山できた安堵に満ち溢れたワロスくんと自分…頑張りました。

 

時計は23時を回っています。

そしてここでようやくテキサスさんが言いました。

「ちょっと今日中には帰れそうも無いですね」

この分かり切った結論に、ワロスくんも自分ももはや大爆笑。ええ、知ってますとも。

 

あとは柳沢峠を越えて、奥多摩経由で帰る“だけ”!

さすがにもう、ここまで来ると完全に距離感が狂っています。

あと80km近く残っているんですけどね。

 

そして、昭島市街に入ったところでワロスくんとはお別れ。

スタート地点であるテキサスさん家に到着したのは、夜中の1時でした。

寝静まった住宅地の中でデリカにカブを積み込み、テキサスさんともお別れ。

途中、エナジードリンクでドーピングをキメて、2時半頃に無事帰宅しました。

 

全行程を20時間かけて走破したわけですね。

誤解の無いように言っておきますが、こういうツーリング、自分は全然嫌いではありません。

睡魔もあって途中何度か心が折れかけたのは事実ですが、カブだって走り続けていれば1日でこのくらいは走れちゃうんだぜ!ってことですよ。

いやぁ、愉快愉快。

 

テキサスさん、誘っていただきどうもありがとうございました。

また機会がありましたら、次回もよろしくお願いしますねー。

CT125との日々【その6】

お次はこちら。

ZETAの『アドベンチャーウインドシールド』です。

以前の愛機である『クロスカブ110』には、フロントスクリーンはつけていませんでした。

今回も付けるかどうかは結構悩んでいたんですが、より長距離適性のある車体構成を活かすべく、長時間でのライディングにおける快適性向上を優先して装着を決めました。

数ある商品の中からこちらを選んだ理由は3つ。

・取り付け位置の固定化が容易であること。

・乗車時における視野への影響がほとんどないこと。

・アクセサリー取り付け位置の自由度が高いこと。

が挙げられます。

早速取り付けていきましょう。

最初の理由として挙げた“取り付け位置の固定化”のキモがこのパーツ。

取り付けステーがハンドルのアッパークランプを兼ねているんですよね。

汎用品でよくみられる取り付け方法として、取り付けステーが左右のバックミラーと共締めにしているパターンがよくあります。

個人的にはこの手法には2つのデメリットがあると考えており、

・必ずしもミラー取り付け部の座標が左右で対象とは限らないこと。

・風の抵抗や走行時の振動によりミラー取り付け部の緩みが発生すること。

が挙げられます。

その点、取り付けにハンドルクランプを使用することで、理論上必ずマウントパーツが真正面を向く、ことになります。(もちろん、正しく取り付けることが大前提)

ボルトを締める順番を考えながら組み付けていきます。

USBの充電コネクター位置は、仮でこんなところかな。

メーターの視認性を確保した上で、スマホケースと電波時計をこの位置にセット。

全てクロスカブからの流用品です。

スクリーンの装着もクランプ式なので取り付け角の自由度が高く、車載時には真横に寝かせることができるためスクリーンを外さずに済みます。

このくらい起こした角度がお気に入り。

どこか昔のホンダのワークスマシン“RC”のフライスクリーンを彷彿とさせるのは、贔屓目でしょうか。

スクリーンのマウントバーはまだ上方向に余裕があるので、防風効果の調整は可能です。

とはいえ、個人的にはヘッドライトとスクリーンの間に空間を取りたくなかったので、まずはタイトに組んでみました。

 

また、左ミラーの取り付け位置を補正するため、社外品のミラークランプに交換。

右のミラーがフロントブレーキのマスターシリンダーと一体なので少しハンドル前方にオフセットされているんですが、左側の取り付け位置はハンドル直上。

そのため、左右バックミラーの取り付け位置が大きく非対称になっていたのが気になっていたものですから。

 

そして最後にこれ。

ポッシュフェイスのインサート式のハンドルバーウェイトです。

ZETAの『バーエンドプラグ』は、万が一の際にグリップヒーターやスロットルパイプへの影響を避けるため、エンド部が剥き出しになるのを嫌ったためです。

ハンドルバーを交換することで、ノーマルのハンドルバーウェイトの併用ができなくなってしまいます。

かといって単に外してしまうと、巡航時におけるハンドルバーへの硬質な振動が顕著に現れるんですよね。

クロスカブの時もそれに悩んでこのパーツを追加投入していました。

ただし、これを使用するにはちょっと細工が必要になります。

理由は、ZETAのハンドルバー内径が途中で狭くなるため。

エンド部からこの位置に段があるんですよね。

そのため、この長さのインサートウェイトだとこのくらいはみ出してしまいます。

 

なのでやることは単純明快。

バーエンドと組み合わせて、この形でハンドル内へのインサートと固定を行います。

うむ、良き良き。すっきり収まって満足です。

 

この状態で近所を試走してみました。

ハンドル幅が広がったことで、より自然なポジションが取れるようになりました。

ノーマルのスチールハンドルと比べて、剛性感の上がり方がハンパないですね。別に嫌いじゃ無いですけど。

振動もほぼほぼ気にならないレベルで、狙った効果は出ていると感じました。

スクリーンの効果は正直なところあまりわからなかったですね。まあ恐らくは無いよりは効果があるのでしょう。

帰宅して各部を微調整。

ハンドルバーの角度については、この方がより自然かと思ったので一目盛り分だけ起こしました。

まずはこれでしばらく乗ってみることにしましょう。

CT125との日々【その5】

オドメーターも700kmを超え、少しずつ用意していたパーツを組んでいきましょう。

まずは“ハンドルバー”。

以前クロスカブの時にも使用していた、ZETAの『スペシャライズドハンドルバー』を使用します。

まずはノーマルのハンドルバーを取り外します。

ノーマルとの比較です。

分かり辛いと思いますが、ZETAのほうが幅が広く、絞り角が少しだけ浅目です。

求めたのは“オフロードバイクっぽいポジション”。

グリップを握った時に、自然に肘が開いて押さえが効く“あの感じ”です。(ワカリマス?)

 

最初はメーカー指定の標準位置でセット。

また、ウインカーがハンドルマウントとなるCT125なので、ZETAでも取り付け用のスモールパーツが付属しています。

こんな感じで。

ちなみに、この位置のウインカーは乗車時に視界に入り辛く消し忘れる場合もあるため、ライトステーやフロントフォーク周りに移設するキットも出ているらしい。

しかし、自分はあくまで“ハンターカブらしさ”に拘ったその造りに惚れたので、敢えてのノーマル位置に。

実際、ウインカーのリレー音が無いので、自分もしょっちゅう消し忘れていたりしているんですけどね。

そこはもう慣れていくしか。

 

そして、このハンドルに組み合わせるグリップですが、

やはり“ヒーター付き”一択でしょう。

HRCサービスショップであるエンデュランス製のグリップヒーターは、こちらもクロスカブの時からのお気に入り。

メーカー純正オプションのものは“半周ヒーター”なのに対し、こちらのエンデュランスは“全周ヒーター”を採用しています。

そのため、手のひらから指先まで全てを温めてくれる優れモノ。

もちろんメーカー純正は純正なりに消費電力とかイロイロ考えてのことなのでしょうが、冷え性の自分は温かさ優先です。

雨でも雪でも乗りますしね。

 

グリップヒーターの電源は、ライトケース内のアクセサリーコネクタから。

ブルーのコネクタキャップを外して、付属のサブハーネスを繋ぎます。

まずは動作確認。

クロスカブの時はこのディスプレイはポジ液晶だったんですが、現行モデルはクールなネガ液晶に。くー、かっけえ。

グリップを差し込む前に、スイッチボックスなどを復元しておきます。

先日のCRMと同じく、スイッチボックスの内側に位置決めの突起がありますが、ZETAのバーは車種専用設計なので最初からハンドルバーに穴が空けられています。

至れり尽くせり、安心のチョイスです。

スロットルチューブはノーマルではなく、キット付属のものを使用します。

チューブに薄く接着剤を塗って、気合を入れて一気に差し込みます!

ヒーター内蔵のチューブ一体式のスロットルグリップなので、隙間にエアガンで吹き込むこともできないんですよね。

前回もそうでしたが、これが一番大変でした。

 

取り付け作業はまだ続きます。

CT125との日々【その4】

まだナラシの途中ではありますが、何事もタイミングとはあるものです。

 

なんかキラキラした部品が付いてますよ。

はい、SP忠男のフルエキゾーストマフラー『PURE SPORT』です。

ラインアップにはサイレンサー外板がカーボンのタイプもありますが、こちらはチタンブルーのほう。

グラデーションがとてもキレイです。

『PURE SPORT』といえば

エキゾーストパイプ部の管長を稼ぐ構造が非常に特徴的。

ハンターカブの場合、エンジンに近いところでループ形状になっており、

ノーマルと比較してサイレンサー位置は多少前方に移動している程度ですが、逆にそれだけ管長を大きく稼いでいるということになります。

つまりはエキパイ部を長く取ることで、よりトルク型の特性を求めたものと思われます。

またエキパイからサイレンサーへの繋ぎの部分をメガホン状にするという、非常に凝った造り。

これも4スト単気筒エンジンの排気脈動を活かし、トルクフルな特性を狙ったものかと。

エキパイと同じくステンレス製のヒートガードは保護面積も広く、タンデムライダー乗車時にも安全・安心ですね。

 

前型のJA55ではサイレンサーは、ショックマウントを利用してのバンド固定でしたが、

現行のJA65用はサイドカバー内のマウントを使用したステー固定に変更。

このことからもその機種ごとにきちんと開発していることが分かります。

本当にマジメなメーカーですね。

 

エンジンをかけると歯切れの良いエキゾーストノートが響きます。

ミッションをローに入れスロットルを捻った瞬間、

「おぉっ!すげぇ」

ノーマルとはハッキリ違いが分かるほどトルクフルに!

これは誇張でも何でもなく、想像していたよりも明確にバイクを前に押し出す力強さがスロットルの開け初めの時点でしっかりと体感できることにビックリ。

まるで巻き取り径を大きくした“ハイスロットル”に交換したかのような、グイッとくる出足には感動すら覚えるほどです。

実際に走り始めてみると、スムーズな回転上昇に伴ってバイクが軽やかに前へと進んでいきます。

特に平坦路におけるトップギア(4速)の守備範囲の広さは、ノーマルでは得られなかったもの。

35km/h程度から4速に放り込んでおけば、もはやオートマ感覚で運転できるほどといっても過言ではありません。

そして、スロットルの開け閉めによるギクシャクしたトルク変動が無いことも特筆すべき利点かと。

これがSP忠男の目指した

「気持ちイー!」

ってことなのかもしれませんね。

 

また、近所にあるいつもは3速で登っている坂は、なんとか4速でも失速せずに上り切れるように。

このことからも間違いなくトルクアップしていることが体感できました。

 

そして、エキゾーストシステムの重量はノーマルの半分以下。

普段からリアキャリア後端にトップケースを装着しており、この時の中身はヘルメット、レインウェアとワイヤーロック。

その状態でセンタースタンドを掛けた時、ノーマルではフロントタイヤは必ず浮いてしまいます。

それが重量が軽減され、さらには重心位置が前方に移動した結果、このようにフロントが接地するようになりました。

また、元々リア寄りの重量配分であるハンターカブですので、マフラーを替えてリアショックにかかる重量が減ったことで、道路の継ぎ目やギャップでの突き上げが今までよりも強く感じられました。

JA65からリアショックは5段階のプリロード調整が可能になったので、1段階弱めてみることで乗り心地も改善されるかもしれませんね。今度試してみましょう。

 

乗り味を中心にメリットの大きいマフラーではありますが、敢えて重箱の隅を突くとすれば

「張り出したヒートガードが脛に当たる」ということでしょうか。

このようにワイヤー式のヒートガードがエキパイとのクリアランスをしっかりと確保することで安全が担保されているわけですが、その分外側に張り出しているためステップを根元で踏むとどうしても脛へのアタリが強くなってしまいます。

これは一つはエキパイの通り道に起因するものかと。

エキパイ上の外装部品の窪みは、ノーマルのエキパイを避けるためのもの。

つまり、ループの後をストレートにサイレンサーに繋いでいるため、内側に追い込みきれていないのでしょう。

そしてもう一つ。これは自分のせいなんですが

ステップ交換により左右幅が減少したため、外側で踏めなくなったことも一因かと。

とはいえ、このマフラーのもたらすメリットの大きさを考えた時、それは大したものではありません。

乗り方で少し工夫すれば良いことです。

 

自分は駅などの駐輪場に止める機会がどうしても多くなるため、

サイレンサーに傷が付く前に保護しておくことにします。

ハードエンデューロに出るわけじゃありませんが、せっかくここまでキレイなチタンカバーですからね。

 

JA55に乗る知人によると、マフラーの好みはデザインなどもありますが、

「性能ではSP忠男一択」

という話をあちこちから聞いていました。

今回自分がそれを体感することで、強烈に納得させられた思いです。

昨今のハイパワーな大排気量車になるとマフラー交換がもたらすメリットは軽量化くらいしか体感することは難しいのですが、小排気量車ゆえに“性能”としてそれをきちんと体感することができる。

アフターパーツへの交換によりルックスはもちろん、ドライバビリティまで向上もしくは上質になることは、このクラスの排気量ならではの得られる最大のメリットかもしれません。

 

このマフラー、車両本体価格に比較して決して安いものではありません。

しかし、その分しっかりと得られるものの大きさを実感できることで、満足度の高さは間違いのないものと言えます。

自分のでよろしければ、是非乗ってみてください。

きっとヘルメットの中でニヤニヤできること、請け合いですよ。

CT125との日々【その3】

最近仕事がちょっと忙しすぎて、ココロがちょっぴり疲れてきていた自分。

ここはアタマを空っぽにして、ひとっ走りするとしましょうか。

 

昨日までの“夏日”な気温は何処へやら。

朝からどんよりと肌寒かったので、ついつい出発が先延ばしに。結局家を出たのは8時半ごろでした。

となると、あまり遠くまでは行けないなぁ…と向かった先は、

我が母校。(神奈川県厚木市

大学2年から卒業までの間、キャンパスのすぐ近くで一人暮らしをしていたこともあって厚木はもはや“第二の故郷”。

今の自分を形作っているのはほぼこの4年間だと言い切れるほどに濃密な学生生活を送れたのは、

当時所属していた“モーターサイクル部”での仲間との出会いがあったからです。

休日のガレージに部員たちの姿はナシ。

自分なんて用のない時は必ずと言って良いほど部室かガレージにいたもんです。

そして、何泊したか数え切れないほどの時間を過ごしたクラブハウスのプレハブも、ついに撤去されてしまった様子。

もちろん今はもっと立派な部室棟があるのですが、ここにあった部室は自分が1年の時に完成し、部員総出で引越しをしたんですよね。懐かしいなぁ。

と、ついついノスタルジーに浸ってしまうのは、歳を取ったせいということにしておきましょう。

 

ここは厚木市飯山。

宮ヶ瀬への入り口ですから、もちろん向かうでしょう。

それにしても今日は本当に寒い…。

あまりの寒さにたまらず、リアボックスに雨用としてしまっておいた『防寒テムレス』を引っ張り出したあげく、更にはレインコートまで着用してしまったほど。

清川村に入り、土山峠を登り切ったところで目にしたものは

「うお、まじか」

いや、いくらなんでも寒すぎるだろ。4月ですよ?

通り過ぎたところで振り返ってみれば、ああそういうことね、と。

ビックリするので、早めに直していただけると助かります。

 

まだ時間が早かったので、ビジターセンターを通り過ぎてちょっと寄り道を。

宮ヶ瀬ダムによってできた“宮ヶ瀬湖”に架かるこの橋、その名も

『虹の大橋』と言います。

学生当時はまだダムはできておらず、この橋から下まではかなり高さがありました。

そのため“自○の名所”なんていう不名誉な呼び名もあったほど。

今では欄干の手前にさらにフェンスが増設され、“虹のイラスト”まで描かれちゃってる始末。

現在ではお台場エリアのアイコンともなっている“首都高の大きな橋”があったりしますが、

ここが“元祖”『レインボーブリッジ』です。

異論は認めません。

 

余談ですが、昔、自分と同姓同名のロックシンガーの方がいらっしゃいました。

おっと、こっちじゃない。

 

この方です。

すでにお亡くなりになりましたが、生前“東日本大震災”のチャリティー石巻に訪れた際にこんな言葉を遺しました。

「“石巻”の石はロック、巻はロール。英語にするとロックンロールだ。」

それを聞いて思いました。

「この人、“天才”だな」

 

閑話休題

ビジターセンターの駐車場が“有料”化されて久しいので、

バイク乗りの皆さんはその先の“鳥井原園地”に大集合。

この寒いのに、よくバイクなんかで来ますよね。(オマエモナー)

 

少し早いですが、ビジターセンターまで戻り、久しぶりのあの店へ。

ダム湖ができるずっと前からこの地にあるログハウスレストラン『びんずる』です。

いや、何年ぶりだろう。少なくとも10年じゃ効かないほど久しぶりに来ましたよ。

昔から何度食べたかわからない『豆腐ステーキ定食』と随分悩みましたが、

なんとなく肉が食べたかったので『豚バラあぶりのっけ飯』にしてみました。旨し。

 

腹が満たされて人心地ついたので、寒さに負けず走り出しましょう。

こっちのルートも久しぶりだなぁ。

実家から通っていた1年次は、学校帰りに毎週必ず通っていた道。

当時はまだダート区間も残っていて、数々の林道の起点ともなっていた県道70号です。

ダム完成とともに閉鎖されてしまいましたが、道沿いには全日本選手権も開催された『宮ヶ瀬トライアルパーク』もありましたね。

右の道が『唐沢林道』。

今ではこの先にしっかりゲートがありますが、こんなところを先輩方と時には一人で昼夜問わず走り回っていたのですから、充実のキャンパスライフ(?)だったと今でも思います。

 

途中にある名水“護摩屋敷の水”は、今日も給水の人で大賑わい。

今度は自分もシングルバーナーとコーヒーセットを持ってくることにします。

 

そして、頂上のパーキングにて。

ヤビツ峠、漢字では“矢櫃峠”と書きます。

今ではすっかりチャリダー…って言うと北海道あたりを自転車で旅している人みたいになっちゃうので、“サイクリスト”の聖地みたいな感じになってます。

 

バス停横の階段を登り、大山方面への登山道に入っていくと

いつの間にやら、こんなオサレな建物が。

二年前に秦野市が建てたんだそうです。

4月なのにストーブの焚かれた店内に納得の外気温。

せっかくですので、一息つきましょう。

 

で、ここから家まではノンストップ。

秦野中井から二宮へと南下し、一路海へ。

そこからは国道134号をひたすら東進すればあっという間に我が家です。

 

あれ、思ったより走ってたな。

15時前には帰宅していたので、6時間半のショートトリップ。

神奈川県内だけでこれほど変化に富んだルートを走れるんですから、なかなか充実のプチツーリングでした。

今度はもう少し暖かい日に来るとしますか。