ずっと「ツアラテック」だと思い込んでいたのは、どこからの影響だったのだろう?
それはさておき、
ずっと気になっていたパーツを取り寄せてみた。
この「BOOSTER PLUG」は、FI車の燃調をリッチ方向に補正することで、昨今のリーンバーンエンジンのデメリットを解消する、というものらしい。
GS-Aを自分はとても気に入っているのだけれど、以下の2点については少なからず不満だった。
・スロットルOFF時の強烈なエンジンブレーキ
・ゼロ発進時の半クラッチ多用
後者は自分が乾式単板クラッチに慣れていないだけかもしれないが、そもそもGS-Aの用途として「子供とタンデムでのキャンプツーリング」であることを考えると、車体の挙動を不安定にする要素は出来る限り取り除きたいところだ。
(自分の腕を棚に上げて、モノに頼る悪いクセは昔から変わらない)
メーカーのHPにある「取り付け自体は10分足らず」は少々オーバーだが、それでも20分程度で装着完了。
まず、左側のタンクカバーを外す。
そしてエアクリーナーボックスに取り付けられている「吸気温度センサー」を見付けて、コネクターを外し、
「ブースタープラグ」のハーネスを割り込ませる。
これは車種別専用設計になっているので、とても簡単だった。
最後に、「温度センサー」を装着。
このときに、エンジンやオイルクーラーからの熱の影響を受けない場所に設置して終了。
自分は、フロントカウル内のクラッチホースに共締め。この時にタイラップを先に巻いておき、その厚みの分だけフローティングされることで、温度の影響を受けにくくなるようにしてみた。(気休め)
そして、外装を元に戻して完成。
自分がのんびりやって、ここまで20分程度。構造が頭に入っている人なら、10分でのインストールも可能かと。
早速乗ってみる。
第一印象は、アイドリングが高くなったような感じ。
とにかく前に出たがるような印象が強い。リッチ方向への補正度合いは6%程度だそうだが、されど6%。十分過ぎるほどにトルキーになっている。
気が付くと、いつもは2速で侵入する交差点を3速で行ってしまい、逆にギクシャクしてしまったりもした。
1時間ほど乗ってみたところで、自分なりの感想としては次の通り。
【メリット】
・半クラッチ時間の短縮。(気持ち的には1/2くらいになったような)
・エンジンブレーキの緩和(ONからOFFへの移行が多少滑らかになった)
・トルク感の向上(ただし、慣れが必要)
【デメリット】
・ちょっとパワフル過ぎる…かな?
・スロットルレスポンスが良過ぎるような気も。
そもそも、自分のGS-AはOHC最終型の'09モデル。
パワフルなDOHC('10モデル)と乗り比べた上で、マッタリした特性のOHCを選んだ。
それゆえ、今になって「More power!」という訳でもなくて、何となく気になるところが改善されると良いな、といった点についてはまずは合格といったところ。
恐らくはパワー(トルク)の出方については、今まで染み付いて来た感覚との違和感であって、乗り込んで行くうちに自分の中で勝手に補正していってしまうに違いない。
何れにしても、当面外すことなど考えないだろうと言うこと。
メリットを活かすために、自分の乗り方をあれこれ工夫する楽しみが増えたというものだ。