内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

RIDE AFRICATWIN 第4回アサマビバークミーティング【その1】

今年もこの日がやってきました。
年に一度、“日本中の『アフリカツイン』が集まる日”(誇大広告です)、そう

『RIDE AFRICATWIN アサマビバークミーティング』です。
今年は7/6〜7の二日間、初めてメイン会場として選ばれたのは“浅間園”という場所になりました。

はるか遠い昔、隣接する『鬼押出し』には行った記憶があるものの、こちらは自分も初めて。
長野原町の施設であるここは、活火山である浅間山の資料館『浅間火山資料館』と、“浅間火山レースゆかりの地”として『浅間記念館(二輪車展示館)』が置かれており、他にもキャンプ場や遊歩道などのアクティビティの拠点ともなっています。

 

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7/6(土)の受付開始は11時。
それに合わせて6時に家を発つ頃、外はまだしっかりと雨。
若干日和るコンディションではありますが、それでも我が愛機に履かせた“一年ぶりのブロックタイヤ”(ヲイ)の感触を確かめるように走り出します。
途中、降ったり止んだりを繰り返しながらも、碓氷軽井沢ICを降りる頃には路面は辛うじてドライに。
バイク乗りとは現金なもので、降ってさえいなければとりあえずヨシとする自分です。

 

有料道路の『鬼押しハイウェイ』の料金所を迂回し、10時過ぎには会場に到着。
すでに多くの“象の群れ”がいるじゃありませんか!
これでテンション上げるなというのは無理というものです。
一年ぶりの再会となる『日刊アフリカツイン』のメンバーや、あちこちのイベントでお世話になっている主催の運営事務局スタッフにまずはご挨拶。
そして、ほんの一か月前に会場近くのMXコースで行われたエンデューロでお会いしていた、ホンダのアフリカツイン開発陣の皆さんとも嬉しい再会です。

二か月連続でこの方たちとお会いできるなんて、嬉しすぎる!
なぜなら…そう、やはり!

 

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女神様、爆誕
勝手に自分が“神”とあがめるこのお方こそ、我が愛機の『トリコロールカラー』をデザインされたご本人(残念ながら既婚)なのです!
まだ会場設営の途中にもかかわらず、しばし手を止めていただき光栄です。

となれば、自分は真っ先にやっておかねばならないことがありました。

それは今年、八重洲出版から発刊された『Honda Motorcycle -THE DREAM MAKERS-』というムック本。
ホンダ二輪の歴史において、エポックメイキングなモデルや技術を開発者のインタビューとともに収録された、マニアも納得の一冊なのです。
そしてその中に、『CRF1000L』のLPL(開発責任者)である森田氏と、カラーリングデザイナーの“女神様”のインタビューが掲載されているという…
これはもうCRFユーザーはもちろん、アフリカツインファン必携の書なのです!
で、会場にそのお二人がいらっしゃるとなれば、やることは一つ。

「すみません、サインください」

そして女神様の殺し文句がここで炸裂。

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「こんな形でのサインなんてワタシ、生まれて初めてです、、、」

その一言に大興奮!異論は認めません。(きっぱり)

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そして、もちろんLPL(Large Project Leader。ホンダの社内呼称)の森田さんからもサインゲット!
自分が女神様からのサインをいただくのに夢中になっているのを遠巻きに見ながら、心中穏やかならぬものがあったとか無かったとか…
すみません、お待たせして申し訳ありませんでした。(汗)

 

予定通り、11時から受付開始。
早速エントリーキットを貰って、中身を確認すると…今年のゼッケンは“#6”でした。
これ、エントリーの先着順なんだとか。
初年度に“#7”を貰い、翌年は奇跡的にファーストゼッケンをゲット。
やっぱり“ゼッケン1”ってカッコイイですよね。テンション上がりますよね。
なので、3回目の昨年も気合を入れて受付開始と同時に鬼タイピング。
無事に“#1”をキープした次第です。

今年は別に気合を入れ忘れたわけじゃないんですが、作業しながらだったからかちょっと遅かった…。
でも、昨年自分のゼッケンを見て「自分も結構頑張ったのにー!」と悔しがっていた“に〇ださん”が、今年は見事にゲット!
封筒を開けた瞬間の彼のドヤ顔は忘れられません。
夢に見そうなので、来年は取り返します!(笑)

 

土曜日のコンテンツは『アドベンチャーラリー』
指定距離通りにコマ図をたどり、途中に用意されたいくつかのタスクをクリアしながらゴールを目指す、というもの。
昨年、このために『マップケース』と『トリップメーター』を入手した自分ですが、今回一年ぶりの使用という…
コマ図ラリー、もうちょっと出る機会を増やしたいなぁ。

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主催者が用意したA5サイズのマップをテープ糊で繋いで、一枚のロール状にします。
そして、それをマップケースに巻き付けて完成!
自分はこの時間がちょっと好きだったりします。なんだかワクワクするじゃないですか。

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しかも、自分のマップケースは『電動』仕様。
ここぞとばかりにトグルスイッチを操作し、手動巻き上げの方々を横目に、若干ドヤ顔で巻き付けていきます。

辛うじてようやく雨も上がったので、待ちかねたようにカッパを脱ぎました。
相変わらず湿度は高いものの、少しひんやりした空気が高原であることを教えてくれます。

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ブリーフィングが終わると、スターティングゲートの前にゼッケン順に愛機を並べていくエントラント達。
今日のコース、総走行距離は120km。
しかもダートは無しとのことでしたが、これだけ降り続けた後ゆえにそれはそれで有難かったり!?

 

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ゼッケン6を付ける自分も、早々にスタート順が回ってきました。
スターターを務める平地さんのカウントダウンを目で追います。
3、2、1、スタート!
エンデューロであれば即全開というところですが、これはあくまでもラリー(イベント)。
落ち着いてゆっくりとクラッチをミートし、我が愛機がスルリと動き出しました。
120kmの後、再び無事にこのゲートに帰ってこなくちゃですね。

 

マップ序盤は、丁寧にコマ図が用意されており、これを利用してトリップメーターの補正を掛けていきます。
自車のメーターとマップ作成者のメーターの数値は、必ずしも一致するとは限りません。というか、むしろズレてて当たり前。
なので、コマ図のポイントに到着するたびに自車のトリップメーターの数値をプラスマイナスで補正し、徐々に作成者の車両のクセに合わせ込んでいきます。
これを繰り返していくうちに、徐々にマップの距離数値に近付いていくという寸法です。

畑の中の一本道をひたすら下り、国道を左折。
そして、再び右へ反れる形でバラギ湖方面へ。
途中、最初のチェックポイントをあっさりと読み飛ばし、数百m走ったところで慌ててUターンしたのはここだけの話です。(汗)

 

このラリーには2種類のチェックポイントが用意されています。
1つは、シートに書かれたクイズに答えるタイプ。
これはチェックポイント付近に答えが用意されていますので、一度止まってそれを探して記入します。
2つ目は、チェックポイント付近で撮影した画像を、『Instagram』に投稿するもの。
こちらの写真の内容が、ラリーの表彰対象になります。

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自分、クイズ形式のタイプのほうはもちろん全問正解だったのですが、『インスタ』のほうがどうにもうまくアップロードできず断念。
実は、昨年も一昨年も接続エラーで投稿できなかったんですよね。
やはり、ほぼ年に一度だけ、この時にしかアプリにアクセスしないのが問題なんでしょうか…残念です。

それはともかく、自分は一人で先を急ぎます。
いや、ゴールタイムを競っているわけではないので、飛ばす必要は皆無。
折角なので主催者の用意したマップの意図を自分なりに読み込みながら独力でクリアしたいと思って、誰かに付いて走ることをあえて避けているだけなのです。
もちろん競技ではないので、みんなで「あーでもない、こーでもない」と一緒に走るのも楽しいのは分かるんですけどね。
それはそれぞれのスタイル、ということで。
とはいえ、チェックポイントで交わす知人や居合わせた人とのコミュニケーションが、楽しいひと時であることは間違いありません。

バラギ湖を回る農道は、数日前から降り続いた雨のために一部がドロドロに。
これは、畑から流れ出した分はもちろん、出入りするトラクターが持ち出したものと思われます。
こちらもブロックパターンのタイヤではあるものの、アスファルトの上に乗った泥は突然のスリップを誘発。
特にブラインドコーナーの先に延びる“マディな水溜まり”なんて、どんな嫌がらせなのかと。
フロントヘビーなアフリカツインですから、リアはともかくフロントがすくわれたら目も当てられません。
舗装路で全身泥と戯れるのだけは全力で遠慮したく、ここは慎重に進んでいきます。

一度国道まで戻り、万座鹿沢口駅の先を右に折れて再び山の中へ。
これがまた曲者で、今度はひたすら続く“苔の道”でした。
路面が乾いていればまだしも“ウェットな苔”だなんて、もはや滑るイメージしかありませんよ。
しかも、これが延々と続く九十九折れと来たものですから、ひたすら神経を擦り減らしながらスロットルをじんわりと開閉していきます。
今回、ここが一番疲れたところですね。

「こんなイヤらしいコース、きっと“ま〇いさん”とか“い〇いさん”が設定したんだろうなー」

ここだけの話、若干ウンザリもしましたが、それでも120km程度にもかかわらず、これだけ走りごたえのあるルート設定には脱帽。
逆にペースも上がりすぎず、たっぷりと堪能させていただきました。
ふう、疲れた。

 

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最終的にトップグループ3人で一緒にゴール。
主催者やホンダの方々と歓談しながら、続々と帰ってくるアフリカツインの仲間たちを出迎えます。

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会場に隣接するキャンプ場に泊まる参加者も多かったのですが、梅雨時の開催ということもあって、『日刊アフリカツイン』からの参加者10名は昨年同様、近くに宿を確保。
『RIDE AFRICATWIN』も一年目・二年目の時は、アサマレースウェイ近くの『アースマイルビレッジ』でキャンプしていたんですよね。
それはそれで楽しかったんですが、遠方から来るメンバーも多く、少しは荷物が減られせれば…と今のスタイルになった次第です。

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宿に戻る途中で食事を済ませ、コンビニでお酒とツマミを仕入れ、風呂を済ませたらあとは楽しく飲むだけ!
この気軽さ、これはこれでアリなのです。

 

イベントも明日が本番。
天気予報はかなり微妙な雲行きですが、果たしてどうなることやら。
出来ることなら、今夜のうちに降り切って欲しいと願いながら、布団に横になるや否やあっさり寝落ちしました。

【つづく】