リコール修理
『フューエルフィルタキット』交換のために、DREAM店に入庫すること一週間。
愛機が帰ってきました。いやっほう。
代車でお借りしていたこの子もとても良いバイクでしたが、やっぱり今の自分の使い方だと“アドスポ”かな、と。
さて、今回のリコール修理箇所は、フューエルタンク内にある燃料ポンプ。
そのポンプがタンク内のゴミを吸い込まないようにするための『フィルタキット』になります。
どうやらタンクの製造工程でタンク内にカスが残ってしまっていたらしく、それがフィルタに大量に溜まってしまうことで、要求されるだけの燃料がポンプに送り込まれずに、最悪エンストなどの症状に繋がってしまったんだとか。
余談ですが、メーカーがリコールとして発表し、その対策をするにはやはりコストと時間が掛かります。
もちろんリコールは出ないに越した事はありませんが、よほどのインシデントは別にして、メーカーがきちんと責任を果たそうとする姿勢については、ユーザとしてはある程度寛容でありたいと自分は考えています。
今回もDREAM店の営業・メカニックの方から、何度となくお詫びの言葉をいただきましたが、リコールはディーラーの責任ではありません。
真っ当かつ誠実に対応してくれるのであれば、ディーラーを責めるのは筋違いだと思いますし、「きちんと対応してくれた貴方がたが謝る必要はない」と伝えています。
ホンダというメーカーを、アフリカツインというマシンを愛しているからこそ、苦言を呈したくなる時もあるでしょう。
しかし、全て完璧な製品というものは、そうそう存在するものではありません。
より良いマシンにしていくために、あるところではメーカーとの“二人三脚”も必要だと考えています。
閑話休題。
今回の修理対応に際して、メカニックの方に
「作業時にフィルタ部分の状況を撮影しておいて欲しい」
と伝えておりました。
現在走行7,000kmを超えたところですが、その中でゼロ発進からのエンストを4回ほど経験しています。
直接の原因がそれなのかはわかりませんが、どの程度ゴミが詰まるとそういう症状が出る恐れがあるのか、後学のためであり自分の好奇心でもあり、です。
そして、引き渡し時にメカニックの方から写真を見せていただきながら、丁寧な説明をいただきました。
(お忙しい中、時間を取らせて申し訳ありませんでした。)
今回、外した部品全部がこちら。
なるほど、結構拾ってますね。
タンク溶接時に使用した“フラックス”が剥離したものではないか、という説明でした。
ガソリン内に遊離していたものも、きちんと回収。
こうしてみると、随分汚れが残っていたんだな、と感じました。
そして、今回のリコール内容とは別ですが、入庫の際に
「メーター内の『PGM-FI警告灯』が点灯した」
という事象を報告させていただきました。
通常、メインスイッチをONにすると点灯し、数秒で消灯するインジケーターです。
ただその時は、家を出てから10kmほど走行し、その後帰りに10kmほど走ってエンジンを止めるまで点きっぱなしだったんですよね。
こちらについても、ディーラーで計測器を接続して事象を確認してくれていました。
一番右の『フリーズデータ』に書類アイコンのある項目で、エラー検知があったそうです。
最初は『フロントスピードセンサの信号不良』のレポート。
次に『クルーズコントロールスイッチ』に関連するものです。
読み出された数値を見ても、
「で、どこがおかしいの?」
という感想なんですが、まあこんなふうに全て
「いつ、どこで、何が起こったのか」
が分かるようになってるわけですね。
(これを見てしまうと、「経年劣化でブレーキを踏んだら加速した」なんて事は絶対アリエナイだろう、と思っちゃいますね)
そして、最後に今までコンピュータが学習した
“自分の乗り方のクセ”
をリセットして終了です。
修理から上がってきてから50km程度走りましたが、今のところ症状も無く、エンストの気配も皆無。
しばらく乗ってみないと分かりませんが、これで安心して乗れる、と思いたいところです。
そしてしみじみと、
「やっぱり自分の“アドスポ”は最高!」
という事ですね。
良き良き。