内田輪店

モーターサイクル、特にオフロードバイクが大好物です。 趣味と物欲にまみれた日々を、若干反省しながら綴っていきます。(苦笑)

フレームプロテクター

我が家のアフリカツイン(SD10)は『ADVENTURE SPORTS』(以下AS)なので、

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メインフレームの塗装色は“白”。

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これは初期型である『XRV650(RD03)』へのオマージュとして採用されたものと思われます。

以前の愛機だったCRF1000L(SD04)の“黒フレーム”に対して、多少汚れは目立ちますが、そこはそれ
“洗車欲”をそそられる
ものとして受け止めれば良い、と考えているのは恐らく自分だけ。
それで良いんです。バイクは自己満足の乗り物です。(開き直り)

 

2016年にアフリカツインが再登場して以来、メインフレームのピボット部分に新たに“フレームカバー”が装着されました。
自分が思うに、これは単にユーザーへの思いやりに他なりません。
ブーツを履いてオフロード走行を楽しまれた場合、踝でホールドされるピボット部はどうしても塗装が擦れてしまいます。
アフリカツインは鉄フレームなので、塗装の剥がれは次に錆を呼ぶことに繋がります。
当時をご存知であれば、XLR・XR系のフレーム塗装が剥げ、錆びているのを覚えておられる方も多いはず。

つまり、“フレームカバー”の採用は
「ホンダの愛」
なのです!(言い切った)

閑話休題
以前の愛機『SD04』のフレームカバーは、フレームと同色の“黒”でしたが、

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現在の『SD10』は“AS”モデルなので、“グレー”なんですね。
これ、白フレームに対して“黒”のカバーを持ってきてしまうと、見た目の印象が随分とやぼったくなるのではと推察します。

ASはリムカラーも“ゴールド”なので、カバーの汚れを嫌って “白”を選ばないのであれば、無彩色である“グレー”は
「アクセントになりつつも、悪目立ちしない」
という点においてもベストだと思います。
実は最初にこの配色を見た時、あまりのクールさに結構ヤラれた自分です。

で、ここからが今日の本題。
最近気になっているパーツがありまして、交換してみました。

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それがこれ。

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ACERBIS製の『フレームプロテクター』です。

そもそも
「ノーマルのフレームカバーをそんなに気に入ってるなら、何故にわざわざ交換するのか?」
これはもう単純に、“プロテクション範囲の拡大”が目的。

この商品を知ったのは、『BONSAI MOTO』さんのSNSへの書き込みでした。
踝部分を“点”でカバーする純正に対して、
この製品は“面”でフレームを保護してくれるのです。

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しかも、プロテクターの“黒い部分”はブロック形状のラバーとなっており、オフロードブーツを履いた際に“すねの内側”で広くフレームをホールドできるようになるという優れモノ。

オフロードライディングにおける「踝ホールドの重要性」は言わずもがなとは思いますが、ビッグオフなどの“重量車”や挙動の激しい“モトクロッサー”などでは、時に応じて「膝下でバイクをホールドする」ことが重要かと考えます。
オフロードブーツをお持ちの方は、フレームに接する踝より上の内側の部分の素材が、通常のレザーではなくバックスキン調になっていたり、樹脂パーツでもよりグリップを得られるようなデザインになっているのはご存じのはず。
このように膝下でフレームを瞬間的に挟み込むことで一体感や安定感を得ているわけですから、フレームカバー自体がグリッパブルであることでそれがより容易かつ確実になると思われます。

このように機能性能を向上させつつも、スマートなデザイン性を与えるあたり、さすがはイタリアメーカーといったところでしょうか。

 

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さて、早速取り付けてみましょう。

 

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まずは純正のフレームカバーを外します。

折角の機会ですから、フレームの汚れも落としておきましょう。

 

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プロテクターをフレームに当てがってみると、こんな感じ。
ノーマルとは比較にならないほどに、カバー領域が広いです。

しかし、自分のバイクはOUTBACK motortek製の『クラッシュバー』を付けているため、

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プロテクター上部がガードのマウントに干渉してしまいます。

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なので、干渉する部分をざっくりとカット。

新品パーツを切り刻むという、緊張感溢れる作業が発生します。

 

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キットに同梱されるクッションスポンジを、プロテクター内側上部に貼り付けます。

 

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プロテクターの取り付けは、ノーマルのカバー取付ボルトを流用して全体を固定し、シートレールステーを付属のラバーバンド(小)で固定します。

本当はメインフレーム側もラバーバンド(大)で固定するんですが、クラッシュバーとの干渉部分を切り取ってしまったので、固定位置もサヨウナラ。

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なので、タイラップで浮きを抑えてみました。

これで完成です!

 

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反対側も同様に作業。

カット部分は現物合わせで作業してますが、何より『ACERBIS』のロゴがぶった切れてしまうのがちょっと泣けますね。

 

自分のはASモデルなので、“ホワイト/ブラック”のプロテクターカラーをチョイスしましたが、

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標準車のCRFカラーにマッチする、“ブラック/レッドもきちんと用意されるているので安心してください。(何を?)

 

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 プロテクションエリアが大幅に増えたことによる、安心感は絶大。

グレーカラーのノーマルも良かったですが、こちらの収まり具合もさすがです。

まだ乗っていないのでブーツとのグリップ感は分からないのですが、ちょっと期待しちゃいますね。

 

今なら『BONSAI MOTO』さんで“即納”ですってよ、奥さん!

詳しくはWEBで!(笑)

パニアステー取り付け

恒例の“夏の北海道ツーリング”を終えて、一週間足らずのある日。

以前から頼んでいたパーツが

「入荷したので送りまーす!」

とのメッセージが届きました。

 

「ああ、二週間前に届いていれば…」

という想いはありますが、今となってはそれも止む無し。

まずは無事に入荷して一安心です。

 

驚いた事に、連絡のあった夜に自宅に届くという…。

いつ出したんですか!?

いずれにしても、ありがとうございます!

 

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早速開梱〜。

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TOURATECHの『ステンレスパニアフレーム』です。

車種専用に用意されたフレームは、相変わらず作りがとてもキレイ。

溶接もとても丁寧です。

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スモールパーツも美しす。

 

早速取り付けましょう。

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今回から取扱説明書がPDFになったので、ダウンロードして出力。

こういうの、やっぱりスマホの画面じゃなくて、きちんと紙で全体を俯瞰してから手順を追いたい自分です。

 

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まずはシートカウルに予め用意されている、純正パニアのマウント部にあるブラインドキャップを外します。

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これ、水抜き穴かと思っていたんですが、きちんとねじ穴が用意されていたことにビックリ。

 

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そして、タンデムステップのステーを外します。

最近のホンダ車は、このようにステー下側からボルトが入っている車種が多いような気がします。

外からボルト頭が見えないので、見た目もスマートになって商品性UPということなのかな。

 

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ボルト頭も“低頭タイプ”。肉抜きもしっかりされていて、コストかかってます。

 

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それにしても、タンデムステップステーの造形の凝り具合と言ったらもう…。

ヨダレが出そうですよ。

 

さて、本題に戻りましょう。

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シートカウルのパニアマウント部分に、付属の樹脂製カラーを嵌め込みます。

さすがは専用設計!

まさしく“シンデレラフィット”です。

 

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そこに、TOURATECHのパニアステーのアッパーマウントをボルトで固定します。

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ロワーマウントは、タンデムステップステーの後部取り付け部に挟み込む形となります。

ステーの厚み分、前後で高さが変わってしまわないように、3mm厚の付属プレートを挟んでおきます。

 

同じように右側のパニアステーを取り付けたら、最後は左右の連結ステー。

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ステーパイプの端部に付属の樹脂カラーを挿入し、

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左右のパニアステー後部にあるマウント部に、連結ステーを固定したら完成です。

 

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あまり役立って欲しくはないのですが、パニアステー自体の強度がかなりあるので、立ちゴケ程度であればサイレンサーやシートカウルを余裕で守ってくれます。

(あくまでも“ガード”ではありませんので、そこんとこよろしくです)

 

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数あるパニアケースシステムの中から、自分がTOURATECHを選んだ理由はもちろん、

 

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以前の『CRF1000L』の時に愛用していたパニアケースを流用したかったから。

ケースの作りの良さはもちろん、デッドスペースの少なさやリッド(上蓋)に備わったベルトスリットなど、

「とにかく無駄なく積める!」

という点において、過去にいくつかのメーカーを使用してきた自分的には、このパニアシステムが最強だと考えています。

 

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左右パニアケース装着時の全幅は“約100mm”。

自分は左側に“38L”、右側に“31L”のケースを使用。

もっと積載量を増やしたい場合には、“45L”というビッグサイズもあります。

 

また、CRF1100L用はこれからラインアップに加わると思われますが、

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CRF1000Lには『スペシャルパニアシステム』という、右側サイレンサー部を逃げた形の専用ステーと専用ケースが用意されています。

自分が愛用しているケース『ZEGA Pro2』の進化版となる『ZEGA Evo』が採用された事で、ステーへのケースの取り付けが更に容易になっているのが羨ましい!

自分がCRF1000Lを買った時には、まだこのシステムの設定がなかったんですよねぇ。残念。

これなら、さらに心ゆくまで“積み倒す”ことができる…かも。(自己責任で)

 

パニアケースを使い始める前は、“防水バッグ”や“振り分け式バッグ”など、様々な布製バッグを使ってきましたが、『積載能力』と『雨天時の安心度』を一度味わってしまうと、ちょっともう戻れないですね。

とはいえ、布製バッグは軽量である故のメリットも大きいので、適材適所に使い分けるのが一番。

そうやって、自分の旅のスタイルをクリエイトするのも、“ツーリングの一つの楽しみ”であると言っても過言ではありません。

 

『RIDE AFRICATWIN 第5回アサマビバークミーティング』に行ってきました【その3】

今年は会場を“浅間園”に絞ったことで、会場のあちこちにコンテンツが盛り沢山。
メインステージを取り囲むように設営されたテントには、各社の出店ブースが大きな賑わいを見せていました。

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ゲストの三橋淳さんがプロモーションを務める『ダートフリーク』さん。
アフリカツインのパーツはもちろん、アドベンチャーバイク向けのライディングウェアまで自社で開発しています。

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ケミカルブランドの『PTT Lubricants』さん。
様々なモータースポーツカテゴリーにおいて活躍する、タイのオイルカンパニーです。

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アフリカツインでも愛用者の多い『Vee Rubber』タイヤの輸入元である『木下電機』さん。
現地でのタイヤ交換サービスも大盛況だったみたいです。

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店主自らもアフリカツイン乗りである『BONSAI MOTO』さん。
その痒い所に手が届くパーツセレクトは、あまりにも魅力的で危険です。

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幅広いタイヤラインアップを揃える『METZELER』さん。
一度は聞いたことがあるでしょう“KAROOシリーズ”は、間違いなくツーリングライダーのリプレイス候補にリストアップされるのでは。

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MX・エンデューロをはじめ、強靭なホイールリムに定評のある『エキセルリム』さん。
より戦闘力の高いタイヤを履くための“ナローサイズリム”も、コアなアフリカツインライダーには見逃せません。

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ドイツのアドベンチャーバイクパーツの雄、『TOURATECH JAPAN』さん。
パニアケースからガード類はもちろん、ラリースーツに至るまで、ツーリング・アドベンチャーカテゴリで無いものは無いと言っても過言では無いでしょう。

どれも“アフリカツイン・ライフ”を充実させるためには欠かせないブランドばかり。
その場で購入出来たり、このイベント限定のスペシャルプライスが用意されたりと、ブースを訪れるライダーの目は一様に真剣だった…みたいです。(笑)

そして、メインステージ横のテントブースはホンダさん。

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こちらでは、オーナーの自分でも把握しきれていない、SD10の「TFTディスプレイの操作解説コーナー」が。
何と言っても、このバイクの『取扱説明書』と言えば300ページオーバーのボリューム。
これを隅から隅まで把握するのは、ほぼ無理ですよね…。
ある程度は使いながら覚えていくにしても、「どこに何があるのか?」で悩む人も多いのではないでしょうか。
そこはさすがに“中の人”。根気よくイチから丁寧に教えてくれるに違いありません。

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そして、マニア垂涎の『内部パーツ特別展示』!
今回のSD10はSD04からの排気量アップにも関わらず、“軽量化”されているという…。
中でもエンジン内部における軽量化への執念はすさまじく、このブースではその部品を実際に手に取って確認することができます。

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サイレンサーの左に写っているのが、自分もビビった“クラッチハウジング”。こんなに重かったのね…。

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スタッフの方が手に持っているのは、マグカップじゃありません。“シリンダースリーブ”です。
左がSD04用のスチール製、右がSD10用のアルミスリーブです。
これもビックリするほど軽い!
シリンダー内壁やシリンダーブロックに熱を伝えるための加工の違いなど、技術の粋が詰まっています。

ちなみに、SD10のフェイスをあしらったマスクがこれまた凝っていて、スタッフ各自の名前入り!
これ、その部分だけ汎用的なコピーに置き換えて、会場で売ってたら良かったのになぁ。
ちょっと派手なので、会社にしていくのはちょっと度胸がいりますけど。

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さて、オフロードコースでは『Masters of AFRICATWIN』の決勝の準備が整っています。
コースレイアウターの松井さんらと共にコースを下見するのは、午前中の予選を勝ち上がった6名の“象使い”。
それぞれ恐らくは『フリー走行』において、決勝をシミュレートしながらあれこれラインを試したりしていたはず。
実際、決勝のコースは『フリー走行』と『試乗会』で使用されたセクションをミックスした設定となりました。
自分は『フリー走行』には参加していないのですが、『試乗会』のコースはサンドセクションが多く、特にコーナー部分はフカフカでした。
しかも、今回の決勝ではそれを“逆回り”で走るという設定。
実はこういう場合って、ワダチのでき方が真逆になるのでちょっと走り辛いんですよねー。
特にサンド路面では、コーナーへの進入区間がそれまでは加速区間として使われていたため掘れてフカフカになっており、思っていた以上に減速させられて失速しがち。
これがフロントヘビーなビッグオフだと、少なくとも自分は「あれっ?」ってなっちゃいそうな気がします。
決勝は試走無しでの、純粋にタイムアタックの一発勝負。
さて、それがどう出ますやら。

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予選順位のリバースグリッドで順番にスタート。

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ヒルクライムのアプローチでは、パワーを路面に叩きつけるかの如く、猛然とダッシュ
さすがは100PS近いビッグオフのフル加速。
サスの追従が間に合わないほどに車体が暴れる瞬間もありますが、そこは『Masters』のファイナリスト。

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スロットルを戻したりしない辺りはさすがの一言です。
こういうの、ビビリな自分は真似できないですなぁ。

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ファイナリストは全員知り合いだったりするんですが、その圧巻のスピードで“大本命”と目されていたライダーが、先程の“試乗コース”のコーナーで失速してスタック。
リカバリーに時間を要してしまったことで、

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最終的には予選トップだったライダーが見事に優勝を勝ち取りました。
昨年まではエントラントとして出ていたこともあり、他の人のアタックなんて見てる余裕はあまり無かったんですが、今年はたっぷりと堪能させていただきました。
うーん、自分のヘタさ加減は置いといて、ちょっとだけ走りたくなっちゃいますねー!
来年、皆さんも腕試しされてはいかがでしょう?
早い遅いはともかくとして、エントラントすべてがヒーローになれること間違いなしです。

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全てのコンテンツが終了し、メインステージでは各イベントの表彰が始まりました。
昨年とは打って変わって、最後まで爽やかな青空に恵まれた『RIDE AFRICATWN』もそろそろフィナーレを迎えます。

“CRF”とか“XRV”とか、または“排気量”だとか。
それぞれの愛機にいくつか違いはあったとしても、今この瞬間、この場所にいるのは『アフリカツイン』という共通言語で繋がる仲間達であることに間違いはありません。
初期型の“RD03”と現行の“SD10”を比べてしまえば、パワーや乗り味にそれぞれ違いはあれど、やはりどこかに“らしさ”を見出すことが出来る…
それが『アフリカツイン』というバイクなんだと思います。

アドベンチャーな走りに耐えうるビッグオフロードバイクとして、最初のアフリカツインが産まれてから今年で32年。
33年目も変わることなく、この“約束の場所”において再び仲間達と集う日が来ることを確信しつつ、自分は今からそれが楽しみでなりません。

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また来年、この“アサマ”の地でお会いしましょう。

 

最後になりましたが、このイベントを作ってくださった実行委員・事務局の皆さま。
また、自らが産み出したこのバイクを心から愛し、イベントを支えてくださったホンダ関係者の方々。
そして忘れてはならないのは、この状況下において、我々を温かく迎えてくださった長野原町の皆さまに対し、改めて厚く御礼申し上げます。

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最高の二日間を、本当にどうもありがとうございました。
(おわり)

『RIDE AFRICATWIN 第5回アサマビバークミーティング』に行ってきました【その2】

二日目の朝。
昨年は降り続く雨で増水した川の水音で目覚めたのとは一転、雲の切れ間から青空が覗いています。
予報では午後から下り坂らしいのですが、最後までもってくれることを期待しましょう。

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『日刊アフリカツイン』メンバーの皆と。
こうやって、毎年宿の前で集合写真を撮り続けられると良いなぁ。

改めて開会式が始まり、実行委員の春木さん・松井さんのご挨拶に続いて、

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ダカール・ラリー最多出場記録を誇る“ラリーの鉄人”菅原義正氏によるお言葉が!
昨日の『アドベンチャーラリー』で“APIO印のJIMNY”で、ラリールートを走っておられたのを見かけてはいたのですが、やはり“ご本人”でした。
御年79歳になられたはずですが、まだ精力的に国内・海外問わずラリーに挑戦されており、その変わらぬバイタリティには頭が下がる思いです。

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そして、その感動をかき消すかの如く、今回もステージ上に担ぎ出された自分…。

ええ、5回目ともなるとそうなる予感はしてましたけどね。
運営のN西さんからは
「なんだったら、一曲歌ってもらっても構わない」
と言われましたが、そんなこと自分はもちろん、誰も望んでませんからっ!

…でも、菅原さんの前に挨拶せえって言われなくて、本当に良かったです。
マジでそれは顰蹙モノですからね。

そして、本当は会場にお越しいただくはずだった“熊本製作所”の開発チームの皆さんが、コロナの影響で残念ながら来場できず。
LPLの森田さんや、先日“プラグ交換”でお世話になった瀬尾さんなど、是非ともお会いしたかったんですよね。
状況的に難しいのは分かりますが、本当に残念でなりません。
ただ、森田さん達はテレビ会議を活用して、会場とオンラインで接続する形でご挨拶をいただきました。
このご時世ならではのスタイルですが、元気なお顔を拝見でき安心しました。

午前中、オフロードエリアでは『フリー走行』と『試乗会』が行われています。
自分は『試乗会』のほうに参加。
CRF1100Lの標準車(MT)の出来を、オフロードタイヤで味わわせてもらいました。
自分の『ADVENTURE SPORTS』(以下AS)はもちろん、以前乗っていたSD04と比較しても軽量に仕上げられた車体の出来は「スゴイ!」の一言。
特にリアセクションの軽さが印象的で、ギャップでの加速時における“オツリ”が軽減された印象です。
ただし、フカフカのサンドコーナーでフロントタイヤを取られて二度ほど失速転倒。(ゴメンナサイ)
その際、車体を起こす時の“持ち手”が無いために、ちょっと力を入れづらいように感じました。
デザインが秀逸なだけに悩ましいところですが、そこは重量車ですからしっかりと力を掛けられる持ち手が欲しいところですね。

また「もう一枠試乗できる」ということで、自分と同じAS(DCT)でオフロードを味わわせていただきました。
走行モードを“OFFROAD”に設定し、『Gスイッチ』をON、リアタイヤの『ABS』をOFFROADへ変更してコースイン。
そして、これが超好印象!
オフロードタイヤに交換されている事が大きいとは思いますが、その前に試乗した標準車(MT)と比べても遜色のない扱いやすさにはビックリです。
いや、クラッチ操作が不要なDCTゆえに、むしろASのほうが乗りやすく思えるほど。
ジワッと開けたときの反応の仕方とパワーの出方が絶妙で、ここでもDCTの制御の進化を感じましたね。
ちょっとトルコンを効かせ過ぎた感はありますが、それでも素直にダートを楽しむことが出来ました。

初めてSD10に試乗される方には、走行モードを含めて設定変更のハードルは少し高め。

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そのため、ホンダの方々が手取り足取りレクチャーしてくれます。
さすがに“DREAM”店頭の試乗では、ここまで時間を掛けてのサポートは難しいかもしれません。
もちろん、ダートでの試乗が出来ることも、この『RIDE AFRICATWIN』の最大のメリット。
大きな声では言えませんが、
「多少なら転んでも許されます。」
タブン、キット…。

ちなみに、今年は『フリー走行』は出走せず。
ノーマルタイヤでココのヒルクライムはちょっとキビシイかなー、と弱気になりました。
ええ、昨年のトラウマみたいなもんです。(汗)

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駐車場の一角では、“ビッグオフエバンジェリストのジャーナリスト”松井勉さんによる『ライディングスクール』が開講。
車体の取り回しのような基礎的なコンテンツだったようですが、途中から“ダカール・ライダー”三橋淳さんも加わり、豪華な講師陣によるレクチャーが行われたようです。

そして裏では、今年も“アフリカ使いNO.1”を決める、『Masters of AFRICATWIN』の予選が行われておりました。
過去3度チャレンジしてきた自分ですが、今回はノーマルタイヤであることを口実…いえ、理由にエントリーを辞退。
ああ、ノープレッシャーってスバラシイ…。
予選タスクは、“遅乗り”でのタイムトライアル。
もちろん、コース通過時間の一番長かった人がトップです。(足付きはタイム加算)
試乗会』に参加していた自分はあまりちゃんと見ていなかったのですが、予選トップ通過はDCT車がぶっちぎりのタイムを叩き出したんだとか。
確かにエンストリスクの無いDCTで、リアブレーキを引き摺りながらバランスを取れば…という理屈は分かりますが、この方はいつも練習熱心で有名な方。
日頃からの努力がきちんと身を結んだ、ということに他なりません。

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事前にDMで案内をいただいていたのですが、今回『ホンダドリーム東京』主催により、この会場までのツーリングが企画されておりました。
自分は土曜日から参加していたのでこちらの企画にはのらなかったのですが、

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会場にやってきた約30台もの大集団は圧巻!
ほとんどが新型のSD10ユーザでしたので、嬉々としてオフロードコースを走り回るアフリカツインを見て、かなりのインパクトを受けたであろうことは想像に難くありません。
愛車での「こういう楽しみ方」を知っていただき、時にはオフロードに踏み込んでみることでアフリカツインが本来持つ“ポテンシャル”に触れてもらえたなら、自分も嬉しく思います。

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さて、出店ブースの前では、『オーナーバイクコンクール』のエントリー車両の展示が始まっていました。
コダワリのカスタムをアピールするもよし、一見ノーマル然としていながらも自分なりのスパイスを加えていたりと、CRFからXRVまで様々な愛車が勢揃い。
自分の愛機は、ちょっと洗車してある程度の“どノーマル”もいいところですからね。エントリーなんてとてもとても…。
でも、見ているだけでいろいろな“欲”をフツフツと掻き立てられること請け合いです。

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あっという間に時間は過ぎ、迎えたお昼のお楽しみといえば『ビバークランチ』でしょう。
ケータリングスタイルで提供されるランチは、ラリーのビバークをイメージしたもの。
しかも味もボリュームも申し分なく、毎年この時間が楽しみだったりするんですよね。
今回も大満足のランチタイムでした。

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ランチタイムと並行して、メインステージでは『トークショー』が行われました。
テレビ会議を使用して行われた、ジャーナリストの松井さんと開発チームのLPLである森田さんによるセッションは、非常に興味深い内容でした。

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その後、半ば飛び入り(?)的に行われた、三橋淳さんトークセッションが大盛り上がり。
あまりの“ぶっちゃけた”内容に、ホンダの方も

「ヲイヲイ、何ヲ言イダスンダ…」

と肝を冷やし…たかどうかは知りませんが、我々一般ユーザのテンションはUP。
笑い声と拍手が飛び交う、非常に楽しく“タメになる(?)”時間となりました。

(つづく)

『RIDE AFRICATWIN 第5回アサマビバークミーティング』に行ってきました【その1】

8/1-2の二日間、群馬県長野原町で今年も開催された『RIDE AFRICATWIN』に行ってきました。

新旧問わず、“アフリカ象”とそのオーナーが日本中からアサマに集う、年に一度のイベントです。

新型コロナウイルスの影響で、主催者は直前まで開催か否かの難しい判断を迫られたと思います。

しかし、打てる手立てに万全を期し、万難を排して開催に漕ぎ着けたこと、心より楽しみにしていた参加者の一人として、改めて主催者に御礼申し上げます。

「本当にありがとうございました!」

 

会場は今年も『浅間園』

しかし、コロナの影響もあり本来「今年度休園」であるところを、このイベントのためにわざわざ開けてくださいました。

理解ある地元の心遣いに対し、感謝に絶えません。

 

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そして、昨年とは打って変わって、晴天に恵まれました!

もうね、それだけでイベントの半分は成功したようなものです。

昨年なんて、日曜日は最初から最後まで降りっぱなしでしたからね。

 

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11時の受付開始では、参加者も自ら進んで“ソーシャルディスタンス”を遵守。

ここでクラスターなど発生させてしまっては、イベントを開催してくれた主催者の顔に泥を塗るってもんです。

さすが大人な“象使い”の皆さま、ステキですね。

 

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事前にFBの書き込みで情報を仕入れていた、スタッフの真奈さんお手製(!?)の“”エコバッグをゲット。

友人の分までまとめ買いです。

 

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設営中のメインステージ上には、DAKAR WORKS MACHINEが!

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ゼッケン9は、間違いなく優勝者のリッキー・ブラベック選手の駆ったウィニングマシンです。(おめでとうございます!)

やっぱりカッコイイですねー。これ、メチャクチャ軽いんだろうなぁ。

 

毎年、このイベントにおける土曜日のコンテンツは、「アドベンチャーラリー」。

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受付で貰ったマップにマーキングしてから、テープ糊でシート状に繋ぎます。

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それを車体に取り付けたマップケースに巻き取ったら準備完了。

自分も初年度はこんな装備は持っておらず、スクリーンにクリアファイルをクリップで留めて参加しました。

トリップメーターも車載のもので十分。まずはお手軽に始めてみるのが良いと思います。

舗装路オンリーのルートなので、初心者も安心ですしね。

 

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いつの間にやら、駐車場にはアフリカツインがいっぱい!

いや、何度見ても壮観ですね。

 

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ゼッケン順にスターティングゲートに整列し、12時30分のスタートを待ちます。

ちなみに、恥ずかしながらゼッケン1は自分です。

これは申し込み順らしく、サクッとエントリーしたらこの番号をいただいちゃいました。

照れ臭さもありますが、ちょっと(かなり)気持ちいいです。スミマセン。

 

オフィシャルのカウントダウンで、定刻にスタート。

今回はトリップメーターも昨年と違うものになったので、序盤のコマ図で距離補正しながら進んでいきます。

 

天気も良く、エンジンのパルスを感じながら、のんびりとルートを進んで…

 

「ツルッ、ガシャーン」

 

スタートからたったの10分足らず。

あろうことか舗装路でスリップダウンを喫したアフリカツインと自分です。

片側交互通行の工事用信号で停車しようと路肩に寄ったところ、恐らくはトラクターが落としていったと思われる畑の土をリアタイヤで踏みました。

土の表面がドライだったので油断したのでしょう。

一皮剥けた中はニュルニュルの状態で、ヤバイ!と思った時にはもう路面に放り出されてました。

 

止まる直前だったので、速度は5km/h程度。しかし、ダートではなくアスファルトだったこともあり、車体の各部に少しダメージが残ってしまいました。

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しかし、不幸中の幸い、直前に取り付けていた『OUTBACK MOTORTEKのクラッシュバー』のおかげで、奇跡的にカウル類は無傷。

本当にガードに救われた思いです。

 

とはいえ、いきなり愛機をしかも舗装路で転がしてしまったことに、さすがに意気消沈。

ここ数年、舗装路での転倒なんて無かったのに、本当に恥ずかしい失態でした。

身体にも車体にも問題はないのでそのままラリーは続行しますが、いっそう気を引き締めていかなければいけません。

 

閑話休題

過去何度かこういったコマ図ラリーには参加してきましたが、どうにも自分は“せっかち”のよう。

途中でお店に立ち寄ったり、温泉に浸かったり…といった(気持ちの)余裕がほとんどありません。

かと言って、焦って飛ばしているわけでもなく、淡々と先へ先へとコマを進めてしまうんですよね。

恐らくは心配性もあるのでしょうが、本当はもっとルートを楽しむ余裕が欲しいところです。

 

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今回のラリールート自体は個人的に馴染みのあるエリアでもあり、

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少しだけこんなところに寄り道してみたり。

だって、ここのカード、持ってなかったんですよ。ラッキーでした。

 

今回はルートの距離もそれほど長くなかったので、後半は途中で追い付いてきた友人たちとコンボイでツーリング気分を満喫。

トラブルもありましたが、3時間で無事にゴールしました。

 

イベントの本番は明日なので、仲間が全員ゴールしたところで毎年の常宿に移動。

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年に一度の楽しい宴会タイムです。

北は北海道、西は岡山から来る友人たちとの楽しいひととき。

これがこのイベントのもう一つの楽しみだったりします。

 

みんな早朝からここまで走ってきているので、時間を切って早々に就寝。

明日も暑くなりそうなので、睡眠不足は禁物ですからね。
(つづく)

傷付けてしまう前に

平日であるにもかかわらず、、、

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朝からココにいるのは何故だろう…。

もちろん、リアキャリアには仕事用のバッグが積んであるのを見てお分かりの通り、あくまでもこれは“テレワーク”です。

分かりますね?

 

こちらの店主さんから、

「部品、入ったよー」

と連絡をいただきました。

となれば、週末のイベントまでに装着しておかなければ!

 

お目当てのパーツはコレ!

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OUTBACK motortekの『クラッシュバー』です。

 

これ、以前の『SD04』にも装着していたんですが、本当にスグレモノなんです!

一番の理由は、

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「ガードを装着したまま、サイドカウルが外せる」こと!

実はこれが出来るガードって、自分の知る限りでは『SW Motech』とこのメーカーだけじゃないですかね。

さらに「SW Motech』は、車体パーツの一部に穴空けが必要だったりするので、自分的にはこれ一択!なのです。

 

お店の前のスペースと工具をお借りしたので(感謝!)、早速取り付けましょう。

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部品構成はこんな感じです。

 

取り付けにおいてちょっとだけ大変なのは、

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フロントのマウントを取り付けるまで。

なかなか手の入りにくい場所に、アルミカラーとか挿入しなきゃならないもんですから、そりゃもう。

マウントを定位置に収めづらい理由の一つが

「塗膜が厚過ぎるから」

とか。

粉体塗装っぽいんですが、ボルトの座面でそれが削られていくほど。

品質が良いのは分かってるんですが、

「やりすぎなんじゃないですか?」(笑)

でも、本当にそのくらい上質な作りなんです。

 

このパーツさえ嵌ってしまえば、あとは簡単!

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左右のガードパイプをマウントに取り付けていきます。

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ここも、センターにきちんとダボが設けられており、位置決めはもちろんのこと、パーツ同士をきちんと結合してくれます。

オーストラリア人、作りがめっちゃ丁寧じゃないですか!

 

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ガードパイプ後部は、このパーツでフレームを挟んで取り付けます。

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フレームへの傷付き防止に、ちゃんとラバーが貼られているあたり…。

「もう、惚れてまうやろ!」

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表側のガードパイプのマウント部にも、きちんとラバーが貼られていました。

本当に至れり尽くせりです!

 

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そして、あっさり装着完了。

フロント部マウントの取り付けに手間取りましたが、1時間半くらいで作業終了です。

 

このパーツ、カラバリとして

・マットブラック

・マットシルバー

・ホワイト

があるんですが、

フレームと同色の『ホワイト』は、このバイクには一番相性が良すぎるくらいに良い!

以前の『SD04』の時に選んだ『マットブラック』は、さすがに白フレームにはコントラストが強い気がしました。

 

なので、今回は『マットシルバー』をチョイス。

収まり具合がちょっとだけ心配だったんですが、

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このバイク、意外にシルバー・グレーパーツが多く、全く違和感ナシでした!

今後納品予定の“パニアステー”もステンレスの素材色なので、そちらとの相性も良さそうですしね。

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フロントから見ても、非常に収まりヨシ!

ハンドガードと合わせて、これでもう立ちゴケ程度なら全く心配要りませんね。

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全く期待を裏切らない作りの良さに、今回も信頼度抜群。

選んで間違いのない、製品だと思います。

 

お買い求めの際は、是非『BONSAI MOTO』さんまで!

これはマジでオススメです!

オイル交換

コロナ渦における外出自粛を経て、ようやくナラシも終了。

いやー、ここまでが長かったですね。

でも、バイクには“ナンバープレート”が付いてるもんで、他県で声高に

「横浜から来ました!」

って宣伝して回るのはいかがなものかと。

まあ、皆さんも走りたくてウズウズしていたことでしょうし、ガマンしていたのは自分だけでは無いのです。

 

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さて、そこそこ距離を稼いだので、心待ち(?)にしていた楽しい“オイル交換”の時間です。

 

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まずはアンダーガードを外します。

以前の愛機であった『CRF1000L』(以下、SD04)から設計が変更され、現行の『CRF1100L』(以下、SD10)のそれは“ツーピース”になりました。

画像右の小さいほうは、新たに追加された“排気触媒”をカバーするもの。

自分のは『ADVENTURE SPORTS』なので、画像左のメインのガードも標準車に比べ、よりガード面積の大きなものとなっています。

 

とはいえ、ガード部品において“強度”と“重量”はトレードオフ

車重のあるアフリカツインの腹下を安心して守るという点では、ノーマルでは少々心許ないかもしれません。

自分はあまりハードなところへ連れていくつもりも予定もありませんので、これで十分なんですけどね。

どこに線引きをするかは、乗り手の使い方次第です。

 

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SD04同様、オイルバットを並々と満たす廃油の量にちょっとドキドキ。

これを廃油用のペール缶に移すのも、毎回ヒヤヒヤさせられます。

斜めに配された2か所のドレンボルトから、勢いよく排出されるのも相変わらず。

何度となく作業をしてきましたが、ここは本当に慎重さを要するところです。

 

まだうっすら透明度がありますが、

“交換できる喜び”

を味わうのがオイル交換の神髄です。

分かりますね?

 

今回のSD10はDCT車。

そのため、オイルフィルターが2か所に存在します。

 

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メインフィルターはカートリッジ式。

SD04のものとは同じ部品ということで、ストックしていたものが使えてホッとしました。

 

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そして、クランクケースカバー右前方のカバーを外すと現れるのが、DCT用のサブフィルター。

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こちらはビスカス式のとても小さいもの。

「なんか見覚えあるな…」と思ったら、我が家にある『CROSS CUB110』の部品と同じじゃないですか!

これで心置きなく“大人買い”出来ますね。ラッキー♪

 

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フィルターカバーの周囲には、か細い“O-リング”が付いてます。

『DREAM店』のメカニックさん曰く、「これは定期的に交換したほうが無難」とのこと。

カバー自体の嵌め合いが意外とタイトだったので、ここはプロのアドバイスに従うことにします。

 

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使用するエンジンオイルは、Castrolの『POWER1 RACING』。

粘度は少々ワイドに振って、『5W-40』をチョイス。

これ、SD04の頃から継続使用してるんですが、値段の割に全然アリです。

 

我が家では「250cc以上もしくはレース車」には必ず“100%化学合成油”を使用するようにしています。

まあ、半分は“オマジナイ”みたいなものかもしれません。

しかし、やはりグレードの高いオイルというのはそれなりに“きちんと仕事をしてくれる”、という安心感にお金を払っているといっても過言ではありません。

全ては「転ばぬ先の杖」なのですよね。

 

そして、DCT車におけるフィルター交換時のオイル容量は“4.2L”。

用意したエンジンオイルは“4L缶”ですので、残りの“200cc”はというと…

 

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やはり“コレ”、使っとくでしょう!

昔から愛用している『SUPER ZOIL』、これは添加量が“5%”で済むという“エコタイプ”というヤツです。

これを“200cc”添加することで、全容量を規定値に合わせています。

これも「転ばぬ先の…」ってヤツですね。

 

ドレンボルトやフィルター周りのオイルを拭き上げたら、エンジン始動。

暖気を済ませて、ディップスティック式のゲージでオイルレベルをチェックします。

 

バイクによっては、サービスマニュアル記載のオイル容量と実際の使用量が異なる場合もあったりします。

なので今回も、最初はちょっと少なめに入れてレベルチェックをしてから規定量まで満たしていきました。

 

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うむ、合格。

規定値の“4.2L”でこのレベルですから、次回は最初から全量ブッコんじゃってOKということですね。

これでしばらくは安心して乗ることができます。

 

そうこうしているうちに“入梅”してしまいましたので、なかなか走りに行けない日々が続いています。

来月頭に開催されるイベント『RIDE AFRICATWIN』までに、もう少し乗り込んでおきたいところではあるのですが、はてさてどうなりますやら…。