「これも試してみて!面白いですよ!!」
と手渡されたのがこれ。
これは車体の静電気を除去するアイテムとのこと。『パワーモジュール』自体が電子を発生することで、帯電している静電気を中和するのだそう。
結果的に「車体のフリクションを減少させる」という目的は、先日の『パワーエミッター』と一緒。この『パワーモジュール』はそれをより積極的に行う、ということなのかもしれません。(つまりは、よく分かっていないのがバレバレ)
取付自体はいたってカンタン。
本体からのびるケーブルを、バッテリーのマイナス端子に繋ぐだけです。
アフリカツインのバッテリーはシリンダー後方、車体左側のツールボックスの奥にあります。
ツールボックスを取り外すと、バッテリーケースの蓋が見えます。
バッテリー本体のマイナス端子は外からは一切見えず、その代り、端子からの延長ケーブルがバッテリーの右側に取り出されています。
(左の赤い目印のついたケーブルが、プラス端子に直接繋がっています)
マイナス端子から延びるケーブルを固定するボルトに、『パワーモジュール』のケーブルを共締め。
モジュール本体は金属部分に触れさせないように、とのことなので、シート下に設置。
ETCユニットなどを載せている樹脂製の電装トレーに、ベルクロテープで固定。
これでETCカードの抜き差しも問題ありません。
取り付けてから早速走ってみましたが、正直効果のほどは「?」。
いや、先日の『パワーエミッター』が即体感できたので、実は結構肩透かしを喰らった気分でちょっと拍子抜けしたことを白状しておきます。
翌日も乗ってみたんですが、確かに昨日よりスロットル操作に対する『ガッツ感』が増している印象。ともすると、「ドンツキ?」とも思える押し出され具合に若干苦笑い。
どのくらいかというと、フォークのリバウンドを使わずとも、スロットル操作だけでフロントが浮いてくるほど。
確かにスゴイことはスゴイ。
でも、自分の好みかというと、これは疲れちゃいそうだなぁ、という印象だったんですよね…最初は。
「最初は」と書いたのは言葉の通りでして、実はこれ、取り付けてから効果を発揮するまでに一週間から十日ほどかかるんだとか。その間に、車体の静電気を徐々に中和していくのだそう。
つまりは、「ナラシが足りなかった」ということらしい。反省。
なので、取り付けてから12日後に、今度はツーリングに行ってきました。
息子とのタンデムだったんですが、信号待ちからの加速のノリが良い!
トルクの山に乗る感じで3000rpm位でシフトアップしていくんですが、あっという間にトップギアに。もちろん、そのままでも走り続けられるんですが、60km/h超の状態から少し車の流れが遅くなると、当然ギクシャクして慌ててシフトダウン。そりゃそうです、回転数は2000rpmも回っているかどうかですからね。
これは、意識して走り方を変えたほうがより効果が味わえそうだな、と思った次第です。
あまり行儀良くはないかもですが、実は一番体感できたのは『すり抜け』のとき。
MT車の自分は普段『2速+半クラ』を多用していたのですが、この日は『3速固定』が気持ちよいほどにキマる…。
低回転時の粘り、リアブレーキで減速してから開け直した時の追従性…これはスゴイです!
さらにはタンデムですから、駆動が途切れないことでの乗り心地の良さは息子自体が体感してくれているようで、延々と続くすり抜けにも関わらず「ずっと寝っぱなし」(笑)。
いや、これには参りました。
この日は350kmほど走って、燃費は21.8km/L。
GWの渋滞を嫌って、往復の西湘バイパス以外、全て下道であったことを考えると、上出来ではないでしょうか。さらには8才の息子を載せて、ですからね。
今回の『パワーモジュール』や前回の『パワーエミッター』など、ランドマスター・ジャパンのオービトロンシリーズは『FRICTION FREE SYSTEM』という触れ込みです。
つまり、これは「パワーアップさせるアイテムではなく、フリクションを軽減させるのが目的」であるということ。
エンジンや車体における『ロス』を減少させることで、「そのバイク本来の性能を引き出すのが目的」なのでしょう。
誤解を恐れずに言えば、それが意味するものはズバリ
「デメリットは皆無」
ということなのでは、と!
もちろん、裏付けとなる理論やデータはあるとのことですが、すみません、自分はそこをちゃんと理解し切れてはいません。
ただ、全日本ロードレースJSB1000クラスに参戦している『中冨伸一選手』の車両に、この『パワーモジュール』を含むオービトロンシリーズが採用されているという事実。
例え1gでも軽くしたいロードレース車両に、効果の体感できないもの、タイムなどの数字に表れないものが採用される理由は存在しません。
その事だけでもミーハーな自分が飛びつくには十分なのですが、自分レベルのライダーでも体感できるくらいですから、その効果は推して知るべし。
騙されたと思って使ってみると、ちょっと面白いですよ。
自分の車両についているもので宜しければ、喜んでお貸ししますので。